宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

東京、広島、島根、長野、博多、鹿児島、大阪、仙台、札幌、今治、徳島、高知、高松の気質

2011年10月21日 17時23分18秒 | 思考空間

 狭い島国日本、地域による気質などの差は無いように思えて、なかなか。結構、習慣も含めて違いが有る。以下は当然、独断と偏見であることをご承知ください。

 東京は東北気質が主体、シャイで、とっつきは悪い。ちょっとコンプレックスがある。しかし、一度、人間関係ができると末永く、良い関係で付き合っていただける。ビジネスにとって東京は、市場の巨大さも併せて、最も良い地域である。

 関東地域の人口は42百万人、日本の30%程度で、ちょうど近畿地方の2倍になる。その市場規模は、業種にもよるが、2乗した4倍と見て良い。四国は人口が関東の10分の1、以前シャープの人が関東の販売数は四国の100倍と言っていた。この人口比2乗で計算すると地方に対する関東の市場の大きさが分かる。

 東京で参ったのは、兎に角、早口で機関銃のように喋り、攻撃すること。私は広島出身のおっとりだったので、格好の攻撃のターゲットにされた。どんどん攻撃してくるが、殴り合いには発展させない。広島なら最後は殴り合いになるがそれはルール違反のようだ。

 機関銃に対抗するには、テンションをぱっと上げ(上げ過ぎず)、嫌味などで、素早く切り返す。慣れるのに時間がかかった。また、代々東京の人が自分で言っていたが、見栄っ張りが多いかな。カッコ良いことをやりたがる。

 人口の少ない田舎の人間を見下す。多分、自分や親が地方の出身だったりして自信が無い。奢られるのは嫌いで、必ず割り勘になる。

 初めて東京で住む方は、地方出身者をカモにする連中がいるので注意!安心できる不動産会社を選び、賃貸契約時には条件を十分すぎるほど確認し、入る前に写真を撮りまくっておくなど。東京警視庁は民事不介入を理由にして動かない。

 東京人は遊びが上手。例えば、気軽に海外へ行くし、スキー(今は少ないか)にもどんどん行く。昔はマージャンをだいぶやっていましたね。地下鉄を乗りこなせたら立派な東京人。一方では、三越なんて行ったこと無いねと、自慢している人も結構いる。新聞は読売。

 東京出張にはSUICAカードが絶体お勧め。どの駅でも買える。(大阪はICOCA) SUICAでJR・地下鉄・モノレール等全ての電車が乗れる。羽田や東京駅に着いたらチャージし、決めたポケットに入れて移動。切符購入の手間を省き、乗り換えもスムーズ。

 東日本で残念なのは、マナーの悪い人間に誰も注意しないこと。電車の中で、「おまえ眼(がん)つけただろう」と絡んでいる。車内がしーんとしている。私は酔ってもいたが、「何を下らん事いっとるんや」と言うと、何と複数の人が「そうだそうだ」と一斉に言い始めた。右翼がやたら地域でもある。

 エスカレーターでは左側に立ち、右側を急ぐ人がせわしなく上る。関西に行くと左右が逆になる。東京では電車に乗る際、きちんと行列ができる。関西だと、昔は最初は行列ができ、電車が来ると乱れていた。

 東京では車を持つ家が少ないのに、朝は車線の多い道路(東京の道路は広い)でもすさまじいラッシュで大渋滞。逆に夜はすいすいで快適。都内ではオートバイが最も速い。早めに車線変更しないと曲がれない。

 通勤時間帯の電車は殺人的込み具合。重いバッグが宙に浮いて落ちない。スト時は駅に着くまでの列があっちこっち蛇行して長く、乗るのは更に大変。列車内では時に窓が割れる。

