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突然のハ・マリの言葉に、ユ・リョンは驚きました。
コ・ジソクもイ刑事、カン刑事も驚きました。
ジソクは、自分が知らない事がどんどん進んでいる事にショックを受けていました。
私も出し抜かれたんだから、あなたの相棒に聞いて・・・とハ・マリは言い捨てて出て行きました。
ユ・リョンは個人的に地下鉄連続殺人事件を調べていたと言いました。
それが役に立つのなら、広域隊に行きたいですと。
ジソクは、地下鉄警察隊に来た本当の理由を何度聞いても言わなかったなとユ・リョンに言いました。
手柄を立てて広域隊に行きたかったのか?・・・と。
何度もここを辞めろと言ったのに、ここに居たいと言ったから、俺は誤解してたとジソクは言いました。
広域隊に行きたいと言う理由以外に他にも理由があるのか?と、ジソクは、期待を込めて聞きました。
でも、ユ・リョンは言いました。それだけです・・・と。
広域隊に行ったユ・リョン。
一人で2年間調べて来たと、資料を見せました。
早く報告してくれれば良かったのに・・・と、他の刑事たちが言いました。根性を褒めました。
でもね、それはハ・マリの感情を逆なでしました。我慢の限界を超えたって感じです。
事件資料では、ユ・リョンはユ・ジンを地下鉄の人込みで見失ったと記録されていました。
しかし、ハ・マリは当時の監視カメラの映像を見つけていたのです。
電車内で争った挙句、ユ・リョン一人手を振りほどいて電車を降りた映像です。後を追おうとしたユ・ジンの目の前で電車のドアは閉まり、ホームにはユ・リョンだけが立っていました。
それを皆の前で公表したのです。
見失ったのではなく、妹を捨てたんだと。
捜査しなかったのは、妹を捨てて動揺しているだけだと思ったからなんです、マリは。
「あなたが私にそうさせ、妹を死なせた。全て自分が招いたことよ。」
切っ掛けはどうであれ、ユ・ジンが犠牲になったのは確かで、訴えがあったにもかかわらず捜査をしなかったマリにも責任があることも確かです。
この自分がそんなミスを犯す原因となったのは、ユ・リョンの責任だと言う悔しさがハ・マリにはあるのです。自分の責任ではないと。
なのに、今回犯人のアジトを発見するという成果をユ・リョンだけが上げ、自分が訴えたにも関わらず捜査をしてくれなかったのはマリだと指摘するユ・リョンが許せなかったんでしょうね。
これによって、ユ・リョンを見る周囲の人たちの目が一気に変わりました。
自閉症の妹を捨てるなんて、殺したも同然だと口々に刑事たちは言いました。
ウヒョクですら、失望の色を隠せません。
ユ・リョンがジソクに本当の事を話せないのは、これが理由だったようです。見失ったのではなく、本当は自分が手を放したんだということを知られたくなかったからなんですね。
ジソクは、イ刑事にユ・リョンの後継となる刑事を募集するよう指示しました。
もしかしたら戻ってくるかもしれないとカン刑事は言いましたが、それは無いだろうとジソクは言いました。
ユ・リョンは周囲の冷たい目に耐えながら、広域隊で仕事をしました。
犯人はスリに違いないと言う意見を聞き、ユ・リョンはバッタ団を思い出しました。
背格好が似てる者がいると。
バッタ団が犯行を始めたのも、殺人事件と同じ2年前からです。
先日、ジソクが見つけたリュックからDNAが検出されれば、犯人も特定されると思ったのですが、リュックからは何も出ませんでした。
しかし、一つだけ違いがあります。
チック症です。
でも、常にその症状が出ない場合もあるんだとか。興奮状態になった時だけ出るとか。
他に、解離性障害の可能性もあるかもしれないとハ・マリが言いました。他人格になった時だけ出るというものかもしれないと。
それに該当する者が確かにバッタ団の中にいます。
ヒョンスです。
自分たちが殺人犯として指名手配されたことを知ったバッタ団たち。
テウンとヒョンスは乱暴者のドンマンが殺人犯かもしれないと言い合いました。
仲間割れしそうです。
でもね、精神科に通っているのはヒョンスなんです。どうも解離性障害のようです。
ジソクたち地下鉄警察隊は、バッタ団の顔写真入りのチラシも出来上がり、意気が上がっていました。
今度こそ、逮捕するぞとね。
ところが、そのチラシも資料も、ハ・マリたち広域隊に持っていかれてしまったんです。
殺人事件の容疑者だからと。
せっかく苦労して自分たちが集めた手掛かりを、全て持っていかれてしまい、ジソクたちは意気消沈してしまいました。
そこに、地下鉄公社のチャ部長と駅長がやって来ました。
ホームドアの鍵を受け取りに来たのです。
チャ部長は広域隊から捜査協力を要求された時、その切っ掛けとなった匿名の通報というのが気になっていました。
トンネルのアジトを発見したのは警察で、その違法捜査を隠すために鍵がそこにないと嘘をついたのではないかとね。
鋭い
すぐさま、キム長官に抗議しに行きました。
キム長官はすぐに思い当たりました。
そしてジソクとユ・リョンを呼んだのです。
事実を確認し、ユ・リョンには減俸、そしてジソクには3か月の停職を言い渡しました。ジソクは処分保留中だと言うこともあって、厳しい処分となりました。
キム長官は、2人の気持ちは十分分かっていたでしょう。でも、上に立つ者として違法捜査はやはり厳しく処断しなくてはいけなかったのだと思います。
この時、ユ・リョンはジソクには関係がない、自分一人でしたことだと言いました。
でも、弱いよね、あの言い方じゃ。
もっとジソクを庇っても良かったんじゃないかと、あたしゃ思いましたよ。
だって、ホント、ジソクには班長だと言う事しか責任は無いと思うんですよね。何度ジソクが質問しても、注意しても従わなかったのは、ユ・リョンなんですから。
呆然とするジソク。
でも、素直に従いました。
すみませんとユ・リョンが言っても、意味ないですよね、あれじゃ。
気が収まる筈無いと思います、あたしゃ。
ジソクは母を訪ねました。彼には行くところが無いんです。
流石に父親の扮装をする気力はありませんでした。
そんなジソクを見て、母は知らない人だと大騒ぎしました。
「母さん。」
ジソクは泣きながら母を押さえました。
見て、僕だよ、ジソクだよ。思い出してくれ、ジソクだよ。父さんじゃなくて俺を見てくれ、母さんの息子だよ・・・。
泣けました、ホント、泣けました。あまりにも辛過ぎる
イ刑事とカン刑事が、ユ・リョンを尾行していた男が地下鉄の幽霊と同じ人物だと気付き、連絡してきました。
映像を送ってもらい、確認すると、確かにそうだと思えました。
ジソクが、携帯に入っていたユ・リョンの伝言をこのタイミングで聞きました。
ユ・リョンの本当の気持ちを知りました。
その時、ミヒョンが声をかけて来ました。
ミヒョンはもう黙っていられなくなったのです。
苦しんでいるユ・リョンのために、本当の事をジソクに話しておきたかったのです。
地下鉄の幽霊を捕まえるために地下鉄構内をひたすら歩きまわったことで、あれほどに詳しくなったんだと分かりました。
妹の捜査を警察に頼んでも無視されてしまったので、一人で抱え込むしかなかったんだと。
ジソクは駆け出しました。