ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

2つの敬意と復帰の喜び~敗戦に終わった浦和戦だが~

2013-03-31 11:46:13 | アルビレックス新潟
注目の一戦。
アルビレックス新潟のホーム第2戦。
第2戦と言えど、もう第4節になる。
今まで1分け2敗。
未だ勝ち点1しかない。
対するは、2勝1分けと好調な浦和を迎えての試合であった。

5,000人のサポーターを引き連れて、浦和はやって来た。
冒頭特に「注目の」と書いたのは、今季新潟に加入した田中達也の移籍元は浦和レッズ。
熱狂的な浦和サポに愛された存在であった。
その熱狂的な浦和のサポーターたちが、どのような思いで彼を見るだろうか、と思ったのだった。
彼の活躍を、新潟のサポーターたちばかりでなく、浦和のサポーターたちも見たいのではなかろうか、とも思った。
ただ、浦和のサポーターたちは、いつも完全に自分たちの世界に入り込み、自分たちのチームを応援する。
相手チームには情け容赦ないブーイングを浴びせたりする。
田中達也が新潟に所属する今年はどうだろう。

しかし、この日も、両チームの選手紹介の時も特段変わりはなかった。
自チームの紹介が終わり、新潟の選手紹介に移ったが、浦和サポは、大きな声で自チームの声援を続けていたのだった。
それは、毎年いつものことであった。

ところが、新潟の選手紹介が、GK-DF-MFと進んで言った時だ。
突然、浦和サポーターたちが、声援を中止し、静かになった。
「…9番。フォワード、田中達也!」
と、場内アナウンスが響き渡った時、浦和サポは、一斉に拍手を送った。

あの浦和サポが、相手選手に対して一斉に拍手を送るなんて、Jリーグ20年の中で初めてではなかろうか!?
ちょっとした感激であった。

やがて、試合が始まった。
コーナーキックから浦和槙野が先制する。
新潟は、決して動きは悪くない。
ボールをよく支配し、浦和に負けていないのだが、いかんせんゴールに結びつかない。
歯がゆい思いをしているうちに、後半ロスタイム、前新潟のマルシオ・リシャルデスに追加点を決められてしまった。
このゴールは、浦和の通算1000得点目だったとのこと。
ただ、マスコミが事前に騒いでいたほど、浦和のマルシオは自身のあげたゴールに興奮はしなかった。
それは、こんな訳だった。
今も新潟に感謝とリスペクトの心を持っているということは、うれしいことであった。

新潟は、結局0-2で敗れた。

4試合を終えて、勝ち点1の最下位である。

だが、私には、うれしいことがもう1つあった。
ウッチーこと、内田選手の10か月ぶりのベンチ入りと出場であった。

後半、彼が出てから、ボールの扱いがシンプルで落ち着いていた。
チャンスを作って、冷静にクロスボールを上げるなど、とてもよい動きだった。
まだまだ新潟の大きな戦力であることを見せてくれた。
次の活躍が期待できると思った。

田中達也への浦和サポの敬意。
マルシオの新潟への敬意。
戦力として計算できる内田の復帰。

敗れはしたが、清々しさも残った試合であった。


次のJ1リーグ戦は、アウエー仙台戦。
厳しい対戦の連続だが、がんばれ、アルビレックス新潟!!

コメント
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