 人は兎に角ひたすら歩く。速い。早朝、女性のヒールの「かっ、かっ」という音が追いかけてくる。抜かれまいと加速すると、むきになった二人の激しい競争が始まる。

 東京の美人は面長型。大人びた雰囲気がある。それにしても、若い女性は都会を目指し、日本中の若い女性が特に東京に集まっていることは間違いない。一度東京に住んだ女性が東京以外の地方に行くことは少ない。

 私は若い人に、一度は東京に住むことをお勧めする。北海道出身の親友ができたし、鹿児島出身の知人もいた、全国の出身者が東京を形成している。標準語も元々は薩長土肥などの言葉がミックスして出来上がった、良くも悪くも東京を知ることは日本を知ることだ。

 広島に関して、年配の人は、やくざ映画のおかげで、血の気の多い連中と思うようだ。そういう時代は終わったし、昔の局部的な世界。広島人は親切で明るい。顧客の扱いは大変優しく、丁寧である。ただし、ビジネスとなると、協力的とは言い難い。

 全国的に医者は、ふんぞり返って威張っていると思っていたが、広島の医者は庶民感覚で優しいね。私が若い医者と接する機会が多いせいもあるだろうが、何でも率直に話せる。近所の病院(各科の集合)では、電話やネットで予約し、伝言を入れておくと、夜でも医者から電話が入る。

 カープの応援は、熱しやすく冷めやすく、負けが込んでくると見向きもしない。ただ、若い人の応援は粘り強く、温かくなった。広島球場外野での立ったり座ったりの応援にはついて行けない。サッカーのファンはどこでも熱狂的だね。広島はサンフレッチェ。得点王の佐藤君の家は隣の隣の隣。

 ある人は広島の人間を自虐的に「馬鹿が多い」と言ったが、ガラの悪い人もいるし無茶をする人間もいました。他人からどう見られるかを気にしないのは、広島人の傾向。地の言葉は、どろどろで、聞けたものではない。

 私が広島以外の地域で苦労したのは、率直で飾りのない発言が誤解されたことだ。何しろ日本は綺麗事社会、欲深く腹黒いのに言葉を飾り綺麗に見せる。だから、率直発言は、たちまち悪者にされる。一度悪者になると、流れが元に戻らない。実直に発言するのは、相手のことを思い、そういう自分に自信が有るからだが。 

 広島は山だらけ。耕地が少ないので昔は頑張る人がいた。優秀な人材を多く輩出している。特に1960年代ごろはすごい県だった。47都道府県を紹介する本で、広島だけが「THIS IS 広島」とTHIS IS の冠がついた。

 政治・経済・スポーツで広島人が活躍していた。土地価格も全国で3位だった。(土地が高ければよいと言うものでもないが)今は普通の県になった。

 何かにつけてレベルは高いが、きつく言えば超一流ではなく、1.5流が多いかな。自己満足的な傾向が強く、日本一とか、世界一を目指さない。 

 岡山県が発展し、追い上げるので、岡山の人に「広島を追い抜こうと頑張っているだろう?」と聞くと「広島の人は皆そう言うけど、特にライバル視もしてませんよ」と答えが返る。確かに岡山の人は、広島に比べると、のほほんとして、穏やかな人が多い。要は広島が落ちてきただけかもしれない。

 広島県人が猛反省しなければならないのは、中国地域の兄貴分でありながら、弟たち(岡山、鳥取、島根、山口)の面倒を見てこなかったこと。弟たちを温かく受け入れず、自分たちだけの利益(九州、山陰、愛媛県の通り道で運が良かっただけ)を守ろうとした。おかげで、弟たちは兄貴とは呼んでくれない。

 広島の女性は単なる表面的なことだけでなく、貢献度が高いのでお勧め。残念ながら私は結婚時期に広島にいなかった。

 島根県の人はおとなしくて優しい。笑顔を絶やさない。目立たないが芯は強いのかもしれない。変なところが無いから安心して付き合える人が多い。

  学生時代の親しい友人の一人が島根出身だった。正義感が強くてまじめだった。派手さは無く、堅実。殆ど怒ることは無かった。バイクで日本をまわると言い、本当に一人で北海道も含め、日本一周したのには驚かされた。

