昨日放送の「あさが来た」では 大隈重信役を高橋英樹さん 夫人の綾子役を松坂慶子さんという組み合わせ
これは過去のNHKの大河ドラマ「国盗り物語」にて 織田信長(高橋英樹)と濃姫(松坂慶子)この当時実に適役であった この配役以外考えられないー人気もあったお二人の再びの共演で もうそれだけで嬉しくなってしまった
夫を立てながら実は巧みに操縦もされているような賢い妻を松坂慶子さんが余裕で好演なされば 大人物ぶりを高橋英樹さんが体現
歳月を経ての夫婦役での共演はその呼吸も見事で あさ役の波留さんの演技に華を添えておりました
そして今日は東京での大隈重信邸訪問が大成功に終わり 大阪へ戻ってきたあさを取り巻く人々の奇妙な視線
それからの新次郎の暗い表情
銀行の悪い噂で顧客も減っていると聞かされる
それはあさが顧客から集めたお金を女子大設立なんぞに使おうとしているー
客でもない成澤の為にーと支配人の平十郎も あさを責める
あさのしようとしていることは「奥様の道楽」にすぎないと
女子大設立は百年先の日本を見据えた志の高い行為 銀行のことを思ってとはいえ ここで「奥様の道楽」扱いしてしまった平十郎は志の低い人間ということにもなる
それでも先日から銀行におしかけている危ない客(ラサール石井)から あさを守る為もあり悪い評判がおさまるまではー銀行には顔を出すなーと話す榮三郎
女学校から戻ってきていた千代(小芝風花)は そんな落ち込んでいるあさに自分の不満をぶつけてしまう
人として幼いなあと私は思ってしまった
私は一人っ子の一人娘 母も仕事を持っていたので いわゆる「鍵っこ」で 学校から戻って家に母が居ても居なくても お茶碗片付けたり買い物や食事の支度は普通に自分のするべき仕事であった
自分で仕事をしながら母は身体が弱いこともあり 家にいられる時には寝ていることも多かったので
学校を卒業して 料理学校に通うまでは 家庭科の調理実習で覚えた料理とか あれこれ工夫して料理していた
少し離れた所に住む年下の従弟達の世話をしながらの留守番もあった
一人でいるのが普通であったので それを不満に思ったことはない
千代には同じ家に祖母もいる 世話もしてくれる人も
思春期かつ反抗期でもあるのかもしれない
それでも甘えてる 甘やかされて育っているー
母親からしたら「この・・・ひねくれもん」くらいは言ってしまうだろうなと
それが当たり前で育ってきて 自分が無いところばかりが気になる年頃なのかもしれない
ああ わたしってかわいそう
分かるけれども 馬鹿だなあ 愚かだなあと
これから生きていくと 自分がどんなに恵まれていたかー気付くのだろうなと
人に投げつけた言葉は それでつけた傷をいやすことはむずかしい
そういうことまで考えさせる大森美香さんという脚本家は凄い方だなと思います
さて娘に泣かれてしまったあさの心を少しは救ったのは 娘の友の宣でした
銀行には困りモンの客の萬屋左衛門(ラサール石井)が押しかけ あさを出せ!と暴れています
あさの悪口を言い 女性行員に不埒な振る舞いにさえ及ぼうとするのです
この逆恨みアホ男を止めたのは 日頃は非力な優男を思われているあさの夫の新次郎(玉木宏)でした
取り押さえて一喝します
肚に据えかねることが二つある
女に手をあげる男
嫁さんの的外れの悪口を言われること
出ていっておくんなはれ!
厳しい表情で言い渡すのでした
この迫力におされて 出て行った萬屋でしたが
いっぽう なんとか千代と話したいあさは 千代の帰りを待っています
目立たないようにてぬぐいを頭にかけて 顔を隠して
戻ってきた千代に いろいろ話がしたいーと言いますが 千代は話すことはないーと通り過ぎてしまうのです
とっころが! 背後で物音
思わず振り返る千代
「千・・・代・・・」
お腹を押さえて崩れるようにー倒れて動かなくなるあさ
脇に立ち 包丁投げて「自業自得や」と言い捨て 逃げていく萬屋
自分が手腕なく商売に失敗し酒に溺れて 銀行が金を貸してくれんのが悪い 家族を殺すんかー
だから刺したる 殺(い)てもたるんや!
ーと自分を正当化
でも刺したあとは 怖くなって逃げていく さすがは!卑怯者です
「いやや! おかあちゃん」
千代の声に店から出てきた新次郎
倒れている恋女房の姿に もう必死です
あさ! あさ!
