宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

生物進化の駆動力

2011年10月30日 13時32分21秒 | 生命

 隕石の分析によると宇宙でアミノ酸が生成されているらしい。タンパク質は物質とは言え、生命により近い。アミノ酸が出来るぐらいだから、宇宙物理学者が、偶然に偶然が重り、物質が自己組織化し生命が生まれたと言いたい気持も分かる。

 ところが、生命を作り出そうとする試みは、少なくとも50年ぐらいは続けられているが成功していない。そっくりなものはできるらしい。しかし、生命として機能しない。あらゆる生物は一つの原始細胞から進化したことが遺伝子分析で明らかになっている。簡単に生命が創造できるなら多種類の原子細胞があってしかるべきだ。

 例えば、空から砂を10tばかりまいたら、ある程度の高さになる。しかし、細い柱になって高さ100mに達することは無い。その最大高さがタンパク質であろう。100mの柱が生命体だ。何か仕掛けでも無ければ細い柱になるはずもない。

 京都大学の山中教授がES細胞を作ることに成功した。ノーベル賞級の発明で再生治療への応用が期待される。しかし、生命の謎が解明したわけではない。

 私は電気学会で3回、「循環論理の評価システムが物質から生命体を作り出し、更に単細胞から人間に至る駆動力となってきた」と発表してきた。(3回目の発表の今年の電気学会は東日本大震災で全国大会が実施されず、論文を出すだけになった。)多くの博士号を持った人々と議論してきたが、考えを受け入れない人はいても、反対できる人はいなかった。

 拒否的な態度をとったのは、生命や進化の研究者(准教授、助手)で、教科書に載っていないようなことは受け入れ難いようだ。若いのに頭が固いと感じたが。広島の進化計算学会の教授は生命体に評価システムが有ることは否定しないと言った。

 もし、人間を含めて生命体に評価システムが無ければ一瞬たりとも生命を維持できない。 心臓や脳や肝臓などすべての器官を正常に機能させるのは評価システムが有るからだ。

 例えば、傷を負えば、修復がなされる。もし、評価システムが無い場合には、まず①傷の検知(場所、破損状態)ができない上に、②遺伝子の設計図と比較した修復ができず、③完全に修復できるとは限らないわけで何を持って良しとするかの判断ができない。

 ダーウィンの進化論は教科書にも載り、誰もが知っているうえに、分かり易い。しかし、ダーウィン説も含めて従来の説だけでは、十分説明できない。NHKの生物進化に関する番組を見ているとその戦略性がしばしば指摘されている。偶然できたと言うよりは、目的を満たす進化が多い。それは花と昆虫の関係にも見られる。

 従来説の進化では偶然性、ランダム性が強い。ところが、目の例でも、目は独立した機能を持つ器官として、その性能機能が向上するように進化している。例えば計算機でランダム性を取り入れてシミュレーションすると、他の器官との協調関係が変わり、目が無くなりほかのものと入れ替わったり、場所が移動したり、機能・性能が落ちたりする。

 明らかに進化の度に、目は重要だから単独器官として残し、性能機能を向上させるべきとの引継ぎがなされている。

 協調性が保たれる進化の例として、キリンの首が有る。首が長いため、キリンの血圧は人間の2倍以上ある。全器官や全細胞はその血圧に耐えられる構造機能を維持しつつ進化している。ここに、ランダム性が入る余地が無い。

 そこで、タンパク質の集合体で評価システムが形成され、それが進化して最初の生命を誕生させ、多細胞、人間へと進化させたとすれば非常にエレガントで繋がりが良い。専門家の間でも評価システムという世界・概念は全くの空白だった。

 電気学会での発表は適切ではないと言われ、日本進化学会に入会したが、素人が3回も発表したのは、全く空想、思い付きの世界から、次第に現実の世界に接点を持つようになったからだ。

 循環論理の評価システム自体が仮説であるが、3回目の発表では現実世界で証明されうるいくつかの仮説を発表した。例えばその一つは、遺伝子には書き換えが難しい部分と書き換えが容易な部分があり、従来役に立たないとされていた遺伝子(書き換えが容易)の中に獲得情報を記憶する部分がある(進化に影響する)とした。

 私は研究費も設備も情報も能力も無い。しかし、どこかの研究機関で私の新しい仮説を証明してくれれば、全体の仮説が証明されることになるのだ。

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