 長野は関東気質の中に入るだろう。大人しい奥ゆかしい人が多いながら、短気な人もいて、ポンポン攻撃する。どうでも良いことが喧嘩の種になる。昔から他地域との交流が少なかったせいもあり、自分のやり方をガンとして変えない。この頑固さは相当のもの。

 信州人は、みなさん雲か霞でも食っているのかと思うぐらい、俗世間とはちょっとかけ離れた人々。特に商売には適していない。あまり他人との交流や折衝が決定要因にならない先生(学問)や芸術家が向いているかな。自分流をさらりと押し通しながら、静かに過ごす人々。犯罪を犯すような悪い人は少ないですよ。

 長野駅で待っていると、西日本では見受けないような面長の美人が多数出てくる。元は大陸系なのかな。

 信州では明るい広がりのある高原、白樺並木や美しいアルプス。何か、別の世界に来たみたいな感覚になる。冬は一面の銀世界。心が洗われます。

 高速が整備されて便利になりましたね。昔は中央道を降りると延々と一本道を移動した。何しろ大きな県だから、交通は大変だった。今、最も速い新幹線は東京・長野が1時間23分?凄い。

 信州そばに限らず、そばはどこでも同じで、「だし」程の差は無い。お勧めは上田の「車屋」だったか。白っぽく、平べったいそばで、コシが有る。私はそば好きではないが、おいしかったですね。同じく「刀屋:かたなや」という店もあると聞いた。こちらの方がもう少しコシが有るらしい。

 お焼きは長野の伝統的な食べ物で、中に漬物だとか色々なものが入っていて、冬など炬燵にあたりながら食べる。お茶をすすめられて、相手の好意を無にしないよう飲み続けると、永久にお茶が注がれる。もう腹一杯と思ったら断ろう。野沢菜もパリパリで炬燵で楽しむ。

 博多に限らず、九州の女性に共通しているのは、男より一歩後ろを歩く「なでしこ」ぶりと、男尊女卑の習慣に耐えてきた精神的な強さ。

 九州はびっくりするような美人がいるけど、油断すると、きついことを平気で言うので、私は苦手だ。中身は優しいのかもしれないが、大人しく接していると、結構言葉で傷つけられるし、女性だからと遠慮すると言われっぱなし。

 九州の男は関東ではもてるかもしれない。九州男児は単純と言ったらお叱りを受けるだろうが、あまりごちゃごちゃ考えない。複雑に考えることは好まない。おおらかであっさりしているし、男らしい。

 博多っ子は「〇△するタイ」と最後にタイをつけるのが印象的。広島人と類似点もあるが事件の多さを見ると血の気は、博多の方が多いかもしれない。

 主要地方都市で最も交通が便利なのは博多だろう。特に空港までの地下鉄は早くて安い。博多ラーメンはとんこつ味で、替え玉がお得。屋台は行ってみる価値がある。チャンポンメンは長崎まで行かなくても博多で楽しめる。

追記:福岡の事で最近驚かされたのは、ケンミンSHOWでのこと。福岡の人間は殆どの人が、福岡は東京、大阪に次いで3番目と思っているらしい。福岡出身の芸能人も、町で聞いた人々もそう信じている。郷土愛が強く、楽観的でおおらかなんだね。

 九州でも鹿児島はその他の県とは文化も様相もまるで異なるように感じられる。鹿児島空港は山の上にあり、リムジンバスで降りてゆくと、知らなかった世界の様な光景が展開する。

 鰻焼の工場を建設する時、参考に鹿児島のガス焼き工場を訪れた。ガス焼きだと夏は暑いので、工場の窓が開いており、非衛生。たれの付け方やウナギの反転方法は参考になった。開発した電気ラインでは焼きラインを半分にでき、夏は冷房が効いた。

