先日 BSプレミアムで「京都人の密かな愉しみー月夜の告白」再放送を観ました
ドラマの間に京都の情景や行事 京都にまつわる事柄が紹介されていくのです
この回は秋編でもあり 十六夜 立待月というように月にまつわる言葉やその意味も紹介されつつ その季節ごとに展開されるストーリーにも少しはらはらさせられるところもありました
九百年続いた老舗の和菓子店の一人娘沢藤三八子(常盤貴子) 十三年前ー彼女は死の近い父親に腹違いの弟(深水元基)がいることを明かされます
父親はこの頃 三八子に想う人がいることに気付いていたようで「自由にしてやりたい」だから店はその隠し子の息子に継がせたいーそう三八子に頼みます
そんなこと母親が承知しないと思いつつ 腹違いの弟に会う三八子
しかし弟は京都の町というものが良く分かっていて日陰者の自分がしゃしゃり出ることは良しとしません
その後 この弟は努力して弁護士になりますが 自分の母親の死後に更に出家してしまいました
三八子に想いを寄せる大学教授のエドワード・ヒースロー(団時朗)は二人が会っている姿を見てその関係を妄想したりしておりましたが 後に出家し清哲と名乗るようになった三八子の腹違いの弟と偶然出会い 事情を知るようになります
清哲はヒースローが教える洛志社大学の卒業生でもありました
英国から訪れた許婚者(いいなずけ)のエミリー・コッツフィールド(シャーロット・ケイト・フォックス)から逃げ出してしまったヒースローは 清哲の紹介で宇治にある寺の住職(伊武雅刀)の好意により寺男として暮らすようになり半年
里芋の炊いたんや栗ご飯など四季折々の品なども作っております
古道具屋の三代目を夫(丸山智巳)に持つ妻(本上まなみ)は 不思議な音を響かせる笛を吹く男(安藤政信)と知り合います
男の別れ際の「またー」という言葉に また会えないかと出会った場所を通り 逢えずに落胆なども致します
互いに名前も仕事も知らず
笛の練習をする男の為に弁当を作ったり(このお弁当がとっても美味しそう)
卵焼きを味見しようとして止められる夫は 妻が誰に弁当を作っているのか とても気になります
芸者(黒谷友香)に相談したり 落ち着きません
笛の練習をする男は芸者が長い事想っている相手 Bar「月下」のマスターでした
しかし男は妻に死なれていました
古道具屋の妻は 男の死んだ妻に生き写しであったのです
月下のマスターは古道具屋の妻に 夜会おうと誘います
そしてー
ある迫力ある語らいの後に・・・・・
月下のマスターは芸者に 一緒に暮らさないかと声をかけます
愁いある表情で想いを込めて月を眺めていた芸者はどうこたえるのでしょう
ふっきれた表情の古道具屋の妻は丁寧に楽しそうにお弁当を二つ作っています
「一つはあんたの」と言う妻に表情を明るくする夫
外で一緒にお弁当を食べようと誘う妻の言葉に照れたような表情になります
心恥ずかしいけど嬉しいような
三八子は店を支える職人から季節で呼び名が変わるおはぎのいわれなど教えられたことを思い出します
牡丹
夏の夜舟
冬の北窓(北の窓からでは月が見えないから)
三八子がいる店に時々和菓子を買いに来るエミリー
大学で教える彼女は京都嫌いと言いながら どんどん京都に馴染んでしまっていて
美容にいいという菊の着せ綿などのパックをするほどです
それに菊酒
チェリッシュの歌をカラオケでは繰り返し「なのにあなたは京都に行くの~~~」と学生を巻きこんで歌います
エミリーは居なくなったヒースローを待ち続けているのでしょうか
住職と月を見ながらチェスをしつつ語り合っていたヒースローは 突然に夜 エミリーを訪ねてきました
見れば僧侶の姿 剃髪しています
彼はエミリーにまずは「話そう」と言いました
月の明るい夜 その月の下で手元を見ないで勘だけで糠袋を縫う
あれこれ話しながら
三八子の母(銀粉蝶)がこの月では日が違うけれど しようかと声をかけます
そうして母親は言うのです 店の頼りにしている職人の息子も他の店で修業をして腕がいいと評判をとっている
頼りにしている職人にのれん分けしてこの店は閉めようかと思う
三八子を自由にしてあげたいと かつて病死した父親と同じことを
ずうっとずうっといろんな習い事をしてきた三八子
跡取り娘として身に着けてきた
その為に友人と同じようには遊べなかった
淋しい思いもしてきた
今になって?
