《記者の目・12.27》:能登半島地震1年を前に 被災の過疎地、切り捨てるな=国本ようこ(金沢支局)
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《記者の目・12.27》:能登半島地震1年を前に 被災の過疎地、切り捨てるな=国本ようこ(金沢支局)
「間もなく地震から1年がたとうとしているが、まだ水も電気も、道路も復旧していない」。元日の地震と9月の能登豪雨で大きな被害を受けた石川県珠洲(すず)市。今月半ば、段ボールベッドが並ぶ大谷地区の避難所で開かれた復興意見交換会で、住民の男性が泉谷満寿裕(いずみやますひろ)市長にそう訴えた。
◆復旧進まぬ珠洲 人口流出が続く
仮に東京の都心が被災して、1年も水道が出ないなんてありえるだろうか。私には、この姿が「復興が遅い」と言われる能登半島の被災地を象徴しているように見えた。人口流出が続く能登の被災地でこれ以上、故郷での生活を諦める人を出してはならない。行政には、さらに被災者に寄り添い、被災した過疎地を切り捨てることのない支援を求めたい。
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【記者の目】 2024年12月27日 02:03:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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