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「思い出した。」
と、ジソク母がジソクを見つめながら言うので、記憶が正常になったのかと思いきや。
「アジョッシ。」
と、嬉しそうにジソクに呼びかけました。
期待していたようだったジソクは、ほっとしたような、がっかりしたような。
とにかく、ジソク母は無事、病室に戻ることが出来ました。
ユ・リョンは、マリに連絡を入れました。
即、検問体制を強化しました。
倉庫の奥に、パソコンがセットされていました。
クリックすると、動画が再生されるように。
メモもありました。
『被害者は俺だ』
ユ・リョンがクリックしました。
テウンの娘セロムが死んだ事件の一部始終が写っていました。
キム・チョルチンは、ホームでセロムに迫って行きました。
セロムは恐怖にかられ、ユ・ジンの陰に隠れようとしました。
すると、キム・チョルチンはユ・ジンを突き飛ばしたのです。
ユ・ジンは、すぐ前にいたセロムを突き飛ばす格好になってしまいました。
その時、ユ・ジンはセロムの服の襟を掴みました。しかし、襟は破れ、セロムはそのまま線路に落ちて行ったのです。
その間、周囲に居た人たちは、誰も助けようとはしませんでした。
地下鉄殺人事件の被害者たちは、そこにいたのに、見て見ぬふりをした客たちでした。肝心な時、自分を捕まえたチェ・ミラも含めて。
被害者は俺だと言う言葉が、真実だとユ・リョンは思いました。
その時、後ろにミヒョンが。
ミヒョンがキム・チョルチンの顔を見て恐怖におののいていた理由が分かりました。
その日、ユ・リョンは面接があるので、ミヒョンにユ・ジンを任せていたのです。
ミヒョンが、ほんのちょっとユ・ジンから離れた間に、その事件は起こってしまったのです。
ミヒョンはとてもそんな事、言えなかったのです。
ジソクとマリ、ウヒョクが来ました。
思わずパソコンを閉じてしまったユ・リョン。
「セロムの死は、ユ・ジンのせいです。」
泣きながらユ・リョンが言いました。
映像を確認した3人。何も言葉が出ませんでした。
テウンはヒョンスとドンマンに宅配業者を装ってトラックで病院に来るよう指示してありました。
トラックの荷台に大きな箱と自分が乗りました。多分、箱にはキム・チョルチンが入っているのでしょう。
検問を通ろうとしたとき、イ刑事に正体を見破られてしまいました。
で、急発進し、逃走したのです。
すぐにイ刑事とカン刑事が追跡しました。
ところが、途中で運転していたヒョンスがパトカーのサイレンに刺激されて変身しちゃったんですよ、別人格に。
無謀なハンドル操作を続けました。
イ刑事がトラックの前にパトカーを回り込ませ、停止させました。
すると、ヒョンスとドンマンは、トラックを置き去りにし、逃走。
でもね、毎回逃げられるなんてへまはしません。
カン刑事も先回りし、ヒョンスとドンマンは逮捕することが出来ました
しかし、2人を追ってる間に、荷台にいたテウンはキム・チョルチンと共に姿を消してしまいました。
ギョンヒは一人病院から逃げ出していました。
彼女は、テウンがユ・ジンを襲ったのを目撃していました。
実はその日、テウンは出所したばかりでした。必ず地下鉄の駅に行くだろうと、ギョンヒは待っていたのでしょう。
そこに、偶然、ユ・ジンが現れたのです。
ユ・リョンに置き去りにされた後でした。
テウンは顔を見て、あの日ホームにいて、セロムを押した人物だと分かったようです。
殺意を覚えても不思議はありません。
立ち入り禁止の部屋に連れ込み、首を絞めました。
おろおろと部屋の外にいたギョンヒの目の前に、ユ・リョンが駆けて来ました。
双子の妹を探していると泣きながらギョンヒに問いました。
でも、ギョンヒは知らないと言ってしまったのです。
この時、ギョンヒが本当の事を告げていたら、ユ・ジンが行方不明になることも、ユ・リョンが苦しみ続けることも、そして、この後の犠牲者も出なかったのに・・・ね。
ユ・ジンが死んだと思ったテウンは、スーツケースに入れてトンネルを歩きました。
駅長から掏り取ったホームドアの鍵を使ってトンネルに下りたのです。
途中で、ユ・ジンの呻き声が聞こえたので、蓋を開けました。
死んではいませんでした。
首からペンダントを外すと、必ず返すと言って、ユ・ジンを置き去りにして行きました。
物音が聞こえたのです。
物音は、ギョンヒがレールを石で叩いて出したものでした。
テウンに逃げてほしかったのかどうか・・・。
ギョンヒは、ユ・ジンを見つけ、自宅に連れ帰ったのです。
そしてセロムと呼び、世話をして来たわけです。
ギョンヒは病院から自宅に駆け戻り、ユ・ジンを抱きしめました。
必ず自分が守ると決心していました。彼女には、もうユ・ジンがセロムと被っているのでしょう。
逃げるため、お金を降ろして来るから、誰が来てもドアを開けない様に・・・と言いおいて外出しました。
直後に、ジソクとユ・リョンがやって来ました。
ユ・ジンは必死にドアを押さえて開けませんでした。
でもね、ユ・リョンの声が、姉だと気付いたのです。