ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

「ウイークエンド」の山本コウタローさん、逝く

2022-07-16 18:03:29 | うた
先日、山本コウタロー氏が73歳で亡くなったというニュースが流れた。
ああ、また私が若いときによく聴いた歌い手が亡くなってしまったなあ、と残念に思った。

「走れコウタロー」や「岬めぐり」などのヒット曲で知られている山本氏。
一橋大の卒業論文が吉田拓郎に関するものだったのは、有名な話だ。

最初のヒットとなった、「走れコウタロー」は、氏がソルティ・シュガー時代のものだった。
軽快なメロディーは楽しいし、歌の中の当時の美濃部東京都知事の真似をしたセリフはコミカルだったが、競馬に興味はないし、好きな曲ではなかった。

その後、新たに「山本コウタローとウイークエンド」(のちに「ウイークエンド」)を結成して、1974年に「岬めぐり」をヒットさせた。

私の家には、このウイークエンドが出したレコードアルバム5枚のうち、4枚がまだ残っている。



シングルレコードも2枚ある。



実は、私よりも、私の弟がこのウイークエンドのファンだったのだ。
だからか、中学・高校時代にはバンドを作って文化祭などでよく歌っていたが、ウイークエンド同様の3人組のバンドだったなあ。


【弟が買ったウイークエンドの1stアルバムと2ndアルバム】

家にまだ残っているレコードは、弟の買ったものと私の買ったものの両方がある。
だから、「ウイークエンド ビッグ ライヴ’76」というライブアルバムが2枚ある。



当時東京にいた私が買ったものと、新潟にいた弟が買ったものがある、というのがその真相。
学生の私がいた大学にウイークエンドが出演するコンサートがあり、語りも楽しかったので、ライブアルバムを買ってみると、弟も買っていたというわけだ。

ウイークエンドが出した曲で、私が最も好きだったのは、「カリフォルニア・ドリーム」という曲。



カリフォルニアドリーム 心のままに
空にのびる ハイウエイをかける

カリフォルニアドリーム 風にまかせて
果てないこの道を


開放的な曲で、青空と海と車窓から広がる風景が想像できて、聴いていて心地よくなるから、アレンジも軽く、ゴキゲンな曲だった。

語りも楽しかった、と書いたが、山本コウタロー氏は、深夜放送TBSラジオの「パック・イン・ミュージック」のDJもやっていたと記憶する。
そして、後年は、環境学者・社会学者として、大学の教授となって教鞭を取ったり、講演活動にいそしんだりもしていたというが、そちらの方の活躍については、私はあまり知らなかった。


【ウイークエンドが解散するときのラストアルバム】

先日は、吉田拓郎氏の活動終了のニュースがあり、今度は山本コウタロー氏逝去のニュース。
自分が若者だった頃によく聴いたアーティストたちの終止符の報せが続くのは、なんともさびしい。

でも、彼らが、自分の若いがゆえに揺れる心を歌で支えていてくれたことは、事実なのだ。
当時の歌は、今も残る。
心の中には、何度も何度も流れる。

今、独特の笛の音のアレンジと共に、「岬めぐり」を歌う山本コウタロー氏の声が聞こえる。

岬めぐりの バスは走る
窓に広がる 青い海よ

悲しみ深く 胸に沈めたら
この旅終えて 街に帰ろう




…合掌。


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