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へジンはキム・ウォンテと帰ろうとしました。
ユ・リョンはへジンに少しだけ話しを・・・と呼び止めました。
そして、9年前の暴行事件のことを話しました。あの指輪は、その時の女性の持ち物で、盗まれたとされている物だと。
あなたの身のためだとユ・リョンは言いました。家族が知ったら悲しむ・・・と。
でも、その言葉を聞いた途端、へジンの心は決まってしまいました。キム・ウォンテを庇おうと。指輪について、知らないと言いました。
そして、帰って行ったのです。キム・ウォンテの家に。
ユ・リョンはへジンが危険だと、このまま捜査を続けたいと言いました。
でも、コ・ジソクは、9年前の事件を担当した部署に報告し、捜査を委ねると言いました。
自分たちは管轄外ですから。
ユ・リョンは家族に連絡して、へジンをキム・ウォンテから引き離しては?と言いました。
ところが、へジンは天涯孤独の身。家族と呼べる人はいなかったのです。
その瞬間、へジンの気持ちがユ・リョンには想像が出来たのです。
コ・ジソクに止められましたが、キム・ウォンテの家に駆けて行きました。
コ・ジソクは追いませんでした。
ユ・リョンはキム・ウォンテの家の前からへジンに電話しました。
自分も唯一の家族である妹が行方不明で生死も分からないと言いました。たとえ犯人が捕まったとしても、妹が死んでいたらもう生き返らないと。
キム・ウォンテが捕まったとしても、へジンに何かあれば取り返しがつかないと。
「あなたがキム・ウォンテを庇ったのは、彼が家族だからですね。私には分かります。でも、これは違います。私の家に住んで一緒に買い物をしたり散歩しましょう。彼から離れられるよう私が手伝います。」
へジンの心にユ・リョンの温かさが沁みて来ました。
でもその時、へジンは電話をキム・ウォンテに奪われて通話は終わってしまったのです。
コ・ジソクから連絡が入りました。話があるからすぐに戻るように・・・と。
ユ・リョンは地下鉄警察隊に戻ろうと地下鉄に乗りました。
同じ地下鉄に、『地下鉄の幽霊』とみられる人物も乗り込みました。じっとユ・リョンを監視しています。
あと少しで到着すると、コ・ジソクに連絡を入れました。
その通話の最中に、突然ユ・リョンは襲われました。キム・ウォンテです。
格闘家の男が力いっぱい殴りつけました。
不意を突かれたユ・リョン。ひとたまりもありません。
キム・ウォンテはすぐに次の駅で降りて行きました。
その直後、『地下鉄の幽霊』がユ・リョンに近づいて来ました。細い糸のようなものを持っています。トドメを刺すつもりだったのでしょうか。
ユ・リョンはレインコートのような服を着た人物の姿を見ました。が、顔は見ていません。
乗客が入って来たため、その人物も車両を降りて行きました。
コ・ジソクはユ・リョンの異変を察知し、イ刑事とカン刑事とともに即行動しました。
そして、ジソクが血まみれで倒れているユ・リョンを発見したのです。
狼狽して抱き起したら、ユ・リョンが呟きました。
キム・ウォンテだ・・・と。
ユ・リョンを背負ったコ・ジソク。ユ・リョンの血が彼の首筋を伝ってシャツを真っ赤に染めました。
イ刑事が監視カメラの映像で、襲った人物らしき映像を見つけました。
でも、それがキム・ウォンテかどうか、判別は不可能でした。もしかしたら、逮捕する事も出来ないかもしれないと、コ・ジソクに報告しました。
意識が戻ったユ・リョンに、ゆっくり休めと、コ・ジソクは言いました。
「助けてくれて、ありがとうございました、班長。」
ユ・リョンがそう言うと、コ・ジソクは黙って頷き、病院を出て行きました。
キム・ウォンテに対してだけじゃなく、きっと自分に対しても怒りがこみ上げたのでしょう。
キム・ウォンテの家に駆けて行きました。
へジンは血しぶきを浴びて帰宅したキム・ウォンテを見て、恐怖に震えました。
それが、ユ・リョンを襲ったものだと知り、余計に恐怖がこみ上げて来ました。
自分のせいだと思いました。
家の地下室でトレーニングをしていたキム・ウォンテの前にコ・ジソクが現れました。
スパーリング相手になると言いました。
「本来、警官は2人1組だ。別行動は許されない。なのに俺は現場にいなかった。同じ目に遭うべきだ。その代わり、俺もやり返す。」
キム・ウォンテにぼっこぼこにやられるコ・ジソク。
あの体格の格闘家に、あそこまで殴られたら、死んじゃうよ、ホントなら
でもね、コ・ジソクは血だらけになりながらも、立ち上がるんです。
「痛いな。体じゃなく、心が痛いんだ。心が痛いんだよ」
そう叫んだコ・ジソクは反撃。
彼も武道合わせると18段の資格を持っているのです。武道と喧嘩は違うと常日頃言ってます。
とうとう、キム・ウォンテを倒しました。
「二度と相棒に手を出すな。」
キム・ウォンテは逮捕されました。
コ・ジソクの傷だらけの顔を見て、カン刑事は感動しました。
ユ・リョンの病室にへジンが来ました。彼女も入院中なんです。
死ぬより一人ぼっちになるのが怖かったの・・・とへジンは言いました。
ユ・リョンに感謝しました。そして、あの指輪と財布を差し出しました。9年前に盗まれたことになっていたモノです。家で探し出していたのです。
「ユ刑事には家族がいましたよ。」
と、へジンは言って、ユ・リョンにメモリを渡しました。
メモリに入っていたのは、キム・ウォンテの地下室のジムの映像。いつも自分のトレーニングをチェックするために、撮影していたのです。
映っていたのは、コ・ジソクとキム・ウォンテの格闘の様子。
ユ・リョンは大粒の涙をこぼしました。