ー新垣 忠秀ー
一年前 安田が死んだ カーブを回り損ねての転落事故
車の中で見事にぶっつぶれていたそうだ
親父の別荘を貸していたものだから 結構迷惑をした
馬鹿な奴は死にざままでマヌケだ
いい頃合いだ 他の奴らも消えた
どうせ何かしでかして居られなくなったのだろうが
もう30歳 いい加減にしろ! 嫁を貰えと親父にも言われている
少しはおとなしくしていたら お前はいつか社長になるんだからと
新垣連は社長にはさせない
くたばりぞこないのジジイにも会長職から 力づくで引退を願って
邪魔な連 気に入らない従弟
小さな時からいじめても泣かない
かわいげも面白味も無い奴
真面目で勉強ができて 礼儀正しくて 大っ嫌いだ
親父から連には双子の姉がいると教えられた
伯父貴が密かに会いに行っている
邪魔な娘だ 居なくなればいいーそう親父が言った
連の姉らしい清純派
健気に生きてますパターンな女
仲間と強引に車に連れ込み 別荘でゆっくり いただいた
殺すには惜しいタマだったが 生きていられても邪魔だし
俺らが連の姉さんで愉しむ様子を録画しておいたのを わざわざ連を招いて見せてやった
「ちょっと面白いDVDがある」と
奴は表情も変えずに最後まで観ると「でも 僕の趣味じゃ無かったな」と それだけ言った
面白くない奴め
俺らが犯しているのは そして殺したのはお前の姉さんだぜ
ざまァ見ろ!
このじりじりした喜び 連の奴ァ きっと布団の中で泣いたに違いない
そんな 女々しい奴だ
会社で仕事を覚えようとジタバタしているらしいが・・・・20代の甘ちゃんに何ができる
親父のいい餌食だ
そのうち大失敗させられて真っ青になるに違いない
伯父貴もいい加減ジジイすぎるジジイなんだから とっとっと会長職から退けばいい
アイツが俺が入社するのを徹底して反対し邪魔してやがる
死ね!早く死ね! いや輝子伯母と同じめに遭わせてやろうか
あの薬はまだ残っている
それとも火事で伯父貴と連 二人一緒にーというのもいいな
手間が省ける
こういう時あいつ等がいないのは不便だがー
ジジイとへなちょこガキくらい 片づけるのは簡単だ
が!その前にどこぞの良家の美人お嬢様との見合いに備えて いい男ぶりをあげてくるか
バカ高い金はかかるが 爪の手入れもする店
しかも働いているのは全員美人
マッサージの気持ちよさには眠りこけてしまった
ま・・・世間知らずの娘なんぞ 適当に煽て上げりゃ 何とかなるだろう
親父からは しつこく当分は女と遊ぶのはやめろと言われていた
少し大人しくしていればー過去のことなど「若気の至り」でごまかしきれるとー
鬱陶しい!
せっかく男ぶりもあげたことだし 遊んで帰るかー何処に行くかな まずは車に乗って・・・・・
地下の駐車場に向かう
車のドアを開けると 何かが足元に転がってきた
「すみません キーホルダー落としちゃって・・・・・」
若い女 リクルートスーツのような黒の上下 白いブラウス
下手をすればやぼったくなる組み合わせだがー
これは中身が極上
かがんで一緒に車の下を見るふりをして 足を眺めた
いい脚だ
「あ 邪魔してごめんなさい 見つけました」
笑顔を向けてくる そしてこちらの足を触ってきた
「ま すみません ゴミが・・・・」
そして 何があったのか
あちこちぶつかる 手も足も動かない 暗い
何か目に当てられている 手を足は縛られているーのか
どこだ ここは
車の中か 動いている?
息苦しいぞ この鼻と口を塞ぐ布 どうにかならないのか
何が 起きている?!
どれだけ時間が経った?
俺がどうして こんな目に合わなくてはいけないと
やっとやっと車が停まる
車のドアが開いた音がする
「ずっと考えていたわ どんなふうに殺してあげようかと」
女の声
「わたしを殺して つかまらなかったから味をしめて また何人も殺したようね
つかまえて いたぶって 殺す
死体が見つからないと死んだことにはならない 殺したことにはならないんだって」
冷たい声の囁きが続く
「身動きもならないまま 死んでいかないといけない気持ち あなたも味わうといいわ」
誰だ? 誰だ?
何をしている おい! おい 一体何を
「ごきげんよう」
声は 遠くなる
熱い・・・・・・ この匂い
燃えているのか 車が 燃えて
おい!
止めろ! 止めろ! やめてくれ!
