まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『その男の記憶法(原題)』完観

2021-04-08 16:52:05 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

交差点で最初に気づいたのは、ハジンの方でした。

気付いたけど、気づかないフリをして、顔をそむけた時、ジョンフンが気づいた・・・そんな感じです。

きっと、ジョンフンが気づいた事を、ハジンは察したんでしょうね。敢えてジョンフンを見ませんでしたから。

 

ハジンはアメリカで成功し、韓国でもオファーを受けたので、一旦帰国した次第です。

自宅は、代表の親戚の人に住んでもらっていました。

だから、ジョンフンが行ってみても、別人のモノがあるので、ハジンが戻っているとは分かりませんでした。

 

ハギョンとイルグォンは、遠距離恋愛を続けていました。

特派員になってアメリカに行こうとしていたイルグォンですが、あえなくその希望は潰えてしまってまして。

2年ぶりに会えてますますです。

でも、今後もハギョンはハジンと共にアメリカに行く可能性はあるわけで。

この際、一緒に暮らそうと、ハギョンが突然提案。

それに、イルグォンも即賛成

結婚すると言う意味なのか、同棲するという意味なのか不明ですが、とにかく、離れていたら不安だし誤解も起こるってことで、それを解消するための策です。

ま、どっちにしても、可愛いカップル誕生は喜ばしいことです

 

ハジンはオファーしてくれた映画の監督と話をしました。

作品自体は、とても気に入っています。監督がアメリカまで来てくれたようで、そのことも有難いと思っています。

でも、やはりアメリカに行く前の、ジョンフンとの一件のことで、また騒動が起こるのではないかと心配していました。ハジン自身が嫌な思いをするだけじゃなく、監督等スタッフに迷惑をかけることになるかもしれないからです。

それによって、決まっていた仕事がキャンセルされるのが、嫌だったのです。

監督は言いました。

この作品は、あの騒動が起こるずっと前からハジンをイメージして書いたと。それは騒動が起こっても今も変わる事は無いと。

ハジンはその言葉で、安心しました。

 

ただ、アメリカでの仕事もあります。

それを捨てて帰国するのも、惜しい気持ちがあります。

韓国でこのオファーを受けるか、アメリカに行くか、ハジンはじっくり考えてみることにしました。

 

ジョンフンは「ニュースライブ」のアンカーに復帰しました。

チェ局長の強い要望もあったようですが、どうも新社長がジョンフンを買っているようです。

キムチーム長たちスタッフも、何だか高揚しています。

その日のインタビューゲストはテウン。

2年ぶりに会う人だとか言うもんだから、ハジンかぁっと、期待していまいましたよ、あたしゃ。ごめんね、テウン

 

テウンは海外医療ボランティアで活躍しているようです。

以前と比べて、各段に明るい表情になっていました。水を得た魚・・・と言う感じです。

家族との関係も、良くなっています。

父ユ・ソンヒョクも相変わらずのぶっきらぼうさ、つっけんどんな言動は変わりませんが、心の中では、テウンを認めているようです。

結果的に、間違った道に行こうとしていた父をテウンが引き戻した格好になりましたね。

良かったです、本当に。テウンの明るい表情は、本当に嬉しいです。

 

ハジンは久しぶりにジョンフンのアンカー姿を見ました。

テウンがゲストと言う事で、気になる2人の様子を一度に知ることが出来、ほっとする気持ちもあったでしょうね。

韓国に帰ってきて、ハジンはアメリカでの事が夢の様に思えました。

そして、2年も経っているのに、自分は同じところに立ち止まっていると感じました。

ジョンフンへの想いは変わっていないと感じていました。

ただ、その想いに正直になって良いのかどうか、分からないのです。

 

ある日、本屋で偶然ジョンフンとハジンは出会いました。

見かけたものの、すれ違いそうになり・・・。

でも、結局、真正面から顔を合わすことになりました。

あまりにも偶然で、2人とも言葉がすんなり出て来ませんでした。

やっとジョンフンが口にしたのは、“元気でしたか?”と言う言葉。

「ええ、あなたは?」

と、ハジン。

それには答えず、帰って来たのかとジョンフンが問いました。

「いいえ。また戻ります。」

と、ハジン。

そのタイミングで、ジョンフンには電話がかかってきてしまい、ハジンに気づいたファンが写メを撮ろうとしました。

先に行きます・・・とハジンが背を向けました。

すぐに後を追ったジョンフンなんですが、ハジンを見失ってしまいました。

ハジンも、一旦は行きかけたのですが、すぐに本屋に引き返しました。でも、既にジョンフンはいません。

 

