卓球は、今のルールは1ゲーム11本。
サービスは2本交替だが、10年ほど前までは、1ゲーム21本、サービスは5本交替だった。
21本というと、たどり着くまでに結構長い。
実力のある人が相手だと、プレーのスタートダッシュがよくても、なかなか21本を先取することはできない。
それだけに、20点目を先に取ると、「よし、あと1本。」と優位に立った気がする。
3点差、4点差なら、こちらも1本くらいミスをしてもまだまだ大丈夫という気がする。
なにせ、あと1点だから、相手がミスをしてもこちらに1点が入るのだ。
高校時代、私の公式戦は、大逆転負けの連続であった。
高校2年の秋の新人戦。
1回戦で当たった相手は、隣の地区の高校のエースのカットマン。
「絶対勝ってやる。」という強い意志の下、戦う私。
1セット目は、スマッシュがビシビシ決まった。
20-14。
あと1点取れば、1ゲーム先取である。
そして、2ゲーム取れば勝ちとなる。
「勝てる。」
そう思った。
何せ、6本連続でこちらがミスをしない限り、こちらの得点となる。
自分のサービスから攻撃したが、入らなかった。
20-15。
ここから相手のサービスが5本続く。
大丈夫、勝てる。
そう思ってプレーしていた。
ところが、めったに攻撃しないはずのカットマンの彼が、サービスを出して私が返す球を、ビシバシ打ってきた。
面食らった私は、ミスを連発。
なんと、彼のサービスゲーム5本すべてを取られてしまった。
ジュース。
6本の差は、なくなった。
ここからは、1本ずつサービスが交替する。
自分にサービスがあると、心強い。
試合を組み立てられる。
再び自分のスマッシュが決まる。
21-20。
あと1本で、ゲームが取れる。
ところが、彼が粘る。
21-21。またジュース。
22-21、22-22。
取っては取られ、熱戦になってしまった。
それでも、5回連続でアドバンテージを握った。
しかし、いずれも相手に返された。
そして、6回目のジュースで、私はスマッシュをミスしてしまった。
25-26。
初めて相手にアドバンテージが移った。
彼は、サービスを出すと、3球目を果敢に打って出た。
大きい。
ボールは、てっきり台をオーバーすると思った。
が、台の端に当たって落ちた。
あれは、取れない。世界チャンピオンでも。
25-27。
第1ゲームを失った。
失った流れは戻らない。
その後、第2ゲームは、12-21くらいで完敗。
ゲームカウント0-2。
私に勝った彼は、調子よく勝ち上がった。
決勝戦にも勝って、彼は、地区のチャンピオンになった。
それにしても、この敗戦は、人生忘れられない大逆転負けであった。
もっとも、高3春、高校最後の公式戦も、1-1の最終ゲーム20-17から5本連取され、逆転負けしたのだった…。
…なんと勝負弱い私…。
サービスは2本交替だが、10年ほど前までは、1ゲーム21本、サービスは5本交替だった。
21本というと、たどり着くまでに結構長い。
実力のある人が相手だと、プレーのスタートダッシュがよくても、なかなか21本を先取することはできない。
それだけに、20点目を先に取ると、「よし、あと1本。」と優位に立った気がする。
3点差、4点差なら、こちらも1本くらいミスをしてもまだまだ大丈夫という気がする。
なにせ、あと1点だから、相手がミスをしてもこちらに1点が入るのだ。
高校時代、私の公式戦は、大逆転負けの連続であった。
高校2年の秋の新人戦。
1回戦で当たった相手は、隣の地区の高校のエースのカットマン。
「絶対勝ってやる。」という強い意志の下、戦う私。
1セット目は、スマッシュがビシビシ決まった。
20-14。
あと1点取れば、1ゲーム先取である。
そして、2ゲーム取れば勝ちとなる。
「勝てる。」
そう思った。
何せ、6本連続でこちらがミスをしない限り、こちらの得点となる。
自分のサービスから攻撃したが、入らなかった。
20-15。
ここから相手のサービスが5本続く。
大丈夫、勝てる。
そう思ってプレーしていた。
ところが、めったに攻撃しないはずのカットマンの彼が、サービスを出して私が返す球を、ビシバシ打ってきた。
面食らった私は、ミスを連発。
なんと、彼のサービスゲーム5本すべてを取られてしまった。
ジュース。
6本の差は、なくなった。
ここからは、1本ずつサービスが交替する。
自分にサービスがあると、心強い。
試合を組み立てられる。
再び自分のスマッシュが決まる。
21-20。
あと1本で、ゲームが取れる。
ところが、彼が粘る。
21-21。またジュース。
22-21、22-22。
取っては取られ、熱戦になってしまった。
それでも、5回連続でアドバンテージを握った。
しかし、いずれも相手に返された。
そして、6回目のジュースで、私はスマッシュをミスしてしまった。
25-26。
初めて相手にアドバンテージが移った。
彼は、サービスを出すと、3球目を果敢に打って出た。
大きい。
ボールは、てっきり台をオーバーすると思った。
が、台の端に当たって落ちた。
あれは、取れない。世界チャンピオンでも。
25-27。
第1ゲームを失った。
失った流れは戻らない。
その後、第2ゲームは、12-21くらいで完敗。
ゲームカウント0-2。
私に勝った彼は、調子よく勝ち上がった。
決勝戦にも勝って、彼は、地区のチャンピオンになった。
それにしても、この敗戦は、人生忘れられない大逆転負けであった。
もっとも、高3春、高校最後の公式戦も、1-1の最終ゲーム20-17から5本連取され、逆転負けしたのだった…。
…なんと勝負弱い私…。