今年の元日に立ち寄ってみて思った。
「うわあ。なくなっちゃったんだなあ。」…と。
その場所とは、まずは、ここなのだ。
ここは、生まれ育った故郷の浜辺。
夏は海水浴場にもなってきたのだけれど、しばらく何年も行っていなかったら、風景が変わっていて驚いた。
まずは、この高い砂の壁。
前は、こんなに高くなくて、少しだけ砂山になっているという場所だったのに。
今は、砂山が高い壁のようになっていて、海に行くにはその壁と壁の間を通って行かなくてはいけないという感じ。
そして、そこを通って海に近づくと、私には驚きの風景となる。
子どものころから、そこには広い砂浜があったはずだったのだ。
夏に海水浴に行くと、はだしの足には夏の強い陽射しで焼けるように熱くなった砂浜に、手を焼いたものだ。
いや、実際に焼けて熱かったのは足の裏なんだけどね。
手を焼いたんだよ。
それが、なんと広かった砂浜がなくなっている。
砂山から波打ち際まではうんと遠かったのに。
びっくりだなあ。
そして、波打ち際から砂山までがこんなに近くなっている。
そのうえ、砂山が高い壁と化している。
故郷は変わりゆくものだとは思っているが、その変わり方が激しいと、さびしいと感じるものなんだね。
このままいくと、やがて砂浜はなくなってしまうのだろうなあ。
浸食作用が進んでいることは知っていたけれど、実際に自分の知っている現場に行って、自分の目で見てみると、衝撃は大きかった。
故郷の風景は変わらないでほしい。
そう思うけど、こうして変わってしまったのを見ると……。
なんかムナシイ。
そして、サビシイナ…。