 鹿児島では店主が元やくざのウナギかば焼き屋へ招待された。実に礼儀正しかった。やくざは困るが、礼儀正しく、顧客を大切にする心やおもてなしは大切。

 大和証券の営業は鹿児島出身で広島大学卒。熱心で親切で愛嬌も良い。芯の強い女性だと思う。東京から来た社員と結婚し、今や家庭をコントロールしているようだ。

 奢るよと言えば、全員がついてくるのが大阪だろう。そんなこともあって、大阪の人間については誤った先入観で見ていたので訂正しておこう。大阪から来た漫才師が広島はどうですか?との質問に対して、「閉鎖的」と答えたので驚いた。大阪の人に聞くと、大阪では、みな兄弟・友達だと言う。

 阪神が負けても負けても、より熱心に応援する姿勢は大阪らしい。広島では考えられない。ある食堂で「阪神は」と言いかけたら全員がこちらを見た。タクシーの運転手が、「広島の人は怒っているでしょう」と言う。阪神に移った金本と新井のこと。確かに金本は痛かったね。オーナーがもっと大切にしていれば金本残留でBクラス転落は無かった。

 大阪の人間はとにかく外国でも目立つ。声が大きい。しかし、がめつさ、えげつなさでは日本一のように思われている大阪だが、テレビの実験などでは意外に東京の方がえげつなかったりする。

 大阪の商売人は何とか買わそうと押し込んできますね。厚かましいし。だから遠慮せずに、断らなければならない。関東の商売人は器用でもないし、押しも弱く、遠慮がちに売ろうとする。

 大阪の美人は丸顔、ぽっちゃりでかわいい。美人と言う表現にはちょっと抵抗があるか。愛嬌があり、話しやすい。

 大阪の人が広島に住んで、なかなか、仲間内に入れてもらえないらしい。大阪では垣根が無いと言う。また、関西では懐の深い人がいるようだ。これらは意外な話だ。

 ただ、大阪のビジネスはやりにくい。ドライで、企業にもよるが、後から割り込んできた提案を安いだけで平気で採用してしまう。東京とは反対かな。大阪では余程良い筋の営業に限定し、東京に行った方が良い。

 食い倒れとは言うが、残念ながら、飛び切り美味しい料理を味わったことは無い。探し方が悪い?たこ焼きは本場。お好み焼きは、ごちゃ混ぜ。お好み焼きは広島の方が健康的で好みだ。大阪ではないが明石焼きは変わった味で美味しい。神戸牛は言うまでもなく、一級品。

 神戸の人柄や言葉はちょっと広島と似ている。両方とも背景が山国だが、巨大都市と田舎の間の有力都市の性格かな。

 仙台を昭和40年代に訪れた時は、はっきり言って田舎だった。東北本線もよく揺れたね。仙台駅から東北大学がある青葉山が障害なく、よく見えた。碁盤のようにきちんと整備された道路が目立つだけでビルはまばら。その道路はスパイクタイヤのせいで、穴があき、ぼこぼこで砂埃が天高く上がっていた。

 つい先ごろ(震災前)、訪れると、何と空港まで電車が通り、市内はまるで東京中心部の一角のよう。近代的な都市に生まれ変わった。広島をものすごいスピードで追いかけ、抜き去ったね。広島が人口でやや上回るが、人口の多さだけが大都市ではない。

 仙台は東京から見て自分達の庭であり、人の交流も多く、都市計画も東京の隣町のようになるのだろう。地下鉄が2本も走っているのもその傾向か。清潔で美しい街並み。

 先輩や親しい人が住んでいて、親しみを覚えるが社交的とは言えないですね。シャイでどちらかと言うと自分の世界に入っている。新潟の人も大人しく忍耐強かった。私は声も大きいし、率直にしゃべるので、まず理解されにくい。

