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以前からムン・グニョンさんの演技には定評がありましたが、この作品で久しぶりにお目にかかって、やっぱり上手いと思いました。
ユ・リョンの自閉症の妹ユ・ジンの演技なんぞ、もう本当にリアル。
実は、個人的には苦手なタイプの女優さんなんです。演技にあまりにも必死さがにじみ出てる気がして。
でも、ユ・ジンを演じる上ではそれが功を奏してる気がします。
ユ・リョンとユ・ジンという双子なのに正反対のキャラクターの演じ分け、見事です
コ・ジソクは、ユ・リョンが号泣しながらゴミの山を漁っているのを見て、これまでの彼女の言動を思い出していました。
自分の人生を生きたかったという言葉は、コ・ジソク自身にも覚えのある感情かもしれません。
一緒にリュックを探しました。
そして、ジソクが発見したのです。
中から掏った携帯が見つかりました。
その一つの携帯の動画に、ジョンフンと彼を拉致した犯人の姿が写っていたのです。
犯人はパン屋に来た客の女性でした。彫刻学院の名の入ったバッグを持っていました。
映像を見ても、店主は知らない人だと言いました。非協力的です。
ジソクは、地下鉄警察隊ならではの地下鉄の改札記録、監視カメラの映像から利用した駅を割り出す事等、強力班の捜査に協力しました。
降りた駅が判明したので、強力班の刑事たちは、その駅近くにある彫刻学院に向かいました。
ユ・リョンも一緒に行こうとするのを、ジソクが止めました。
もう自分たちの出る幕じゃないってことです。
しかし、強力班が彫刻学院に到着した時には、既に犯人もジョンフンの姿もありませんでした。
その頃、犯人は店主と連絡を取っていました。
店主は、警察を騙していたのです。
ジョンフンを救いたい一心で、密かに犯人と交渉し、バッグのお金を渡しました。
犯人は、地下鉄の電車内で札束を確認し、ほくそ笑みました。
既に飛行機のチケットも持っていました。海外に高飛びする予定だったんです。
でもその時、バッグの中から着信音が。
その携帯は、ジソクのもの。かけたのは、ユ・リョンでした。
犯人は地下鉄車内で逮捕されました。
ジョンフンも、保護されました。
ジソクは、店主の行動を2年間見て来ました。
ジョンフンが拉致されて、あんなに冷静でいられるのが不審に思ったのです。
ジョンフンを叱ることはあっても、常にジョンフンを見守っていたのを知っていたから。愛情を持って育てていたと感じていたから。
ジョンフンを見捨てる事なんてあり得ないと思ったのです。だから、バッグに密かに自分の携帯を忍ばせておいたってわけ。
グッジョブです、ジソク
ジョンフンが素直に犯人について行ったのは、彫刻学院の人だと思ったからでした。
ジョンフンは彫刻がしたいと言っていたようです。
店主は言いました。重荷に感じていたのは事実だ・・・と。
何より、自分が死んだ後、息子一人残るようなことがあったら・・・と常に心配していると。だから、一緒に死なせてくれと毎晩祈っていたと言いました。
ユ・リョンは涙がこぼれました。自分と同じだと思ったのでしょう。
ジソクが言いました。
「病気の家族の世話はゴールのないマラソンです。苦しくても誰も代わってくれない。でも止まりもしない。結局、コースに戻りましたね。ジョンフンのために走れます。おじさんを応援します。」
ジソクの言葉、私の心にも沁みました。そうですよね、本当にそうです。
バッタ団を逃したことを、ジソクはキム長官に叱責されました。
でも、それはキム長官の芝居。
拉致事件を優先したことを、褒めました。そして、懲戒処分は保留にすると言いました。
子供の命を救ったんだから・・・とね。
ジソク、大喜びです。
知らせを聞いたイ刑事もカン刑事も、勿論、ユ・リョンも喜びました。この仲間、本当によいチームです。
イ刑事とカン刑事は、ジソクのユ・リョンへの想いに気づいています。それとなく二人だけにしてあげたりして、気を使ってます。
ところで、バッタ団の3人ですが。
テウンの顔がばれてしまったことを、ドンマンが責めました。
どうやら一枚岩じゃなさそうですね、この3人は。
仲間割れしそうな予感。
コン班長がユ・リョンを首にしました。2班から追い出したのです。
あまりにも精力的な仕事のやり方に、流石のコン班長もついて行けなかったのです。
疲れ切って仮眠をとってるコン班長に、ジソクが囁きました。
「ユ刑事は俺が連れて行きます。」
コン班長、感激してジソクを抱きしめましたよ
と言うわけで、目出度くユ・リョンはコ・ジソクたちの班に出戻って来たってわけです。
勿論、ジソクはそんな事おくびにも出しません。
ユ・リョンも嬉しそうですが、ジソクは本当に嬉しそう。
こっそりとにやけるのが可愛いと言うか、微笑ましいと言うか
いやもう、完璧じゃないですか、ジソクカッコ良いし、仕事は出来るし、思いやりも優しさも持ってるし、コミカルなところもあるし
すっかり、ジソクの虜ですわ、あたくし