JR上野駅(公園口)で降りると、もう前が上野公園でした。
公園に入ってすぐ、右側に見えたのが、
国立西洋美術館(1959.6.10開館)
最近ニュースで世界遺産に認定されたと言ってました。
認定されたのは、フランスの建築家 「ル・コルビュジエ」設計の本館。
様々な工夫がこらされ、建物事態がひとつの作品と言われています。
私は美術のことは詳しくないので、うまく説明できないのですが、
特徴を挙げてみます。
まず、ル・コルビュジエは 「住宅は住む機械である」
という近代建築の推進者
基本コンセプトは 「無限成長美術館」
美術コレクションが増えれば外側に向かって
四角い渦巻状に容易に増築できる。
(ル・コルビュジエは1929年以来、螺旋状に増築可能な美術館構想を研究していた)
「モデュロール」
建築の寸法を決める際人体のサイズを基準とするルールに
黄金比を合わせて設計した本人の造語
なんだか、よく分からないのですが(^_^;)
国立西洋美術館の柱の間隔、床の厚み、天井の高さ、外の石畳や壁まで
「モデュロール」が採用されています。
驚いたことに、館内撮影可能ということでした。
そんな館内の様子は、
1Fが19世紀ホール
建物の中心です。
ここを出発点に、螺旋状に外側へと作品を見て回るようになっています。
左にジグザグのスロープで2Fに行く。これも特徴のひとつ。
手前手すりは2Fのバルコニー、あちこち見渡せます。
展示室左上、張り出しているガラス張りの空間は、
屋上からの採光を展示室に入れるための「照明ギャラリー」
現在は自然光でなく蛍光灯が入っています。
吹き抜けのトップライト
自然光を採り入れる。
この美術館のコレクションは、オーギュスト・ロダンの作品を中心に
ミレー、ルノワール、モネ、ゴッホ、ピカソ、他多数の芸術家の作品を
いつも見ることが出来ます。
写真撮影可能ということで、少し写してきました。
モネ 舟遊び
シャイム・スーティン 心を病む女
ロダンの彫刻は、前庭にもありました。
カレーの市民
考える人(世界全体で20位」あります)
京都国立博物館にもありましたよ。
地獄の門
バルザック(最終習作)
この美術館はきっと行列が出来て簡単には入れないだろう
と思ったのですが、すんなり入れました。
国立西洋美術館は開館以来、企画展示室が増えたものの、
ル・コルビュジエの構想の螺旋状に増設するということは
なかったそうです。
あまり美術館に行かないのですが、
他と比べてあちこちに柱があったり、階段があったり、中2階があったり、
ちょっと変わった美術館です。
世界遺産、どんどん増えていきますね。