 みなさん、はしゃがず、穏やかに生活なさっているのかな。女性もよそよそしく声をかけにくい雰囲気がある。多分、「あはは」と大口を開けて笑わない。北海道の方が素朴で、少し率直で明るいかな。東京と似て、付き合い始めると心を開いてもらえるのかな。

 仙台は笹かまぼこが名物。その笹かまぼこ元祖の老舗店の工場に電気焼きラインを設置させて頂いた。赤外線や近赤外線のヒーターで焼くと時間が半分になり、かまぼこもふっくらと美味しい。また、煤塵が出ないので大変衛生的。

 町ではイソギンチャクみたいなものを食べさせるのだけど、ホヤか。磯の香りがして美味しいとは言うが、あれは食べたくないね。

 札幌は大都会というよりは、北の広い広い街のよう。4月でも雪が積もっていて驚かされる。寒い時期は兎に角、キヨスクなどで靴の下につけるタコの吸盤を購入する。これが無いと歩けない。地下鉄はタイヤだったかな。静か。

 冬の積雪は驚かされる。車で札幌に入ると、雪の高い壁に挟まれた狭い道路をゆっくり進むが、電話ボックスなどが完全に雪の中に入っている。高速はアイスバーンで我々はせいぜい70km/hで進むところを現地の車は90km/h以上で飛ばす。事故も多い。

 北海道の冬は温かい。窓が全部二重窓だし、暖房が徹底している。それに比べると東北などは寒い。ホテルではスキーを立てて収納するラックが入口にある。

 札幌ラーメンの美味しいところを随分探したが、びっくりするほどでもない。寿司屋が多く、これは材料も良く安くて旨かった。

 タクシーで「北海道の女性は自尊心が強いのでそこをくすぐるのが良いですよ」と言われたが、私はそんなに女好きに見えるのだろうか。

 東北の人に比べると、屈折したところが感じられない。あっけらかん。喋り方で、何々だねーの「ねー」の部分が独特の言い方で、素朴で明るい。全体の印象として、広い牧場の人達みたい。

 札幌郊外に大手樹脂メーカーの工場建設で全設備を設置させて頂いた。塗装乾燥を電気で行こうと思ったが、遠赤だと影の部分が加熱されないので、泣く泣くガスにした。加熱炉を差圧方式を採用したら随分喜んでいただいた。

 ガスはまるで分からなかったので北海道ガスさんにはお世話になり、また地元のバルブメーカーをメンテ業者にお願いしたら優秀な部長がおられて、ビジネス全体が大変うまくいった。

 今治、徳島、高松は住んだことのある四国の都市。ある人が、四国の4県はそれぞれが面している地域の影響を強く受けていると言った。愛媛県は広島県と、香川県は岡山県と交流が有り、性格も似ている。徳島県は近畿に面し、商売人で、高知県は太平洋に面し、宇宙人らしい。

 今治はタオルの町で昔は勢いが有った。クラスの中に小規模のタオル企業の子供がぽつぽついた。子供の頃の感覚だが、大変穏やかで優れた人間性を持った人々と、漁師町を中心にした一部のやくざ的な人間との2種類に分かれている。

 父の仕事の関係で今治の常磐町(中心部よりやや南)に住んでいたが、人柄が良い地域で、兎に角、人生の中で最も楽しかった時代を過ごした。優しくて信頼し合う社会はこれに優ものはない。

 性格は確かに広島にも似ているが、広島より、先生方も生徒も純で、人間的に優れているように思えた。素晴らしい人々が住んでいた。優れた人間性は宝だね。一方で香川県の人は愛媛の人間が通るとぺんぺん草も生えないと酷評する。確かに、愛媛県にはそういう人(商売人)もいますね。

 愛媛県の南を南予と呼び、穏やかで優しい人が多く、美人を生み出してきた。魚が新鮮で美味しい。

 徳島のある会社の社長とは今でも付き合いがあり、温厚な紳士だが、彼は例外ではないかと思えてしまう。と言うか、激しい人が結構いて、その手の人が目立ちすぎるのかもしれない。兎に角、争いが多い。極端な行動に出る。

