カルチャーサロン…私には不似合いな言葉ですが、着いていきました。
西宮神社から「西宮郷」へ、 ここは灘五郷のひとつです。
六甲山地の①伏流水、②摂播米(特に優れたのが山田錦)、③六甲おろしという
冷たく乾いた北風、こうした良い条件が整って灘は酒造りのメッカとなりました。
白鹿、白鷹、日本盛など有名どころがズラッ~と並ぶ酒蔵通りを通り
「白鹿記念酒造博物館」 に行きました。 二館から成り立っています。
① 酒蔵館 : 昔の酒造りが分かります
玄関を入りますと、
「黒松白鹿」 の酒樽がありました。後ろは黒松が植えてあるのかな
酒蔵の前に、「撥ね釣瓶・はねつるべ」
柱で支えた横木の一端に石を付け、他端に取り付けた釣瓶を石の重みではね上げ、井戸水を汲み上げるもの。 始めて見ました。
相当広い場所が必要ですよね、 それに操作が難しそう…
このあと滑車を使ったつるべが出来たのかな~
美しい樽が…樽美酒…(^_^;)
大八車
NHK朝ドラ「マッサン」も酒蔵が何度も写りましたが、やはり目立ったのが、「樽」
醸造に樽はほんとに大切な物なんだなと思いました。
その大切な樽から何から多くを失った時がありました。
阪神淡路大震災から来年は20年です。
震災を決して忘れないようにと、酒蔵の中に壊れた酒造り用具が展示されています。
(明治の酒蔵は倒壊を免れています)
道路をはさんで 『記念館』 がありました。
なかなかシックな建物です。
版木は酒蔵館に展示されてました。菰樽(こもだる)の印刷に使ったのかな、
版木は私の実家にもたくさんあったので、懐かしく見ていました。
記念館は撮影禁止だったので、写真はないのですが、
桜にまつわるコレクションが沢山ありまして、桜を描いた掛け軸、器、
蒔絵を施した物、桜に関する本や資料などなど相当数のコレクションでした。
これらは笹部新太郎という方がコレクションされたもので、西宮市に寄贈され、
その後、白鹿の記念館にすべてを委託され(5000点位)、こうして春には
「笹部さくら展」 を催し公開されているそうです。
それはそれは、桜を様々に表現され、本当の花より素晴らしい
と思えるほどでした。
この後行った夙川のさくらの育成にも携わっておられたようです。
あの時は夙川の両岸のさくらが満開でした。