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地下鉄警察隊の広報大使に、格闘家のキム・ウォンテが任命されました。
婚約者のへジンと共に任命式にやって来ました。
控室で警察の制服に着替えてもらおうと、ユ・リョンが案内し、ドアの外で待機していると、室内からへジンの悲鳴が。
慌てて飛び込んだユ・リョン。
へジンは倒れていて、頬を赤くしていました。どう見ても、暴力を振るわれたとして思えないのですが、転んだとキム・ウォンテもへジンも言いました。
ユ・リョンは、すぐにコ・ジソクたちに報告しました。
まさか・・・とジソクたちは言います。
監視カメラでチェックすると、確かに暴力を振るった場面が録画されていました。
このイベントを担当しているチョン広報官に報告しました。
すると、見逃すよう命じたのです。
警察のイメージ回復のための広報大使任命なのに、当の本人がDV加害者だったなんて捜査は出来ないと。
へジンも被害届を出してるわけじゃないだろと、コ・ジソク&ユ・リョンがいくら捜査を勧めても、聞く耳を持ちませんでした。
コ・ジソクは、先日の闇金業者の一件で、キム長官に注意されました。
不法な貸金をしていた代表を逮捕したので、褒められるかと思いきや、担当が違うと言われたのです。
ジソクたち地下鉄警察隊がやるべき仕事は、バッタ団の摘発だと。
とても、今回のキム・ウォンテのDV事件について報告することは出来ない雰囲気でした。
キム長官がコ・ジソクに厳しく当たるのは、優秀なジソクに期待していたのに、地下鉄警察隊と言う地味な部署でいる事が裏切られた気がするためでしょう。
娘・・・ハ・マリが振られた格好なのも、原因の一つのようです。
ただ、部署を移ったのは、母の病気のせいだということは、知っているようですね。勤務が不規則な広域捜査隊では、母の世話は出来ないわけです。
どうしようもない理由だけに、キム長官も希望を飲むしかなかったのでしょうね。
ハ・マリはそれを知らないようです。
コ・ジソクとハ・マリは恋人同士でした。
広域捜査隊での仕事も、順調でした。
なのに、突然、理由も言わずに地下鉄警察隊に移ったのです。
ハ・マリとしたら、ジソクが何を考えているのか、分からないままなんでしょうね。
もしかしたら、いつかは戻って来てくれる・・・と淡い期待を抱いているのかもしれません。
でも、ジソクは、自分は別れた時のままだと言いました。
ジソクが、混乱する母親を抱きしめて涙をこぼすシーンは、こちらが泣けて来ます。ジソク自身も突然の事に、混乱しきっていたでしょうに。
コ・ジソクは、ユ・リョンに、キム・ウォンテの事は捜査中止だと言いました。
上は止めているけど、ジソクは何か方法を考えてくれると期待していたユ・リョンは失望しました。
これで引き下がるユ・リョンではありません。
捜査中のバッタ団の手掛かりが見つかったと嘘をついて、コ・ジソクを関係者のいる場所に連れて行きました。
そこは、バッタ団の関係者ではなく、キム・ウォンテの自宅でした。
最初は、バッタ団のアジトだと信じていたコ・ジソクですが、ユ・リョンの言動を見ていて気付きました。
ここはキム・ウォンテの自宅だと。
「相棒は信頼が重要だ。信頼を失えば、関係も終わる。」
コ・ジソクが言いました。
「刑事は2人で1組ですよね。バイクに乗って走る時、後ろの班長はまさにシートベルトでした。2人で動こうと思い、嘘をつきました。すみません。」
ユ・リョンは頭を下げました。バッタ団の捜査もきちんとしていると。
「今度嘘をついたら首に・・・。」
と、ジソクが言いかけた時、屋敷から何かが割れる音が聞こえて来ました。
ユ・リョンは途端に必死に壁をよじ登ろうとし始めました。
が、高い壁は、ユ・リョン一人じゃ無理です。
ジソクが馬になり、ユ・リョンを壁の上に押し上げました。
コ・ジソクは現場を見てため息をつきました。
そして、暴行の現行犯として、キム・ウォンテを逮捕したのです。
地下鉄警察隊に二人を連れて行きました。
へジンが被害届を書いたら、担当部署に回そうと、ジソクは思いました。
しかし、キム・ウォンテはバカじゃありません。したたかでした。
別室にいるへジンに大声で呼びかけたのです。
これまでの苦労を思い出せと言いました。信じてくれ。チャンピオンになるのが俺たちの夢だろ・・・とね。
実はへジンも迷っていたのです。
被害届を出さないと言い出しました。自分が悪かったから殴られたんです・・・と。
再犯率は高いからと、ユ・リョンが必死に説得しようとしましたが、へジンの気持ちは変わりません。
「これが彼の愛情表現で、私も彼を愛しています。」
その時、カン刑事が一つの資料を持って来ました。
9年前に起こった、キム・ウォンテの元彼女が殺された事件の資料でした。
死因は暴行と断定されました。
でも、指輪と財布が消えていたので、強盗殺人とされ、キム・ウォンテは容疑者とはなりませんでした。
その時に消えた指輪に、ユ・リョンは見覚えがありました。へジンが付けていたモノだったんです。
犯人はキム・ウォンテだな