 徳島が後藤田と三木に分かれて争った(阿波戦争)のは有名な話。当時、ある人が、どちらに属するかで、明日からの仕事(人生)がガラッと変わるんだと言っていた。有力者をバックにして戦うのも特徴。

 徳島大学から某旧帝大に移った教授(本州出身)に久しぶりに電話すると、普段はおとなしいのに、突然、徳島大学時代の辛かったことを大声で、嘆き、吠え、わめきだした。K教授やM教授がひどかっただの、常識では考えられないだの、1時間は一方的にしゃべった。

 実は私も彼以上にひどい目にあったので、大変理解できる。徳島大学生え抜きの教授が権力を握っており、考えられないような卑怯な手を使ってくると言う。彼の配下の研究者も鳴かず飛ばずだったのだが、徳島大学から出した途端、全員が出世したらしい。実力派の研究者(他地域出身)が追い出されるようにどんどん出てゆく。

 徳島で外せないのは阿波踊り。このために1年間頑張る人が多い。兎に角、阿波踊りは徳島にとって別格で別世界。小さな路地でもそれぞれの阿波踊りが見られる。世界に誇れるものの一つだろう。徳島の女性は働き者。手早く料理する。

 徳島の人は商売がうまいですね。鳴門金時なんて、元々は鹿児島の芋が、坂出に行き、坂出の芋が鳴戸に来て、全国的に有名な鳴門金時になり先輩を追い抜いた。このほかにも、大根やらレンコンやら鳴門の農家は、大根御殿、芋御殿、レンコン御殿が数多く、概して金持ち。払う税金も半端じゃない。

 高知の人は確かに四国でもかけ離れ、宇宙人と言われるだけあって文化的に他の国の地域との関連性が薄い。日本で似ているのは鹿児島ですね。ただ、高知県の人が鹿児島に行って、西郷ドンと尊敬語で言うのに対して、高知では竜馬と呼び捨てだと怒っていた。

 高知県人は新しい物好きで、香川と正反対。一番を好むので、新しいものを持ってゆくと飛びつく。従って、高知のビジネスはトラブルが多い。猟銃で有名な会社の社長にロボットを説明に行くと、帰った翌日発注書が届き驚いた。

 ところが納入後、返品してきた。考えていた精度と異なると言う。散々確かめていた事だが、片方にぶれるのは良いが両方にぶれるのは困るとの主張。ロボットは左右どちらにも動くのだから無理な注文だが、結局これで煮え湯を飲まされた。

 高知の女性はハチキンと呼ばれ頑張り屋。スナックなどでは発展的なママがいたりして大いに楽しませてくれる。皿鉢(さわち)料理は豪快で、カツオのたたきなどが山のように盛られる。私は日本一の料理だと思う。

 高松市は仕事の関係で長く住んだ。父が四国を気に入り、その父が重病で1年も持たないと言われなければ、故郷でもない地方に住みたくは無かった。日本中のどの会社でも就職できたのに、長男の人の好さ。その父は何度も切腹(手術)しながら、仕事で活躍し、平均寿命まで生きた。

 香川県(讃岐)はうどんで有名で、何故そうなったか考えるに、元々、小麦粉、塩、醤油の産地であった上に、うどんが手軽で安いことが原因ではないか。高松市中心部には100m四方以内に複数のうどん屋が有り、大抵はセルフだ。(うどんの玉を貰い、ゆがいて、天ぷらを載せ、蛇口などからだしをかける) だから、高松市の昼飯(うどん)は大体300円未満。

 冠婚葬祭のいずれの場面でもうどんが出る。年越しもそばではなく、うどん。昔はどこの家でもうどんを作ったらしい。讃岐うどんの特徴は、コシが有ること、太いこと。私のお勧めは、屋島の「わらや」。素朴な釜揚げだけだが、ツウを唸らせる変わらない味。どの店もレベルは高い。

