愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

原発汚染水垂れ流しにコメントすらせず、成果を宣伝させる安倍首相とマスコミに大喝!

2015-03-01 | ゲンパツ

安倍政権の『成果』を強調する報道ばかり!

東京 首相、被災地視察22回目 行き先「成功例」ばかり? 2015年3月1日 朝刊http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015030102000123.html

安倍晋三首相は二十八日、東日本大震災で被災した福島県を訪れた。二〇一二年十二月の第二次安倍政権発足以来、原則として月一回のペースで被災地を視察するが、地元には「復興が進んでない場所こそ見てほしい」との声もある

復興が進んでいると感じられるよう力を尽くしたい。これからは住まいやなりわい、体や心のケアにも力を入れたい」。首相はこの日訪れた郡山市内の復興公営住宅で、住民らにこう語りかけた。

昨年十二月に完成した五十戸の集合住宅は、東京電力福島第一原発がある大熊町出身者が中心。住民からは「楽しく暮らしたい」との声が出た一方、「どこに住もうか決められない人もいる。私たちは中途半端な状態」と語る女性もいた。

首相が初めて被災地を訪れたのは第二次政権発足から三日後。以来、二十六カ月の間に計二十二回を数える。震災から約半年後に首相になった民主党の野田佳彦氏は在任十六カ月で計十回だった。

安倍首相はほぼ毎回、仮設住宅で住民と対話するほか、風評被害に挑むコメ農家、津波被害から立ち直った水産加工会社などに足を運ぶ。経済政策「アベノミクス」や安全保障政策だけでなく、復興も忘れていないとアピールするためだ。

ただ、視察先は復興事業の成果がある程度出ている場所に偏っているとの指摘がある。復興庁の担当者は「復興の象徴となるようなところや、特徴的な取り組みをしているところを選んでいる」と話す。

震災からまもなく四年を迎える被災地では、地域や事業規模などにより復興のスピードで格差が広がる。アベノミクスで全国的に公共事業が増え、建設資材などが被災地に集まりにくいことも一因だ岩手県内のある漁協幹部は「視察に来てもらえるのは励みになる」と評価しつつ、「復興が進んでない地域の現状を見て、政策に生かしてほしい」と求めている。 (石川智規)(引用ここまで

安倍首相応援報道の中にある安倍政権の矛盾は何か!
応援すればするほど、浮き彫りになる問題点を探せ!

汚染水垂れ流し問題とその責任はいっさい不問!

「福島の復興なくして日本の再生なし」原発はどうするか、不問!

 
NHK 首相 全線開通を機に復興加速を 3月1日 12時31分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150301/k10010000471000.html
首相 全線開通を機に復興加速を
 
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安倍総理大臣は、原発事故などの影響で建設が遅れていた常磐自動車道が、1日に全線で開通したことを記念して福島県富岡町で開かれた式典に出席し、全線開通を機に、復興をさらに加速させていく決意を示しました
首都圏から宮城県までのおよそ300キロを結ぶ常磐自動車道は、震災や原発事故の影響で建設が遅れていましたが、1日に全線で開通し、安倍総理大臣は福島県富岡町の富岡インターチェンジで開かれた記念式典に出席し、あいさつしました。この中で、安倍総理大臣は「東日本大震災から4年、私たちは『福島の復興なくして日本の再生なし』との思いの下、復興を進めてきた。1日も早く高速道路を開通させるという地域の皆さん、関係者全員の思いが困難を克服し、本日の全通に至る原動力となった」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は「今回の開通で、福島県の浜通り地域が北の仙台、南の首都圏と一つに結ばれた。常磐道の開通が福島のさらなる復興の起爆剤になると確信している」と述べ、常磐自動車道の全線開通を機に、復興をさらに加速させていく決意を示しました。(引用ここまで
 
「福島の復興も新たなステージに入りつつあるということを実感した」
汚染水垂れ流しでこんなことが言える安倍首相の自惚れ・不道徳・身勝手!
 
