気の遠くなるほど探し続けた さがして捜してさがして探して
せめて同じ魂を持つ者をと 自分の肉体が滅び命が砕け散ったあとも
それほどに大切な存在
今一度 見つけることができたならと
長い長い時間 彼は求め続けて そうして諦めた
魂ごと消えてしまったのか ならば ならば意識だけとなったこの身 全て手放して自分もまた消えてしまおうと
長い長い時間 その者はもう自分が消滅したと信じ
その実 眠っていたのか
微かな光に導かれるように彼は漂い・・・流れていく
小さな小さな光
それを追って 彼はその魂と共に此の世に移る
彼の耳に聴こえてきたのは産声
赤ん坊は産湯を使い・・・
まだその瞳は閉じられている
小さな手足 指の動き
そうしたものが彼にはひどく眩しいものに視(み)えた
やっと見つけたー彼の感動
どれほど大事な存在であったか あらためて彼は思う
今度こそ何からも護り抜くのだ
その人間が此の世に生まれた瞬間に彼は誓った
何としても今度こそ見失いはしない
己が様々な掟に縛られた存在となっている事に気付かぬ頃 彼は思った
ただこの魂の傍に居ようと
その命消える日まで
赤ん坊が瞼を開き彼の姿を認めて微笑んだ時ー再び彼はかつてその肉体があった遥かな昔と同じように激しく深く恋に落ちていた
その魂が此の世に生まれ落ち その血ゆえの背負うモノ
襲い来る存在などまだ知らぬうちに
彼はただただ護りたかったのだ
それこそが自分が消えずにいる意味だと
彼が人の命を外れた存在ならば その赤ん坊も普通の此の世の者とは異なる資質を備えていた
それは赤ん坊の成長と共に掟破りぶりが現れてくる
此の世の者と此の世ならぬ者との恋・・・
そして新しい生命が生まれた
せめて同じ魂を持つ者をと 自分の肉体が滅び命が砕け散ったあとも
それほどに大切な存在
今一度 見つけることができたならと
長い長い時間 彼は求め続けて そうして諦めた
魂ごと消えてしまったのか ならば ならば意識だけとなったこの身 全て手放して自分もまた消えてしまおうと
長い長い時間 その者はもう自分が消滅したと信じ
その実 眠っていたのか
微かな光に導かれるように彼は漂い・・・流れていく
小さな小さな光
それを追って 彼はその魂と共に此の世に移る
彼の耳に聴こえてきたのは産声
赤ん坊は産湯を使い・・・
まだその瞳は閉じられている
小さな手足 指の動き
そうしたものが彼にはひどく眩しいものに視(み)えた
やっと見つけたー彼の感動
どれほど大事な存在であったか あらためて彼は思う
今度こそ何からも護り抜くのだ
その人間が此の世に生まれた瞬間に彼は誓った
何としても今度こそ見失いはしない
己が様々な掟に縛られた存在となっている事に気付かぬ頃 彼は思った
ただこの魂の傍に居ようと
その命消える日まで
赤ん坊が瞼を開き彼の姿を認めて微笑んだ時ー再び彼はかつてその肉体があった遥かな昔と同じように激しく深く恋に落ちていた
その魂が此の世に生まれ落ち その血ゆえの背負うモノ
襲い来る存在などまだ知らぬうちに
彼はただただ護りたかったのだ
それこそが自分が消えずにいる意味だと
彼が人の命を外れた存在ならば その赤ん坊も普通の此の世の者とは異なる資質を備えていた
それは赤ん坊の成長と共に掟破りぶりが現れてくる
此の世の者と此の世ならぬ者との恋・・・
そして新しい生命が生まれた