諦めて帰りかけたジョンフン。

ところが、タクシーと接触事故を起こしてしまったのです。タクシーの方が悪いんですけどね。

そのタクシーに乗っていたのが、ハジンでした。

3回の偶然の出会い・・・。

以前、ジョンフンがハジンにアンカーとしてのレッスンをしていた時、作品の中で主人公が偶然に3回も出会うなんて不自然過ぎると言ったことがありました。

だから運命なんです・・・とハジンはその時言いました。愛する人と必ず出会うと言う運命だと。

ジョンフンは、その言葉が真実かもしれないと、この時初めて思いました。

今回、偶然の出会いが3度重なったわけですから。

「僕たちも運命的な出会いをした。違いますか?」

と、ジョンフンが言いました。

 

家まで送って行ったジョンフン。

ハジンが家に入ろうとするのを、引き留めました。

さっき言いそびれたんだけど・・・と声をかけたのです。想いに正直になろうと決めたようです。

「元気に過ごしてたかと聞いたよね?努力してもダメだった。君に会いたくて・・・。最後に会った時、何を言われても別れるべきじゃなかった。一緒に乗り越えようと言うべきだった。君が去った瞬間から後悔した。」

私も後悔した・・・とハジン。

「あなたを一人にしてしまって・・・。ごめんなさい。」

ジョンフンはハジンを抱きしめました。

ハジンもジョンフンを抱きしめました。

 

ハジンは一旦アメリカに戻る事になっていました。

その日まで、ジョンフンはたくさんデートしようと考えました。

イルグォンの助言です。

最初の冷たく冷静な表情が信じられないくらいに明るく優しく、嬉しそうなジョンフンです。

 

ハジンはジョンフンに相談しました。

韓国映画に出るか、ハリウッドの映画に出るか・・・です。

単に感情だけで結論を出さないのが、ジョンフンの良い所です。

きちんと作品や監督等について詳細に調べたうえで、助言しました。ハジンにとって重要な決断だから、適当な事は言えないと思ったのです。

本当は引き留めたいけど、この仕事を好きなハジンを思うと、決断はハジン自身に・・・と思いました。

 

2人は、マスコミに取り囲まれても、もう動じることはありませんでした。

堂々と手をつないで歩きました。

世間の噂やスキャンダルより、手を繋げなくなることの方が怖いと知ったから。

 

ハジンは決断しました。

韓国映画に出ると。

 

記者会見が開かれました。

監督や他の出演者と共に、マスコミのインタビューを受けました。

ジョンフンも記者としてその場にいました。

「韓国に戻ろうと決めた理由は何でしょうか?映画以外の理由があるんですか?イ・ジョンフンアンカーのためですか?」

と聞かれたハジン、いいえと答えました。

「自分のためです。一日一日を永遠に記憶してもらいたいです。ここで一緒に記憶して愛したいです。」

ジョンフンを見つめながら言いました。

ハジンがマイクを置こうとした時、ジョンフンが手を挙げました。

「HBNのイ・ジョンフンです。」

その場にいた皆がジョンフンを見つめました。

「ヨ・ハジンさんに質問します。」

 

ここで終わるのよ~っ

いったい何を聞きたかったの何を言いたかったのよ~っ

もう、気になって気になって仕方がありませんでした。

 

とにかく、ジョンフンは自分の中に降り積もる記憶というものを、自然に受け入れて生きる方法を得ました。

記憶が傷痕だと思って来たジョンフン。でもそれらは思い出なんです。

この瞬間を美しく生きれば、素敵な思い出となると、ジョンフンは悟ったのです。

 

思った以上に良い作品でした。

決して派手でもないし、過激でもないけど、優しい登場人物のお陰で、楽しく見る事が出来ました。

ストーカー犯罪という暗いエピソードを扱っているので、全体に重いのかと思っていましたが、ハジンの明るさに救われました。

お勧めです


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