8月16日午後8時の数分前
町なかのビルの明かりやネオンが消され、
東山連峰の大文字山に明かりが灯り始めました
大の字に火床が並んでいます
中央に点火され、後に続き大の字全体一斉に点火されます
最初は煙が高く上がるのが見えました
火床には薪と、願い事を書いた護摩木が組んで積み上げられています
煙が落ち着き大の字が、京都の夜空に浮かび上がりました。
(このあと、妙法、船形、左大文字、鳥居、と続いて点火されます)
きのう、私は京都御苑の迎賓館近くの位置から
右大文字を見ました
子供の頃は祖母の家で畳に寝っ転がって大文字を見たもんです
銀閣寺の近くだったので、山も近かったんです
大きく見えました
お盆に迎えたご先祖さんを、
この日あの世に無事お帰り下さいと送る…
迷われないよう明かりを灯し、手を合わせ祈ります
『 お精霊さん~おしょらいさん 』
と言って母や祖母はご先祖さんを12日のお迎えから16日のお見送りまで
きちんと努めていました
大切に思っていたんだと今、分かるようになりました
あまり、ご先祖さんを大事にお守り出来てない私は
大文字さんを一生懸命拝みました
これで許されるとは思いませんが…
今年一年つつがなく暮らさせて頂きました
ありがとうございました
この先また、出来るだけがんばります
どうぞ、今この世の子々孫々のこと
よろしくお願いしますね
と、みんなの名前をつぶやいて…
苦しい時だけの神頼みで
今年の夏も終わりました…
” 送り火の 消え行く五山 風変わる ”