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スハの母親は、ジュングクの妻に移植される筈だった心臓をもらったものの、1か月で亡くなってしまったんだとか。
待ちに待っていた心臓が、無駄になってしまい、妻も死んでしまった・・・。ジュングクとすれば、怒り倍増ってところだったんでしょう。
この事を、内緒にしていた事をスハはへソンに謝りました。
「私がそんなことで見限る人間だと思った?私は並はずれた人格の持ち主なの。」
へソンのお得意のセリフです。
ジュングクが捕まった以上、二人が一緒に暮らす理由はなくなったわけで・・・。ジュングクからへソンを守るためと言うのが理由でしたからね。
スハに自分の家に住めば?・・・とへソンは言うのです。
「一緒に住む理由あるよ。」
そう言って、いたずらっぽい表情でスハが迫るんですけど。へソン、足で突っ張って寄せ付けません
こういうところが面白いんですよね、この作品。
ジュングクの担当検事はドヨン。
そして、なんと、ジュングクはグァヌに弁護を頼んだのです。
全て話さなかったと言っても、きっと結果は変わらないと思う、だったら、過去の事件全てを告白するので、弁護してほしい・・・とね。
別に罪を軽くしようと言うのではないのです。話を最後まできちんと聞いてくれる人が必要だったんですね、彼は。
グァヌは、ジュングクの罪を決して許せないけど、同情すべき点はあると思っています。彼とスハの違いは、大切に思う人、大切に思ってくれる人が居るか居ないかだ・・・と考えているのです。
悩んだ末、グァヌは弁護を引き受けました。
散々周囲の人たちにも反対されましたけどね。彼の弁護士としての使命感がそうさせたんでしょう。
それに、へソンの後押しという一番心強いものもありましね。
「今一番つらいのチャ弁護士でしょ。私たちは口出しできないわ。」
スハが事件直前に買ったペンダントを渡しました。
高価だと知ってるへソンは驚きました。で、返すよう言ったんです。
スハは、プレゼントなのに・・・とちょっとご機嫌斜め。喜んでくれるとばかり思ってましたもんね。
決して嫌だったわけじゃないんですよ、へソンも。ただ、無駄遣いをさせちゃいけないと思ったんですね。
スハは、その心を読みました。
自分を、まだ考えの足りない子供だと思ってるんだなぁ・・・と感じました。だから、素直に従いました。
そして、とうとうスハの過去が明るみに出てしまいました。忘れてしまっていたのにね。
ジュングクの取り調べが進むと、当然、へソンが腹部を刺された事件が、彼の犯行じゃなくて、スハがした事だというのが明らかになってしまったんです。
スハに呼び出し状が届きました。殺人未遂ということです。
へソンは動揺しました。やっと落ち着いたのに、殺人未遂と断定されたら、警察大への進学どころか、示談は意味をなさず、懲役となる可能性があるんだとか。未来が台無しになる・・・とへソン。
だから、自分と口裏を合わせて、ジュングクの犯行だと言おう・・・とスハに言いました。
でもね、スハは冷静でした。
全部覚えているのに、無かった事になんて出来ない、へソンがドヨンと話せば、どうにかなるかもしれないってことも分かってる、それでも、正直に話さなきゃいけないと思う・・・と。
「馬鹿。わからず屋ね。これまでたくさん苦労をしてきた。一度くらい嘘をついても許される。あんたなら。」
それでも駄目だよ・・・とスハ。
へソンは、そのまま部屋に閉じこもってしまいました。
グァヌは、ドヨンと話しをしようとしてました。でも、避けられてしまってね。以前ジュングクに対して同情心を持ってると話してたグァヌなんで、きっと情状酌量があるとか何とか言うつもりだと、ドヨンは思ってるようです。
検察庁に行く前に、スハは、へソンに部屋の外から声をかけました。言う事を聞かなくてごめん・・・と。そして、黙っていた夢の話をしました。へソンがあの事件の様に傷ついてしまうんだ、きっと警告だったんだな・・・。
「行って正直に話して来る。そしたらあんな夢、見ない筈。行く前に一つ頼んでいい?もしもだけど、もしも俺が傍を離れる事になっても俺を待っててくれる?」
ドアにそっと手を置いてスハは言いました。
でも、それにへソンは答えられませんでした。答えたら、それが本当になる様な気がしたのかもしれません。
グァヌは、まだ諦めていませんでした。
出勤してきたドヨンを、回転ドアで捕まえ、動けなくして、話をしました。キム判事も、巻き添えを食らって一緒に閉じ込められてしまいましたけどね
「スハのことです。」
ドヨンは、事情がどうあれ、スハがへソンを刺した事は事実で、罪を見逃すことはできないと、主張。