三八子と同じに跡取り娘だった母親は 自分と同じ思いを娘にさせたくはないと思うようになったのでしょうか
偶然 会った清哲の素性を知らずに母親はこうも言います
目のあたりが死んだ主人にそっくりで もしも息子がいたらこんな感じかなと
三八子は複雑な思いです
ただ月を見上げるしかありません
この短いドラマに差し込まれるのが料理研究家の女性の作る京料理と京都にまつわる思い出
男性アナウンサーとの漫才のようなやりとり
池坊を教える藤井真氏による女性アナウンサーへの華道の お花の活け方の指導
それから 今回は月待ち和尚ーとして大悲閣が紹介されました
山の上の観音堂
その絶景
一匹の寺犬と一人の和尚
大文字焼も真正面に見られるのだとか
先年 亡くなられた作家の北森鴻氏が裏京都シリーズとしてこの場所を舞台に書かれた作品があります
ああ ここがそうなのか
こういう場所であったのかと
よくぞ ああした物語を書くことを思いつけたと あらためて感心しながら
またその死を惜しむ気持ちにもなりました
支那そば館の謎(光文社文庫)
ぶぶ漬け伝説の謎(光文社文庫)
裏京都シリーズ 好きな作品でした
さてこの番組の中のドラマは続きもの
次回はどんな季節が描かれるのでしょう
そして三八子はどんな選択をするのでしょうか
テーマの京都や京都人以外のところ人間関係も気がかりです
有明の月を待ち出づるかなーそう詠んだ和歌もありますが 有明の月という言葉も出てまいりました
有明月(夜明けの空(有明の空)に昇る月。本来は十六夜以降の月の総称。この時期に限定すれば「暁月」の方が正確か。古くは二十六夜講などの風習があった「暦と天文の雑学」サイトさんより)
{お月様の満ち欠けと呼び名(月の名前)}
http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0203.htm
もしも興味がおありでしたら 勉強になります!
ドラマの間に京都の情景や行事 京都にまつわる事柄が紹介されていくのです
この回は秋編でもあり 十六夜 立待月というように月にまつわる言葉やその意味も紹介されつつ その季節ごとに展開されるストーリーにも少しはらはらさせられるところもありました
九百年続いた老舗の和菓子店の一人娘沢藤三八子(常盤貴子) 十三年前ー彼女は死の近い父親に腹違いの弟(深水元基)がいることを明かされます
父親はこの頃 三八子に想う人がいることに気付いていたようで「自由にしてやりたい」だから店はその隠し子の息子に継がせたいーそう三八子に頼みます
そんなこと母親が承知しないと思いつつ 腹違いの弟に会う三八子
しかし弟は京都の町というものが良く分かっていて日陰者の自分がしゃしゃり出ることは良しとしません
その後 この弟は努力して弁護士になりますが 自分の母親の死後に更に出家してしまいました
三八子に想いを寄せる大学教授のエドワード・ヒースロー(団時朗)は二人が会っている姿を見てその関係を妄想したりしておりましたが 後に出家し清哲と名乗るようになった三八子の腹違いの弟と偶然出会い 事情を知るようになります
清哲はヒースローが教える洛志社大学の卒業生でもありました
英国から訪れた許婚者(いいなずけ)のエミリー・コッツフィールド(シャーロット・ケイト・フォックス)から逃げ出してしまったヒースローは 清哲の紹介で宇治にある寺の住職(伊武雅刀)の好意により寺男として暮らすようになり半年
里芋の炊いたんや栗ご飯など四季折々の品なども作っております
古道具屋の三代目を夫(丸山智巳)に持つ妻(本上まなみ)は 不思議な音を響かせる笛を吹く男(安藤政信)と知り合います
男の別れ際の「またー」という言葉に また会えないかと出会った場所を通り 逢えずに落胆なども致します
互いに名前も仕事も知らず
笛の練習をする男の為に弁当を作ったり(このお弁当がとっても美味しそう)
卵焼きを味見しようとして止められる夫は 妻が誰に弁当を作っているのか とても気になります
芸者(黒谷友香)に相談したり 落ち着きません