と必死に呼びかけるのでしたがー
このあとあさイチのゲスト藤原竜也さんは「秩父の悪魔」と呼ばれていた時代があったそうです
井ノ原さんが「何処にいても悪魔は悪魔でしょう」
NHKの番組の流れに ちょっと笑ってしまいました
本当は おかあさんが大好きで大好きでかまってほしくてー
でも素直にはなれなかった千代
ずっとお母さんが元気で生きていることはないのだ
その危機感からでも
だからこそ母親と過ごせる時間の大切さに気付けたら いいなと思います
偉大な母親の娘でいることは それはそれで大変なことです
どうしても越えられない「親」の存在
けれど偉大な人物が自分の母親であるという人生の幸運に気付いてくれたらーと ドラマではありながら思います
今日は心底 あさを大切に思う新次郎さんという人間の行動と言葉に 心打たれました
こうしたドラマの脚本が書ける大森美香さんの凄さにも感じ入りました
これは過去のNHKの大河ドラマ「国盗り物語」にて 織田信長(高橋英樹)と濃姫(松坂慶子)この当時実に適役であった この配役以外考えられないー人気もあったお二人の再びの共演で もうそれだけで嬉しくなってしまった
夫を立てながら実は巧みに操縦もされているような賢い妻を松坂慶子さんが余裕で好演なされば 大人物ぶりを高橋英樹さんが体現
歳月を経ての夫婦役での共演はその呼吸も見事で あさ役の波留さんの演技に華を添えておりました
そして今日は東京での大隈重信邸訪問が大成功に終わり 大阪へ戻ってきたあさを取り巻く人々の奇妙な視線
それからの新次郎の暗い表情
銀行の悪い噂で顧客も減っていると聞かされる
それはあさが顧客から集めたお金を女子大設立なんぞに使おうとしているー
客でもない成澤の為にーと支配人の平十郎も あさを責める
あさのしようとしていることは「奥様の道楽」にすぎないと
女子大設立は百年先の日本を見据えた志の高い行為 銀行のことを思ってとはいえ ここで「奥様の道楽」扱いしてしまった平十郎は志の低い人間ということにもなる
それでも先日から銀行におしかけている危ない客(ラサール石井)から あさを守る為もあり悪い評判がおさまるまではー銀行には顔を出すなーと話す榮三郎
女学校から戻ってきていた千代(小芝風花)は そんな落ち込んでいるあさに自分の不満をぶつけてしまう
人として幼いなあと私は思ってしまった
私は一人っ子の一人娘 母も仕事を持っていたので いわゆる「鍵っこ」で 学校から戻って家に母が居ても居なくても お茶碗片付けたり買い物や食事の支度は普通に自分のするべき仕事であった
自分で仕事をしながら母は身体が弱いこともあり 家にいられる時には寝ていることも多かったので
学校を卒業して 料理学校に通うまでは 家庭科の調理実習で覚えた料理とか あれこれ工夫して料理していた
少し離れた所に住む年下の従弟達の世話をしながらの留守番もあった
一人でいるのが普通であったので それを不満に思ったことはない
千代には同じ家に祖母もいる 世話もしてくれる人も
思春期かつ反抗期でもあるのかもしれない
それでも甘えてる 甘やかされて育っているー
母親からしたら「この・・・ひねくれもん」くらいは言ってしまうだろうなと
それが当たり前で育ってきて 自分が無いところばかりが気になる年頃なのかもしれない
ああ わたしってかわいそう
分かるけれども 馬鹿だなあ 愚かだなあと
これから生きていくと 自分がどんなに恵まれていたかー気付くのだろうなと
人に投げつけた言葉は それでつけた傷をいやすことはむずかしい
そういうことまで考えさせる大森美香さんという脚本家は凄い方だなと思います
さて娘に泣かれてしまったあさの心を少しは救ったのは 娘の友の宣でした
銀行には困りモンの客の萬屋左衛門(ラサール石井)が押しかけ あさを出せ!と暴れています
あさの悪口を言い 女性行員に不埒な振る舞いにさえ及ぼうとするのです
この逆恨みアホ男を止めたのは 日頃は非力な優男を思われているあさの夫の新次郎(玉木宏)でした
取り押さえて一喝します
肚に据えかねることが二つある
女に手をあげる男
嫁さんの的外れの悪口を言われること
出ていっておくんなはれ!
厳しい表情で言い渡すのでした
この迫力におされて 出て行った萬屋でしたが
いっぽう なんとか千代と話したいあさは 千代の帰りを待っています
目立たないようにてぬぐいを頭にかけて 顔を隠して
戻ってきた千代に いろいろ話がしたいーと言いますが 千代は話すことはないーと通り過ぎてしまうのです
とっころが! 背後で物音
思わず振り返る千代
「千・・・代・・・」
お腹を押さえて崩れるようにー倒れて動かなくなるあさ
脇に立ち 包丁投げて「自業自得や」と言い捨て 逃げていく萬屋
自分が手腕なく商売に失敗し酒に溺れて 銀行が金を貸してくれんのが悪い 家族を殺すんかー
だから刺したる 殺(い)てもたるんや!
ーと自分を正当化
でも刺したあとは 怖くなって逃げていく さすがは!卑怯者です
「いやや! おかあちゃん」
千代の声に店から出てきた新次郎
倒れている恋女房の姿に もう必死です
あさ! あさ!
と必死に呼びかけるのでしたがー
このあとあさイチのゲスト藤原竜也さんは「秩父の悪魔」と呼ばれていた時代があったそうです
井ノ原さんが「何処にいても悪魔は悪魔でしょう」
NHKの番組の流れに ちょっと笑ってしまいました
本当は おかあさんが大好きで大好きでかまってほしくてー
でも素直にはなれなかった千代
ずっとお母さんが元気で生きていることはないのだ
その危機感からでも
だからこそ母親と過ごせる時間の大切さに気付けたら いいなと思います
偉大な母親の娘でいることは それはそれで大変なことです
どうしても越えられない「親」の存在
けれど偉大な人物が自分の母親であるという人生の幸運に気付いてくれたらーと ドラマではありながら思います
今日は心底 あさを大切に思う新次郎さんという人間の行動と言葉に 心打たれました
こうしたドラマの脚本が書ける大森美香さんの凄さにも感じ入りました