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「とことん傷つけてやるわ」
愛する母の口から、そんな言葉を聞いたんじゃ、ソンジェ、ショックのあまり、頭が真っ白になりますよね。そのまま飛び出して行ってしまいました。
ユン室長が後を追いましたが、間に合いませんでした。
ソンジェは、自分はいったい誰なのか、存在自体が宙に浮いた感覚なんでしょうかね。
クラブで騒ぎますが、気が晴れるわけはありません。家にも帰れず、友達のところに行きました。
まるで捨てられた子犬の様な眼です。
ひたすら母を求めているんです。でも、自分の存在が愛する母を苦しめる結果となっているのが、辛くてどうすれば良いのか分からないんです。
友達とお酒を飲みに行き、帰る時、車に人がぶつかって来て大げさに騒ぎたてました。高級車を狙っての当たり屋だったみたいです。
幸い、ソンジェは飲酒はしてなかったのですが、相手が“母親の育て方が悪い”なーんて事を言った為、このタイミングで、母親なんて言葉を聞いたんじゃ、我慢できませんよね、ソンジェ。・
相手に殴りかかっちゃった。
で、警察沙汰ですよ。
ソヨンに連絡が入りました。
ソヨンは相手の様子を見て、当たり屋だと推測し、穏便に事を収めたようです。
そして、一方で、ウジェに連絡し、迎えに来て貰いました。
でも、ソンジェは、ウジェの前から逃げ出してしまったんです。
ウジェは、ソンジェの一件でソヨンとの離婚問題を棚上げした状態ですが、徐々にソヨンを見る目が穏やかになって来てるのが分かります。
家族の為に一生懸命なのが分かりますからね。
「今日は御苦労さまだった。」
そう、ウジェは言いました。
ウジェ母は、酷い言葉を吐いてますが、一番その言葉に傷ついているのはウジェ母自身かもしれません。
愛して愛して来た息子が、夫の子だった・・・。知らずに愛して来た自分への情けなさとか、夫への失望、怒り・・・etc.
ソンジェには何の責任も無いと言う事は分かってるけど、この怒りや思いを誰にぶつければ良いのか分からなくて、ああいう言葉を吐いちゃったんでしょう。
実家に戻っても、歓迎される状況ではないらしく。結局家に戻ってくるしかありませんでした。お酒を飲んで酔っ払って、気がつかないうちにソンジェの部屋で眠り込んでる自分に気がつき、余計に悶々としました。
そして、気晴らしに、夫が置いて言ったカードで買い物三昧するんだけど、ソンジェの服も買ってしまう自分が、一層情けなかったようです。
家の前で、膝を抱いてうずくまるソンジェを見つけた時、
「こうして見ると、目のあたりが似てる、母親に。」
と、呟くウジェ母。
それを聞いたソンジェは、いたたまれず、駆けだして行ってしまいました。悲しいです、二人とも。
「俺を捨てて母さんを苦しめた人間に母親の資格がある?産んだだけで母親ヅラするな。」
そう、ソンジェに言われたユン室長。
彼女としたら、片親だけで育つよりも、両親揃った裕福な家庭で育った方が子どもの為になる・・・と悩んだ末の決断だったんでしょうが。自分の母親としての思いが、理解してもらえないばかりか、当の息子を傷つけてしまう事になるなんて、予想だにしてなかったでしょうね。
一方、ホジョンは嫁として朝早く起きて朝ごはんの準備をするんだけど、何せやったことが無いから手際も悪く時間もかかる。
それを、サンウ父は、見守ってるんだけど、料理の味がまだまだには閉口してます。
でも、少しずつ家族としての気持ちも芽生えてきてるようです。頑張ってますからね。それに、真面目で純粋なのも分かりますからね、ホジョンが。
サンウも、それなりに落ち着いてきたように見えます。
ところが、とうとうソヌがソヨンとサンウが双子だって知っちゃった
ソヌは、ソヨンの事が気になってしょうがないんですよ。何かにつけて調べるんです。ウジェへの気持ちがまだふっきれてないって感じ。
で、サンウの後をつけて、家も突き止めちゃったよ。当然、そこにはサンウ父も同居してるって事も知っちゃったし。
あ~ぁ、ソヌやぁ、人の事そこまで詮索することないじゃん・・・
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