NHK 首相 中間貯蔵施設建設予定地を視察  3月1日 14時43分 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150301/k10010000551000.html
安倍総理大臣は、福島県双葉町を訪れ、除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設の建設予定地を視察し、双葉町の伊澤史朗町長に対し、除染を加速させ復興を着実に進めていく決意を示しました安倍総理大臣は1日、町のほとんどが帰還困難区域に指定されている福島県の双葉町役場を訪れ、屋上から福島県内の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設の建設予定地を視察しました。この際、双葉町の伊澤史朗町長は「復興にとって中間貯蔵施設は非常に迷惑な施設だが、苦渋な重い判断をさせていただいた。国には今後とも継続的な支援をお願いしたい」と述べました。これに対し、安倍総理大臣は「受け入れは大変苦渋な判断だったと思うが、地元の皆様のご協力で土壌の搬入も段取りが決まってきた。しっかりと除染を加速させ、復興を確かなものとしていきたい」と応じ、復興を着実に進めていく決意を示しました。
このあと、安倍総理大臣は、原発事故の影響で現在も仮設校舎を利用している南相馬市の小高工業高校の卒業式に参加し「仮設校舎での3年間、夏は暑く冬は寒い。進路指導は狭い廊下で行われていたと聞いている。しかし幸運は苦労に宿ると言う。頑張った3年間の努力は皆さんの血となり肉となっている」と祝辞を送りました。一連の視察のあと、安倍総理大臣は記者団に対し「福島の復興も新たなステージに入りつつあるということを実感した」と述べたうえで、JR常磐線の全線開通や復興拠点の整備に必要な法案の早期成立を目指す考えを示しました。(引用ここまで)
 
「皆様の故郷を思う気持ちをしっかりと受け止めながら、
胸に刻みながら丁寧に進めていきたい」と言える安倍首相の思考回路は!
 
テレビ朝日 安倍総理、福島へ 中間貯蔵施設の予定地を視察(03/01 16:40) http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000045459.html
安倍総理大臣は福島県双葉町を訪れ、福島第一原発の事故で汚染された土壌などを保管する中間貯蔵施設の建設予定地を視察しました。安倍総理は、原発事故によって汚染された土壌などを最終処分までの間、保管する中間貯蔵施設の建設予定地を双葉町役場の屋上から視察しました。双葉町は先月25日に、汚染された土壌などの中間貯蔵施設への搬入を受け入れることを認めました。
安倍総理大臣:「除染で出た土壌の中間貯蔵施設への搬入について、地元の皆様に受け入れをご判断頂いた感謝を申し上げたい。地権者をはじめ、皆様の故郷を思う気持ちをしっかりと受け止めながら、胸に刻みながら丁寧に進めていきたい
今月13日から土壌の搬入が始まる見通しですが、中間貯蔵施設の完成に向けた用地の買収など課題は残されています。(引用ここまで
 
「体や心のケアにもちゃんと寄り添って力を入れていきたい」
 
時事 福島の復興住宅訪問=安倍首相 2015/02/28-18:06 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015022800246
東原喜久田復興公営住宅で住民に話しかける安倍晋三首相(中央)=28日午後、福島県郡山市(代表撮影)
安倍晋三首相は28日、福島県郡山市の東原喜久田復興公営住宅を訪れ、住民と意見交換した。昨年12月に完成した同住宅には、東京電力福島第1原発事故で被災した同県大熊町からの避難者が多く入居。首相との意見交換会で参加者からは、「これから先のことを考えると不安」「娘と暮らせると思っていたが、また一人になってしまった」といった声が上がり、首相は「体や心のケアにもちゃんと寄り添って力を入れていきたい」などと語った。(引用ここまで
 
「福島が苦しんでいる風評被害の払拭へ、大きな力になるかもしれない」
「風評」発信装置の安倍政権の責任を棚上げして
英王子を利用する姑息浮き彫り!
 
時事 福島産食材でもてなし=首相、英王子歓迎夕食会2015/02/28-22:56 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015022800328
首相は28日夜、来日中の英国のウィリアム王子を福島県郡山市の磐梯熱海温泉の旅館に招き、歓迎夕食会を開いた。同県産の食材を用いた和食と日本酒でもてなした首相は「福島の食材を味わっていただくことで、福島が苦しんでいる風評被害の払拭(ふっしょく)へ、大きな力になるかもしれない」と強調王子は日本国民、政府の皆さまに友好的に温かく迎えていただいたことに心から御礼を申し上げたい」と応じた。
双方は、浴衣姿のリラックスした様子で夕食会に臨み、福島牛のしゃぶしゃぶ、福島産の野菜や魚の天ぷら、コシヒカリなどに舌鼓を打ち、親交を深めた。この中で首相は、日英両国のさらなる関係発展への期待感を表明。東日本大震災で英国から受けた支援に謝意を示した。ラグビー・ワールドカップ、2020年の東京オリンピックなども話題となった。 (引用ここまで
 