笛の練習をする男は芸者が長い事想っている相手 Bar「月下」のマスターでした
しかし男は妻に死なれていました
古道具屋の妻は 男の死んだ妻に生き写しであったのです
月下のマスターは古道具屋の妻に 夜会おうと誘います
そしてー
ある迫力ある語らいの後に・・・・・
月下のマスターは芸者に 一緒に暮らさないかと声をかけます
愁いある表情で想いを込めて月を眺めていた芸者はどうこたえるのでしょう
ふっきれた表情の古道具屋の妻は丁寧に楽しそうにお弁当を二つ作っています
「一つはあんたの」と言う妻に表情を明るくする夫
外で一緒にお弁当を食べようと誘う妻の言葉に照れたような表情になります
心恥ずかしいけど嬉しいような
三八子は店を支える職人から季節で呼び名が変わるおはぎのいわれなど教えられたことを思い出します
牡丹
夏の夜舟
冬の北窓(北の窓からでは月が見えないから)
三八子がいる店に時々和菓子を買いに来るエミリー
大学で教える彼女は京都嫌いと言いながら どんどん京都に馴染んでしまっていて
美容にいいという菊の着せ綿などのパックをするほどです
それに菊酒
チェリッシュの歌をカラオケでは繰り返し「なのにあなたは京都に行くの~~~」と学生を巻きこんで歌います
エミリーは居なくなったヒースローを待ち続けているのでしょうか
住職と月を見ながらチェスをしつつ語り合っていたヒースローは 突然に夜 エミリーを訪ねてきました
見れば僧侶の姿 剃髪しています
彼はエミリーにまずは「話そう」と言いました
月の明るい夜 その月の下で手元を見ないで勘だけで糠袋を縫う
あれこれ話しながら
三八子の母(銀粉蝶)がこの月では日が違うけれど しようかと声をかけます
そうして母親は言うのです 店の頼りにしている職人の息子も他の店で修業をして腕がいいと評判をとっている
頼りにしている職人にのれん分けしてこの店は閉めようかと思う
三八子を自由にしてあげたいと かつて病死した父親と同じことを
ずうっとずうっといろんな習い事をしてきた三八子
跡取り娘として身に着けてきた
その為に友人と同じようには遊べなかった
淋しい思いもしてきた
今になって?
三八子と同じに跡取り娘だった母親は 自分と同じ思いを娘にさせたくはないと思うようになったのでしょうか
偶然 会った清哲の素性を知らずに母親はこうも言います
目のあたりが死んだ主人にそっくりで もしも息子がいたらこんな感じかなと
三八子は複雑な思いです
ただ月を見上げるしかありません
この短いドラマに差し込まれるのが料理研究家の女性の作る京料理と京都にまつわる思い出
男性アナウンサーとの漫才のようなやりとり
池坊を教える藤井真氏による女性アナウンサーへの華道の お花の活け方の指導
それから 今回は月待ち和尚ーとして大悲閣が紹介されました
山の上の観音堂
その絶景
一匹の寺犬と一人の和尚
大文字焼も真正面に見られるのだとか
先年 亡くなられた作家の北森鴻氏が裏京都シリーズとしてこの場所を舞台に書かれた作品があります
ああ ここがそうなのか
こういう場所であったのかと
よくぞ ああした物語を書くことを思いつけたと あらためて感心しながら
またその死を惜しむ気持ちにもなりました
支那そば館の謎(光文社文庫)
ぶぶ漬け伝説の謎(光文社文庫)
裏京都シリーズ 好きな作品でした
さてこの番組の中のドラマは続きもの
次回はどんな季節が描かれるのでしょう
そして三八子はどんな選択をするのでしょうか
テーマの京都や京都人以外のところ人間関係も気がかりです
有明の月を待ち出づるかなーそう詠んだ和歌もありますが 有明の月という言葉も出てまいりました
有明月(夜明けの空(有明の空)に昇る月。本来は十六夜以降の月の総称。この時期に限定すれば「暁月」の方が正確か。古くは二十六夜講などの風習があった「暦と天文の雑学」サイトさんより)
{お月様の満ち欠けと呼び名(月の名前)}
http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0203.htm
もしも興味がおありでしたら 勉強になります!