ヨンパリ~君に愛を届けたい~ DVD-BOX2 | |
クリエーター情報なし | |
TCエンタテインメント |
レビュー一覧は、こちらから。
パーティが終わった後、ヨジンは会社に。
しばらく帰れないと思う・・・と言いました。なぜ?・・・と聞くテヒョンに少し悲しそうに言いました。
「戦争よ。」
ヨジンの決定に、理事たちが危機感を募らせました。
なにせ、経験不足のヨジンです。経営に関して殆ど実績というのがありませんから、彼らとすると本当にヨジンの言うように行動して良いのかと思うのは当たり前。
でもね、きっぱりとヨジンは言ったのです。
この戦いに反対の人は出て行って、負ければ終わりよ。ドジュンの死体などいくらでもくれてやるわ・・・。
恐れをなしますわな、皆。
でもね、ヨジンは決して口だけじゃなかったのです。
経験不足なんて思えないほどの腕を見せました。
まず、服装や態度など自分のやりたいようにさせ、思う存分能力を発揮させてテジョンの情報を集めさせました。
弱点は何かを突き止めさせたのです。
ある社員がテジョンの不審な動きを掴みました。
海外の小さな会社を買収しようとしていたのです。
そこを集中的に調査させたヨジンは、一気にその会社を買占めようと動きました。
当然テジョンにその動きは掴まれます。
それを承知で、株を買うと見せかけると、どんどん買値は上がり続けました。
で、頃合いを見計らって、さっと手を引きました。
テジョンのチェ会長も、ヨジンの企みを予測し、勝負に出たのですが、引き際を誤りました。
テジョンが手を引く直前に、相手の会社が契約完了としてしまったので、結局、予想より多額の資金を投入しなくてはいけなくなったのです。大損ですな。
しばらくは動けないだろうと、ヨジンは言いました。
この手際に、ヨジンの能力に半信半疑だった理事たちは喝采を叫びました。
性格だけじゃなく、能力も高かったのですね、ヨジンは。
前会長が見込んだけはあります。
この間、テヒョンはドジュンを救出しようと動いていました。
チェヨンに託そうとしたのです。
それがヨジンの為でもあると信じたのです。
でもね、ヨジンはそれをお見通しでした。
警備室長から、テヒョンたちがドジュンを病院から連れ出そうとしていると報告を受けても、そのまま見逃すよう指示したのです。
そして、この事は、キム秘書室長からテジョンの秘書室長に情報が伝わっていました。
やっぱり、キム秘書室長、テジョンと通じてたんですよ何か、目配せしてたもんね
チェヨンは、ヘリコプターを準備してテヒョンを待っていました。
ヘリポートに救急車が入って来たのを、チェヨンはじっと見つめていました。計画は成功だと信じていました。
ところが、直前に意識が戻ったドジュンが、救急車の中で大暴れ。
テヒョンを信じなかったのです。
自分はテジョン側と密約が出来てるから・・・と、いくらテジョン側が命を狙っているとテヒョンが説明しても、聞く耳を持ちませんでした。
備え付けの機器でテヒョンと運転手を殴り、外に脱出。
チェヨンは、その様子を見て、何事?・・・という感じです。
その時、遠くから彼らを目がけて走って来る車が二台。
チェ会長の部下です。
車はスピードを緩めることなく、ドジュンを跳ね飛ばしました。
追突される直前、ドジュンも事の次第を認識したようで。でも、遅かったです。
そして、チェ会長の命令で、ドジュンはその場でトドメを刺されてしまったのです。
全てを目撃したチェヨン。泣き叫びながら駆け付けましたが、既に遅く。
彼女の腕の中で、ドジュンは息を引き取ったのです。・・・ヒョンジェくんやぁ
テヒョンが気がついて救急車を降りた時、既に惨劇は終わってしまっていました。
テジョンとの戦いに勝利したヨジンは、屋敷に戻ろうとしていました。
車の中で、キム秘書室長がテヒョンがドジュンを逃がした事を報告されました。
が、全てお見通しだと言いました。
そして、キム秘書室長自身が、スパイだと言う事も知っていたんです。
キム秘書室長、一瞬にして表情がこわばりました。彼もここで終わりかしら。
私はハンシンを守ったの、夫を裏切って・・・と言うヨジン。涙がこぼれていました。
テヒョンは屋敷に帰る着くなり、ヨジンに詰め寄りました。
ヨジンは、ドジュンの死が自分の仕業だと言いました。
テヒョンがしようとしている事も、キム秘書室長がテジョンと通じている事も知っててこうなるように仕向けた・・・と。
「俺を利用した?」
と、絞り出すようにテヒョンは問いました。
「利用と言うより、あなたが必要だったの。いつも優しいあなたが動けば、誰もこの計画に気付かない。私が誰にも気付かれずにドジュンをテジョンに渡した。」
テヒョンは目をつむりました。ショックな言葉でした。
「後悔してる?私を助けたこと。」
と、ヨジンが聞きました。
「ああ・・・後悔してる。」
私があなたのお母さんを殺したから・・・とヨジンは言いました。
知っていたのです、既に。
ヨジンもテヒョンも一人になって、出会ってからの事を思い出していました。
ヨジンを制限区域から連れ出す事、ただそれだけを考えていた頃。二人だけで暮らした時間。本当に幸せだった時。
短い時間だったけど、それに嘘は無かったわけで。
自分の想いに嘘はなくて、それは今でも変わっていない事を確認したテヒョン。
翌朝、テヒョンはこの屋敷から出て行くとヨジンに告げました。ヨジンも察していました。
一人にしないで・・・とヨジンは言いました。これからはこんなことは決して無いから・・・と。
でもね、テヒョン、ヨジンに対して怒っているのでも失望しているのでもなかったのです。ヨジンが自分に虚しさを感じているのではないかと思ったんですね。
そして、母を殺したのはヨジンでもなく、自分でもなく、ただ欲望が渦巻くあの病院だったんだと言いました。
「自分の場所に戻る。」
そう、テヒョンは言いました。
決して別れるとは言いませんでした。
ただ、無理だと分かっていて、聞きました。一緒にここを出る?・・・と。
それが幸せだということを、ヨジンも知っています。でも、彼女にとっては、ここが自分の場所なのです。
「生きてたら、遠足が懐かしくなる日もくるさ。その時は、俺のところに来い。待ってるからな。」
「いつ行くの?」
「顔を洗ったら・・・。」
こうやって二人は別れました。
テヒョンは、全ての荷物を置いて出て行きました。身一つで。
ヨジンはテヒョンの個人警護役をそのまま付けました。あの人を守って・・・と。
屋敷の荒れていた温室が、ラベンダーで埋め尽くされていました。
テヒョンが、ヨジンのいない間に、綺麗にしておいたんです。
ヨジンもすぐに察しました。そして、一人泣いたのです。
その頃、チェヨンはドジュンを火葬に付していました。
今度は、チェヨンが敵でしょうか。
そんな目つきをしていました。