テレビ朝日 ウィリアム王子、総理と“浴衣姿”で和食を堪能 (03/01 00:16) http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000045435.html
来日しているイギリスのウィリアム王子は、滞在先の福島県郡山市で、福島県産の食材を使った和食で安倍総理大臣からもてなしを受けました。
安倍総理大臣:「福島の食材を味わって頂くことで、今、福島が苦しんでいる風評被害を払拭するうえで、大きな、これは力になるものと思います
ウィリアム王子:「今回の伝統的な日本食の晩餐会(ばんさんかい)は、今回の滞在の良い思い出の一つになりました」
宿泊先の旅館での夕食会では、ウィリアム王子は安倍総理とともに浴衣姿のくつろいだ格好で、福島県産の食材を使った和食を堪能しました。安倍総理は、「今回の福島への訪問は県民だけではなく、東北に住む被災者に大いなる勇気を与えて頂いた」と述べました。ウィリアム王子は、これまでの日本滞在を振り返り、「これだけ友好的に温かく迎えて頂いたことに、心からお礼を申し上げたい」と応じました。ウィリアム王子は、1日には東日本大震災で津波被害に遭った宮城県石巻市と女川町を訪れる予定で、その後、次の訪問地の中国に向けて出発することにしています。(引用ここまで
 
「復興を世界に訴える狙いもある」のではなく
汚染水垂れ流し問題をスルーして
世界を欺く「ネライ」そのものだ!
 
時事 英王子、被災地児童と交流=安倍首相とともに福島訪問 2015/02/28-23:04 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015022800187
安倍晋三首相(左)と児童運動施設を訪れ、子供たちと交流する英国のウィリアム王子(右)=28日午後、福島県本宮市の「スマイルキッズパーク」(代表撮影)
来日中の英国のウィリアム王子と安倍晋三首相は28日午後、福島県本宮市の児童運動施設「スマイルキッズパーク」を訪れた。東日本大震災の被災地訪問は、王子の強い意向。3月11日で震災から4年となることを踏まえ、首相としては復興を世界に訴える狙いもある。同パークは、東京電力福島第1原発事故の影響により屋外で遊ぶ機会が減った子供たちに安全に楽しめる場を提供するため、2012年7月に市が設置した。王子は子供たちに「ハロー」と呼び掛け、ボール遊びに交じったり、屋外でトランポリンを楽しむ子どもと会話したりした。その後、首相とともに施設内で復興に向けた記念の植樹を行った。(引用ここまで
 
時事 中間貯蔵「丁寧に進める」=JR常磐線の全通急ぐ-安倍首相  2015/03/01-13:31 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015030100020
東京電力福島第1原発事故後の除染で出た汚染土を保管する中間貯蔵施設の予定地を視察し、福島県双葉町の伊沢史朗町長(中央)の説明を受ける安倍晋三首相(右)=1日午前、同町役場

安倍晋三首相は1日、福島県双葉町を訪れ、東京電力福島第1原発事故後の除染で出た汚染土を保管する中間貯蔵施設の予定地を視察した。この後、首相は記者団に「地元の皆さんに受け入れを判断いただき、改めて感謝申し上げたい。ふるさとを思う気持ちをしっかりと受け止めながら、丁寧に進めていきたい」と述べた。
首相は双葉町役場の屋上から、同町と大熊町にまたがる約16平方キロメートルの予定地の現状を確認。案内した双葉町の伊沢史朗町長は「非常に迷惑な施設だが、苦渋の思いで判断をした。継続的な支援をお願いしたい」と要請。首相はしっかりと除染を加速化させ、復興を確かなものとしていきたい」と約束した。汚染土の搬入は13日に始まる。
 また、首相は東日本大震災の被害で不通区間が残っているJR常磐線について「開通に向けて検討するよう太田昭宏国土交通相に指示をしている」と語り、全線開通を急ぐ考えを示した。不通区間は、竜田(福島県楢葉町)-原ノ町(同県南相馬市)間と、相馬(同県相馬市)-浜吉田(宮城県亘理町)間。(引用ここまで

 
 【共同通信】視察の首相「復興へ除染加速」 中間貯蔵の予定地で 2015/03/01 11:57 http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015030101001316.html

福島県の双葉町役場から東京電力福島第1原発事故に伴う除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設の建設予定地(奥)などを視察する安倍首相(右)。中央は説明する伊沢史朗町長=1日午前(代表撮影)

福島県を訪問中の安倍晋三首相は1日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設の整備状況を確認するため、同県双葉町役場を訪れた。伊沢史朗町長の案内で役場屋上から建設予定地を視察し「しっかり除染を加速させ、復興を確かなものにしていきたい」と述べた。3月11日で東日本大震災から4年となるのを前に、復興の加速化に取り組む政権の姿勢を強調する狙いだ。伊沢町長は中間貯蔵施設建設の受け入れに関し「双葉町の復興のために非常に迷惑な施設だが、重い判断をした。国は町民、地権者、町の復興のために継続的な支援をお願いする」と要請した。(引用ここまで 


新聞・テレビが創り出す憲法形骸化の風潮・風評・政治風土が憲法改悪の土壌づくりを推進・加担している!

