富山県には各地で獅子舞の伝統が継承されています。
そしてその数は、1200はあると言われています。
春は豊作を願い、秋には五穀豊穣を祝う行事として獅子舞があります。
舞の形はそれぞれで、激しく踊る地域もあれば、気高い品性を感じるものも。
私の見てきた獅子舞は、獅子が悪、天狗がヒーローで、最後には獅子をやっつける…
簡単に言うとそんなストーリーでした。
お囃子は、笛、太鼓、鉦で昔は男性だけで務めたのですが
今は、人手不足で女の子(小中学生)が笛を吹いているみたいです。
舞いの方は見たところ幼稚園くらいから大人まで年齢層が広いです。
さて、この日本の獅子舞のルーツですが、約1400年前にさかのぼります。
古代インドでは遊牧民がライオンを神秘的な力を持つ動物として崇めていて
それが仮面舞踊のかたちとなり、7世紀始めに中国~朝鮮半島~日本へと
伝わりました。
江戸初期には「伊勢大神楽師」という芸能集団の獅子舞が全国を巡り、
この頃には神としてというよりは芸能要素を強く打ち出していました。
古来日本の熊、猪、鹿などの動物を大自然の神様として敬う風習と相まって
獅子舞も郷土色豊かな独自の民族芸能として広まって行き、
今の様な形となったのです。
しかし、少子化などで継承していく人が少なくなり、獅子舞の存続が
危ぶまれている地域もあります。
『獅子魂・ししこん』 というサポートグループも出来たりしています。
北陸新幹線の新高岡駅も出来、観光人口の増加も期待されています。
ぜひ、この伝統ある、獅子舞をずっと存続していってほしいと思います。