ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

娘よ(51)再転院

2014-07-26 11:43:18 | 生き方
2日前の木曜日。
娘が半年ぶりに全身けいれんを3度起こして搬送され、3週間余りお世話になった病院から再転院した。

ここのところの娘は、やけに眠たがっている。
しゃべり方もスローモーで滑舌が悪い。
しじゅう眠たがっているし、ぼうっとしている感じに見える。
これは、けいれんの影響で調子が悪いのか、薬が増えたから眠気が増しているのか、よくわからない。
そんな状態でありながら、転院の日を迎えた。

娘は、看護師さんたちを見かけると、人なつこくほとんどの人に話しかけたりする。
たいがいの看護師さんがそれに快く応えてくれていた。
娘は結構好かれているように見えた。
しかし、この病院は救命救急が中心であるから、今回は、リハビリを行ってくれることにはならなかった。
本当は、3か月前までお世話になったOTやSTの方のことも、娘は大好きだったのだが、残念ながら、リハビリはしてもらえなかった。
だが、OTのOさんや、STのNさんは、時々娘の顔を見に来てくれていたようだった。
ただ、夕方訪れると、娘はそのことをすでに忘れていることが多かったようだ。
でも、多くの方々に受け止めていただけているので、娘にとって、非常に居心地のいい環境ではあった。

そんな愛されている環境からの再転院。
娘にとって大きな環境の変化に思えた。

転院=今の病院退院の日、OTのOさんが、わざわざ病室を訪ねてくれた。
「ああ、よかった。間に合った。」と、Oさんは言った。
娘は、うれしいのと別れが悲しいのとで、泣き出した
Oさんと別れを終えて、病室を出ると、目の前に知っている看護師のSさんがいた。
娘はそちらに寄って行った。
すると、Sさんも、大きく手を広げて、娘を抱きしめてくれた。
ナースステーションの前でも、大好きだった看護師の◎さんに抱きついたり、いろいろな方にハグされたりして、涙の止まらない娘だった。

最後には、STのNさんも来てくれていた。
たくさんの方々に囲まれ、別れを惜しんでもらえることを、不憫な状況だけにとてもありがたいと思った。
お世話になった大勢の方々に心から感謝したい。
命の不安がない限り、もうここへは戻っては来ないだろう。
たとえ全身けいれんが起こっても、重くならなければ、中途半端な症状のままなら、ここへ搬送されることはないだろう、そう思っている。

ぼうっとしている雰囲気の娘だったが、この病院の2度目の退院の際は、それを感じさせない感情に揺れていた娘であった。
そして、リハビリ専門の病院へ再転院したのであった。
コメント
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