2015-03-01 | 戦後70年

皇太子の憲法擁護遵守発言を黙殺しなければならない政治的局面とは!

日本国憲法の奥の深さを、今こそ活かす時だ!

以下の記事をご覧ください。皇太子の「憲法遵守擁護義務」を活かした発言に対して、池上氏が朝日紙上で論評しています。現在の日本の局面を、実に見事に表現というか、皮肉というか、批判しています。愛国者の邪論も、この視点につては、大方賛成です。しかし、指摘しておかなければならないことは、

1.過去の戦争に対する「思い」を言うのであれば、祖父裕仁天皇の戦争責任について言及すべきです。しかし、それについては、「政治的発言」として言わない、言えない、或は、そこまで踏み込んで考えていない、ということでしょう。池上氏も、この点については、一言も触れていません。この戦争責任を曖昧にしてきたことのツケが、今日の事態の最大の問題となっていることは明らかですが、これは、今もってタブーのようです。

2.もう一つは、このような発言は憲法上どのように位置づけられているのでしょうか。曖昧にしてきたことは否めません。これも「なぁなぁ」主義と既成事実化の「成果」であることは明らかです。憲法では以下のようになっているからです。 

第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く 
 
第二条 皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範 の定めるところにより、これを継承する。 
 
第三条 天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ 
 
第四条 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。 
○2  天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。

第五条 皇室典範 の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。

第六条 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。 

○2 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。
 
第七条  天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
 国会を召集すること。
 衆議院を解散すること。
 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
 栄典を授与すること。
 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
 外国の大使及び公使を接受すること。
 儀式を行ふこと。(引用ここまで
 
以上のどこを読んでも、皇太子の発言を規定している条文はありません。これは「国民に親しまれる皇室」を既成事実化することで、戦争責任問題をクリアーしようとしてきた戦後自民党政権の「大きな成果」と言えます。「天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ」という項目を援用してきたことに大きな要因があります。
 
その最大の「ものさし」は、「天皇の地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」ということと、「国政に関する権能を有しない」ということです。この「ものさし」の最大のポイントは、「正当に選挙された国会における代表者」が選出した「内閣の助言と承認」の下に行ってきたのだということです。「主権者」の「総意」の意味が、ここにあります。
 
しかし、本来は「内閣の助言と承認」を受けて、今回のような発言が行われているはずなのですが、今回の、いや、最近の天皇や美智子皇后の発言をよくよく読むと、この憲法を厳格に遵守し擁護する義務を果たそうとしていることが判ります。今回も「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意」という部分が使われているのです。これは当然のことと言わなければなりません。
 
しかし、この発言が脚光を浴びるのは、池上氏が指摘しているように、安倍首相の動きです。同じ日の新聞には憲法改悪の日程が報道されているのです。全く逆の立場が、憲法を遵守し擁護しなければならない国会議員や首相である国務大臣、その他の公務員によって、公然と行われているのです。憲法擁護の主張は「政治的」として排除されている「風潮」が跋扈しているのです。
 
天皇家にある「憲法遵守擁護の義務履行」の「確信」はどこにあるか!それはやはり、戦争の「惨禍」にあるのではないでしょうか。天皇主権の時代に引き起こされた侵略戦争の反省、それを明確にしないまま死去した裕仁天皇への「思い」、すなわち「免罪」「贖罪」「反省」などなど、複雑な「思い」が、明仁天皇をして、各地の戦争「遺跡」、被災地を訪問させているのではないでしょうか。父裕仁天皇への「思い」、皇室の存続などを含めた複雑な「思い」が、ここにあります。このことは明仁天皇も、徳仁皇太子も語ることはないでしょう。しかし、彼らの「思い」を忖度すると、どうでしょうか。
 