「その罪は、あなたと僕とキム判事が招いた事だ。」
あの裁判で僕が嘘を見抜き、あなたが偽証させず、裁判長が慎重に判決を下していたら、スハは刺さずに済んだ・・・とグァヌ。
「パク・スハは我々の恩人だ。我々が釈放した男を捕まえた立役者だ。手柄は無視され、あの事件で被害を受けたのに補償もされていない。なのに、罪だけ問うんですか?それが、そ・ドヨン検事の言う法ですか?」
一瞬、グァヌの言葉に動揺したドヨンですが、言い返しました。
「そうです。それが法です。法は情にとらわれてはなりません。」
その言葉に、グァヌは呆れたように、そしてある意味諦めたように手を放しました。ドアは回転して、ドヨンとキム判事は、行ってしまいました。
急ぐドヨンに、後ろからキム判事が声をかけました。
「確かに法は情にとらわれてはならない。でも、チャ弁護士の言うように、法には心が必要だとも思う。あなたもチャ弁護士の意見に賛成の筈。でしょう?」
ドヨンは、ちょっとおろっとしながらも答えました。
「いいえ。違います。」
「そうですか?ファン・ダルチュンの事件の時は、そう見えましたが。」
痛いところをつかれましたね、ドヨン。そうでした。
スハが出て行った後、スハの部屋で一冊の日記を見つけたへソン。自分の物だとすぐに分かったようです。
“もし俺がいなくなっても気付かないでほしい。どこかで元気でやっていると思ってください。どうか泣かないで幸せでいてください。そして時々、時々でいいから思い出してください。”
ジュングクに無罪判決が出る前日、学校で書いたモノです。ソンビンが上の窓から覗き見していた・・・。
泣けますわな、本当にスハの気持ちが痛いほど分かります。幼かった子が、一生懸命自分を守るためだけに生きて来たと分かりますよ。
スハは、真っ直ぐ検察庁に行ったわけじゃありませんでした。
記憶を失くした状態でも、やっぱりへソンを愛した・・・確信した場所。そして、へソンが受け入れてくれた場所。
そこに座り込んでぼんやりしていました。と、警察大の一次に合格したとの知らせが。
余計に泣けますよね、スハ。嬉しい筈の合格通知なのに、それが無駄になるかもしれないんですから・・・。
ドヨンの取り調べが始まりました。
ドヨンは、スハを助けたいと思っていました。正直に答えるスハを、上手く誘導して、不利になる証言は遮ったりしてます。事務官に気付かれないように。
そして、いかにもさりげなく・・・を装いながら(事務官には気付かれてましたが)スハに申し渡したのです。
「聞いてみると、殺人未遂じゃありませんね。」
「え?」
「殺人未遂では無く、凶器携帯及び傷害に変更します。」
これなら、起訴猶予にしやすいらしいんです。その通りになりました。
帰宅したスハは、屋上で涙ぐむへソンを発見
慌てて駆け付けると、いきなりスハに抱きついたへソン。
「スハ、スハ・・・。」
誰よりも頼っていたのに、強がってごめん、誰よりも愛しているのに言わなくてごめん、終わりを考えて不安にさせてごめん・・・。
「刑務所なんて行かせない。死ぬ気で弁護して・・・。」
その言葉を遮って、スハが起訴猶予になった事を報告しましたら、一転。直前の態度を、あいや~っ・・・と思うへソン。
まぁ、ハッピーエンドですよ
スハは無事警察大に入ったようです。素敵な制服姿も見せてくれましたしね
へソンは、手話を習い始めました。以前の彼女じゃ考えられない人への気遣いです。
へソンもスハも、ジュングクに死刑は望みませんでした。恨みがあるからと言って、死を望むのは、ジュングクと同じになってしまからです。
結局、無期懲役になりました。
“あなたが不安に思う理由も分かります。僕の居ない未来に備えているのも分かります。でも、その時が来ても僕は心配しません。10年後でもあなたを見つけ、記憶を失いあなたを覚えていなくても僕は再びあなたを愛しました。きっとこの10年後も、また記憶を失ってもあなたが心配する未来が訪れても、僕はあなたを見つけてもう一度愛する筈です”
スハの独白のこの言葉。じ~ん・・・としました。
一体、何歳差の設定だったんでしょうね、へソンとスハは。かなりの年齢差があるように見えました。が、違和感は無かったです、私は。へソンの性格にその理由があったように思えます。
イ・ボヨンさん、こういう破天荒な役、イケますね
そして、イ・ジョンソクくん、思ったより演技が上手くて驚きでした。
見終わるのが寂しいと思った作品、久々です
追伸:6/20 7:58
へソンとスハの年齢差。9歳差だそーです。
出会った時、へソン28歳、スハ19歳だったとか。
ま、どーでも良い事ですが
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