ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

田中亜土夢選手の電撃退団に驚く

2015-01-12 21:41:56 | アルビレックス新潟


なんだって?
退団?

びっくりした。
サッカーJ1アルビレックス新潟で不動のレギュラーとなり、10番を背負っていた田中亜土夢選手が、「契約満了に伴い退団」という報せが届いたのだった。
亜土夢選手は、新潟市出身の27歳。
必死な姿、献身的なプレースタイルは、新潟人たちが、皆、心の中で拍手するほど好きだったと言っても過言ではあるない。
「ミスターアルビレックス」と呼ばれた、胎内市出身の本間勲選手がJ2栃木に完全移籍したことによって、今季からは、亜土夢選手が新潟の顔となって活躍してくれるであろうと期待していたのに。

以下は、本人のコメントだ。

この冬、どうしても海外で挑戦してみたい、さらに成長したいという思いが強くなり、このような決断をしました。
高校生の時から10年間アルビレックス新潟の選手としてプレーできたことを誇りに思います。
背番号10を背負うまでには時間がかかってしまいましたが、アルビレックス新潟と共に成長できたと僕は思っています。
ここまで、僕とアルビレックス新潟に関わってくださったみなさんに感謝しています。
本当にありがとうございました。
そして、これからもアルビレックス新潟と田中亜土夢をよろしくお願いします。

今週末には新チームの激励会が予定され、すぐに新チームの活動が始まるというところまで来ていた。
それなのに、この時期に及んで…と、新潟のサポーターは誰もが思ったと思う。
しかも、退団した後の所属先がまだ決まっていないという。
昨冬は、ドイツ2部のチームの練習に参加してきたというが、どこか行くあてがあるのだろうか?
人生には、ここが転機だ、という時が必ずあるものだ。
亜土夢選手にもあったのだろう。
海外挑戦の意欲が高くても、乞われていなければ、落ち着く先もないだろう。
プロ野球阪神タイガースの鳥谷選手も、メジャー挑戦の気持ちが強かったのだが、移籍先が決まらず断念したということだ。
野球は、日本選手の位置付けはまだ高いだろうが、サッカーでは、亜土夢選手はさほど著名ではない。
この結果が、どうなるのだろうか?
新潟の顔ともいうべき存在の選手であった。
来季も欠かせない存在であった。
その選手が、ある種、自分のわがままでいなくなってしまうとも言える。
新潟を応援する身としては、少々つらい。
新しいシーズンにこの人を応援したいという人が、急にいなくなってしまったなんて…。

ただ、人生は一度きりである。
自分の人生は、自分で切り開いていくしかない。
まして、サッカーというスポーツは、若い時にしかできないことである。
退路を断っての挑戦である。
後悔しない。
その勇気が、彼の人生に幸福と幸運をもたらしてくれることを、同じ新潟人として祈っている。
コメント (2)
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