以上のことを書いたからと言って、彼らを「免罪する」などということを言っているのではありません。そのレベルではなく、如何にして侵略戦争の反省と責任と謝罪と補償と不戦の誓いを国民的合意として国際社会に示していくか、そのためは現行憲法を活かす!ということを強調しているのです。その点で、天皇家と一致する現在の局面を、どのようにして国民的合意にまで高めていくか、ということです。主権者は、国民なのです。
 
それでは、以下池上氏の視点をご覧ください。 

(池上彰の新聞ななめ読み)皇太子さまの会見発言 憲法への言及、なぜ伝えぬ 2015年2月27日05時00分http://www.asahi.com/articles/DA3S11623113.html
写真・図版皇太子さまの55歳の誕生日にあたっての記者会見の内容を報じた(上から)毎日新聞、日本経済新聞、朝日新聞(東京本社版) 写真・図版
記者会見に出席し、同じ話を聞いたはずの記者たちなのに、書く記事は、新聞社によって内容が異なる。こんなことは、しばしばあります。記事を読み比べると、記者のセンスや力量、それに各新聞社の論調まで見えてくることがあります。
2月23日は皇太子さまの誕生日。それに向けて⒛日に東宮御所で記者会見が開かれ、その内容が、新聞各社の23日付朝刊に掲載されました。
朝日新聞を読んでみましょう。戦後70年を迎えたことについて皇太子さまは、「戦争の記憶が薄れようとしている」との認識を示して、「謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」と指摘されたそうです。
また今年1年を「平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています」と話されたそうです。
同じ記者会見を毎日新聞の記事で読んでみましょう。こちらは戦後70年を迎えたことについて、「我が国は戦争の惨禍を経て、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています」と述べられたそうです。
皇太子さまは、戦後日本の平和と繁栄が、日本国憲法を基礎としていると明言されたのですね。以前ですと、別に気にならない発言ですが、いまの内閣は、憲法解釈を変更したり、憲法それ自体を変えようとしています。そのことを考えますと、この時点で敢えて憲法に言及されたということは、意味を持ちます。
いまの憲法は大事なものですと語っているからです。天皇をはじめ皇族方は政治的発言ができませんが、これは政治的発言にならないでしょうか。
ところが、憲法99条に、以下のの文章があります。
天皇又は摂政および国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と。
皇太子さまは、憲法のこの条文を守って発言されているに過ぎないのですね。
でも、憲法尊重擁護義務を守りつつ、「憲法は大事」と伝えようとしているのではないか、とも受け取れます。それを考えると、宮内庁と相談しながらのギリギリのコメントだったのではないかという推測が可能です。
こんな大事な発言を記事に書かない朝日新聞の判断は、果たしてどんなものでしょうか。もちろんデジタル版には会見の詳報が出ていますから、そちらを詠めばいいのでしょうが。本紙にも掲載してほしい談話です。
他の新聞はどうか。読売新聞にも日本経済新聞にも産経新聞にも、この部分の発言は出ていません。毎日新聞の記者のニュース判断が光ります。
こうなると、他の発言部分も気になります。朝日新聞が書いている「謙虚に過去を振り返る」という部分です。このところ、日本の戦争の評価をめぐって、「謙虚」ではない発言が飛び交っていることを意識されての発言なのだな、ということが推測できるからです。皇太子さまの、この言外に含みを持たせた発言を、他紙は報道しているのか。
毎日新聞と日経新聞は報じていますが、読売新聞にはありません。産経新聞は、本記の中にはなく、横の「ご会見要旨」の中に出ています。
日経新聞は、「謙虚に過去を振り返る」の発言の前に、「戦後生まれの皇太子さまは天皇、皇后両陛下から折に触れて、原爆や戦争の痛ましさについて話を聞かれてきたという」と書いています。天皇ご一家が、戦争の悲惨さと平和の大切さを語り続けてこられていることがよくわかる文章です。朝日新聞の記事では、こうした点に触れていません。記者やデスクの問題意識の希薄さが気になります。(引用ここまで

皇太子の憲法尊重擁護義務発言から学ぶべきことは何か!