うあああああああああああ・・・・・・・・・・・・・
一年前 安田が死んだ カーブを回り損ねての転落事故
車の中で見事にぶっつぶれていたそうだ
親父の別荘を貸していたものだから 結構迷惑をした
馬鹿な奴は死にざままでマヌケだ
いい頃合いだ 他の奴らも消えた
どうせ何かしでかして居られなくなったのだろうが
もう30歳 いい加減にしろ! 嫁を貰えと親父にも言われている
少しはおとなしくしていたら お前はいつか社長になるんだからと
新垣連は社長にはさせない
くたばりぞこないのジジイにも会長職から 力づくで引退を願って
邪魔な連 気に入らない従弟
小さな時からいじめても泣かない
かわいげも面白味も無い奴
真面目で勉強ができて 礼儀正しくて 大っ嫌いだ
親父から連には双子の姉がいると教えられた
伯父貴が密かに会いに行っている
邪魔な娘だ 居なくなればいいーそう親父が言った
連の姉らしい清純派
健気に生きてますパターンな女
仲間と強引に車に連れ込み 別荘でゆっくり いただいた
殺すには惜しいタマだったが 生きていられても邪魔だし
俺らが連の姉さんで愉しむ様子を録画しておいたのを わざわざ連を招いて見せてやった
「ちょっと面白いDVDがある」と
奴は表情も変えずに最後まで観ると「でも 僕の趣味じゃ無かったな」と それだけ言った
面白くない奴め
俺らが犯しているのは そして殺したのはお前の姉さんだぜ
ざまァ見ろ!
このじりじりした喜び 連の奴ァ きっと布団の中で泣いたに違いない
そんな 女々しい奴だ
会社で仕事を覚えようとジタバタしているらしいが・・・・20代の甘ちゃんに何ができる
親父のいい餌食だ
そのうち大失敗させられて真っ青になるに違いない
伯父貴もいい加減ジジイすぎるジジイなんだから とっとっと会長職から退けばいい
アイツが俺が入社するのを徹底して反対し邪魔してやがる
死ね!早く死ね! いや輝子伯母と同じめに遭わせてやろうか
あの薬はまだ残っている
それとも火事で伯父貴と連 二人一緒にーというのもいいな
手間が省ける
こういう時あいつ等がいないのは不便だがー
ジジイとへなちょこガキくらい 片づけるのは簡単だ
が!その前にどこぞの良家の美人お嬢様との見合いに備えて いい男ぶりをあげてくるか
バカ高い金はかかるが 爪の手入れもする店
しかも働いているのは全員美人
マッサージの気持ちよさには眠りこけてしまった
ま・・・世間知らずの娘なんぞ 適当に煽て上げりゃ 何とかなるだろう
親父からは しつこく当分は女と遊ぶのはやめろと言われていた
少し大人しくしていればー過去のことなど「若気の至り」でごまかしきれるとー
鬱陶しい!
せっかく男ぶりもあげたことだし 遊んで帰るかー何処に行くかな まずは車に乗って・・・・・
地下の駐車場に向かう
車のドアを開けると 何かが足元に転がってきた
「すみません キーホルダー落としちゃって・・・・・」
若い女 リクルートスーツのような黒の上下 白いブラウス
下手をすればやぼったくなる組み合わせだがー
これは中身が極上
かがんで一緒に車の下を見るふりをして 足を眺めた
いい脚だ
「あ 邪魔してごめんなさい 見つけました」
笑顔を向けてくる そしてこちらの足を触ってきた
「ま すみません ゴミが・・・・」
そして 何があったのか
あちこちぶつかる 手も足も動かない 暗い
何か目に当てられている 手を足は縛られているーのか
どこだ ここは
車の中か 動いている?
息苦しいぞ この鼻と口を塞ぐ布 どうにかならないのか
何が 起きている?!
どれだけ時間が経った?
俺がどうして こんな目に合わなくてはいけないと
やっとやっと車が停まる
車のドアが開いた音がする
「ずっと考えていたわ どんなふうに殺してあげようかと」
女の声
「わたしを殺して つかまらなかったから味をしめて また何人も殺したようね
つかまえて いたぶって 殺す
死体が見つからないと死んだことにはならない 殺したことにはならないんだって」
冷たい声の囁きが続く
「身動きもならないまま 死んでいかないといけない気持ち あなたも味わうといいわ」
誰だ? 誰だ?
何をしている おい! おい 一体何を
「ごきげんよう」
声は 遠くなる
熱い・・・・・・ この匂い
燃えているのか 車が 燃えて
おい!
止めろ! 止めろ! やめてくれ!
うあああああああああああ・・・・・・・・・・・・・