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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

運動すると記憶力が格段に良くなり老人も復活する 海馬と大脳皮質による記憶のメカニズム

2016年10月07日 22時08分35秒 | 生命
 目や耳などから入る情報はまず、海馬に記憶される。海馬とは、竜の落とし子の事で、竜の落とし子(海馬)に似た器官なので海馬と呼ぶ。海馬は寝ている時や休憩中に過去の情報を何度も蘇らせては整理する。その繰り返しで記憶される。

 同時に海馬(記憶する神経細胞が1億個)に記憶された情報はその100倍以上の記憶容量を持つ大脳皮質に移動させる。移動させて、海馬を空にする。海馬の記憶はパソコンの周辺記憶装置のようなもので、大脳皮質は大容量のハードディスクのようなもの。

 子供は海馬の神経の新生に伴い、海馬の情報を大脳皮質にどんどん移動できるが、老人は神経の新生が無いので、移動できず、海馬が常に満杯の状態だから、記憶できない。物忘れするというより、覚えられない。

 ところが老人でも運動すると神経新生が増加し(通常、運動で神経新生は倍になる)、情報を大脳皮質に移動させ、記憶力が蘇る。ネズミの実験では、普通海馬の情報が全部大脳皮質に移動するのに1か月、運動が多く早い場合で1週間というから4倍の差が有る。

 運動しない老人は海馬から大脳皮質移動しないから覚えられないが、既に大脳皮質に有る情報はすぐには消えないので、昔の情報は再生される。海馬が破損したりで、無い場合は5分前の事が全く記憶から脱落する。老人は海馬の無い人に似ている。
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