しばらく走っていなかったなあ。
荒天もあったし、積雪もあった。
だが、その後の雨などでだいぶ歩道の雪も消えた。
いつも走るところは走れないが、場所を選べば走れそうだ。
ということで、今年になって2度目、13日ぶりの娘との3kmRUN。
だけど、いざ走ろうとしたら、雨が降ってきて、小止みになるまで20分ほど待ったのだった。
待ちくたびれてしまったから、少しくらい雨にぬれてもいいや、とばかりに走り出した。
いつものコースは積雪が残っていたから、違うコースを走った。
場所によっては、まだ圧雪があったり、雪がとけた水や雨が降った水が行き場がなくたまっていたりと、走りにくい場所もあった。
娘との3kmを終えて、6km追加の9km走。
住宅街の歩道は、こんな状況でいくらか走りやすかったが、少し郊外に行くと、歩道は除雪されていなくて走れなかった。
仕方がないので、危なくないように気をつけながら車道を走るしかなかった。
雪の田園風景に、すっくと立つ1本の木。
吹きっさらしの厳しい環境の中、堂々としているように見えた。
細かい枝の先まで見えるようで、なんだかとても強い生命力を感じた。
そして、12月から花を咲かせていたロウバイの木。
大きく見て3本ほどあるのだが、約2週間見なかったうちに、また咲いている花は多くなっていた。
いやあ、これは元気が出るなあ。
そう思って見上げていたら、軽乗用車に載っていた中高年の女性が車を止めて降りてきた。
私同様にスマホをかざして、写真を撮り始めた。
「すごいですね。もうこんなに咲いていて。」
「ここの花、12月から咲いていましたよ。」
などという言葉を交わした。
「じゃ、失礼しま~す」とあいさつして別れ、再び走り出した。
すると、50mほど行った足元に、ロウバイの細い枝が1本落ちていた。
その枝には、つぼみがいくつもついていた。
誰かが折ったのか、風雪で折れたのか、鳥が運ぼうとしたのか、といろいろ考えながら通り過ぎた。
10mほど過ぎた後、このままだとほかの人に踏まれたりして可哀相だよな、と思ったのだ。
そこで、引き返してその枝を拾って、着ていたウインドブレーカーのポケットに入れて持ちかえることにした。
一段と多くの花が咲いたロウバイを見て、晴れやかないい気分になった。
だけど、さすがに約2週間ぶりの帰り道は、足取りが重かった。
走る機会が少なすぎだよな…と反省しつつ、今日は雪のある環境下で合計9km走れたことで満足した。
なお、ポケットから取り出したロウバイのひと枝は、小さなコップに入れて、仏壇にお供えしたのであった。