 香川県の人間を一口で言うなら、日本人をぎゅぎゅと圧縮して、超平均的でかつ管理型にした感じ。派手さは無く、特に面白い人がいるわけでもなく、特に悪い人がいるわけでもなく、壮大な夢が有るわけでもなく、真面目。一言で言えば地味。

 何かにつけて当局やPTAなどが管理したがる。ユーモアのつもりで冗談を言っても反応が少ない。浮いてしまう。

 香川県は元徳川直轄だった。ある人の説によると、徳川直轄だった地方都市は管理的らしい。その、徳川直轄だったせいか、明治初期には香川県が存在せず、愛媛県の一部だった。

 新しいものに手を出さず、世の中がわっと動き始めてから購入する。高知(真っ先に採用したがる)とは正反対。誰かが一歩抜き出ようとすると、全員が寄ってたかって潰しにかかる。特に目的が有るわけではない。兎に角潰すと聞いた。

 感じ良くないのは、店員の態度。香川県では売る方が偉いらしく、買う方は気を遣い遠慮しなければならない。店が客を選ぶ。例えば気に入らない客と感じると全く無視する。

 料理に虫が入っていたら、偶然ではない。あんた嫌いだから二度と来ないでくれとの意思表示だ。どうしてこうなるかは地元の歴史学者に聞きたいところ。

 うどん屋に入り、ねぎを貰おうとすると包丁を渡され、畑でとってこいと言われる。客を馬鹿にしているのだが東京の人は単純に新鮮な感覚だと喜ぶ。

 金比羅山に上る時、店で杖を渡される。これをうっかり受け取ると、帰りに杖を貸したのだから土産を買えと粘られ、結局買うことになる。店としては二度と来ない客だからと強気に出る。やらずぶったくりとは香川の観光産業。

 香川の農家は裕福。元は雨の少ない土地柄だが、弘法大師がため池を各地に作って以来、太陽に恵まれ災害の少なさもあって、農家の収入は悪くない。隣接する愛媛の農家の素朴さに比べて、香川は立派な構えが多い。ただ、香川では、家を作る時は表を特に豪華にし、お金が無い場合には、中が未完成のままで、ずっと住んでいる。

 香川で美人を見つけるのは難しい。最も美人の少ない県だろう。その原因は、大平 正芳に代表されるように元が美形では無いところに加えて、多分自信のある若い女性が大阪や東京などの都会を目指したと思う。瀬戸大橋ができて以降は若い女性も地元にとどまるようになった。

 四国は北海道、九州などの中でも最も小さな島になっている。この小さな島に3本の橋を通したのは痛恨の極み。私なら、明石から鳴戸、佐田岬に抜け、宮崎に至る海底トンネルを掘り、新幹線を通す。このプロジェクトが完成していたら、四国は大発展したに違いない。

 出向して製造部門を立ち上げていた時、食品トップ企業(生産ラインを収めた)の四国内大型物流センター建設の情報を掴み、冷凍庫や自動倉庫などの商談を進めていた。滋賀県のダイフクなど全国のメーカーや事例を案内していた。ところが、交通網が弱いなどの理由で中止になった。そのような判断は多かったと思われる。

 四国は全国との交流が少ない、見えにくい地域だけに、少しずつ(5%ぐらい)、フェアーでなかったり、オープンでなかったり、特殊なローカルルールがあったり。マナーも悪かった(改善されつつあるかな)。上部や既得権組織ではとんでもないことがまかり通る。

 夏目漱石の坊ちゃんが、1年で東京に帰った状況は今でも理解できる。私の父は四国(香川県)に渡り気に入っていた。現職の時は地元の方々が持ち上げ、多くの名誉職も務めていた。しかし、その父も、辞めた後に以前は親切だった人が、豹変したのには随分怒っていた。

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