皇太子の憲法尊重擁護発言を黙殺した読売・日経・産経、そして朝日の姑息の誤りは明らかです。同時に、コレラの新聞が、憲法の規定からみても、また国民の意識を反映したものではないことも明らかです。安倍政権のネライを忖度した意図的世論操作・誘導であることも明らかです。それにしても、このような意図的な世論誘導が放置・免罪されてしまう日本の民主主義は、非常に危機的状況にあると言えます。

こうした世論誘導が免罪されてしまうのは、戦前の反省を教訓にしていないことが最大の要因と言えますが、戦後直後、いわゆる逆コースの頃から始まった憲法改悪派の仕組んだ意図的な、政治的な「風潮」「風評」「政治風土」づくりが、マスコミ自身によって行われ今日の「国民世論」を形成してきた「大きな成果」ということを確信するものです。しかし、その「国民世論」が、果たして本当に憲法「改悪」論に与しているかと言えば、それはノーと言わなければなりません。これが、皇太子の発言そのものにも言えることであると同時に、掲載した新聞が存在していることにも象徴されるからです。

皇太子の憲法擁護発言を意図的に覆い隠して、何ら問題にならない日本の思想・思潮状況がある訳ですが、しかし、それにしても憲法形骸化を振りまいてきたマスコミの世論操作と世論調査の奥深いところには、憲法平和主義は地下水脈のように流れているのですが、この地下水脈を地上に吹き上げる意図的な組織的な力が、未だ弱いところに最大の問題があると確信するものです。

だからこそ、どんな小さなことでも、それをリトマス試験紙で吸い上げるような努力が、現代において必要不可欠であり、これは憲法改悪のベクトルと憲法を活かすベクトルのし烈な綱引きが行われていることを思えば、どちらが、その力を合わせて相手方を凌駕していくか、まさに力の入れどころなのです。

今必要なことは「憲法を活かせ!9条を使え!」だ!

憲法尊重擁護の義務履行者の皇太子の方が歴史を直視している!

そのためには、受け身ではダメです。憲法改悪派は、憲法擁護派の受け身思想を巧みに利用しています。マスコミを使って仕掛けてきている挑発的言動、既成事実化、土俵づくりに対して受け身的行動が顕著です。安倍首相派のつくった土俵で相撲を取っていてはダメです。そうではありません!では今必要なことは、何か!です。そのためには、

言論界において、憲法を活かせ!ということはどういうことをやることか!
農業や労働分野などなど、国民の暮らしの分野で、憲法を活かせ!とはどういうことをやることか!
平和の問題で、憲法を活かせ!とはどういうことをやることかか!
教育の分野で、憲法を活かせ!とは、どういうことをやることか!

などなど、以上の視点に立って、具体的構想と具体的政策を対置させていく時です。それは憲法を『岩盤規制』として位置付け、その「緩和」を陰に陽に推進している安倍政権の国民生活破壊のネライと憲法改悪後の日本の人権と民主主義、平和の内容に対して、憲法活かす派の構想と具体的政策を対置させて、国民の選択を迫ることです。このことこそが、安倍派を凌駕していく唯一の途だと確信するものです。

しかし、現状では、このような構造になっていないというのが率直な現状です。安倍政権に不安と不満を持っている全ての国民に呼びかける。そして安倍政権の政策に代わる対案づくりを始める。これこそが「国民が主人公」の国づくりと言えます。

そういう視点で、皇太子の憲法遵守擁護発言を捉えていくこと、この発言を黙殺した勢力の意図、皇太子の発言を取り上げた勢力・世論とのつばぜり合いの中で、今何をしなければならないのか、そのことの重要性です。愛好者の邪論が声を大にして言っていることは。

以上のことを、改めて教えてくれた皇太子の憲法遵守擁護義務発言とそれを論じた池上発言でした。


皇太子の憲法尊重擁護発言を記事ではスルーした朝日・時事の姑息、毎日・東京・共同と比べて浮き彫り!

2015-03-01 | 戦後70年

皇太子の思いは「憲法を活かせ‼」「9条を使え!」だぞ!

なのに、「護憲派」は、今もって「憲法を守れ!」と言っている!

マンネリの極地!そんなことを言っている時ではないぞ!

次は、朝日・毎日・東京です。共同通信と時事通信も掲載します。毎日と東京は皇太子のポイント発言を伝えていますが、朝日と時事通信は歪曲しています。朝日は、ネットでは掲載しているものの、新聞記事では、重要な部分、核心点については削除しているのです。

やはり、この部分が、現在の日本の政治状況、憲法をめぐる核心部分だということです。この部分をどのような内容で国民的合意にしていくか、別の角度から視れば、この9条をどのように使っていくか、活かしていくか、このことが、やはり最大のポイントと言えます。このことは愛国者の邪論が繰り返し言っていることです。

しかし、このような局面において、未だ「護憲派」は、「憲法を守れ」などと言っているような状況があるのです。全くのマンネリです。どこをどのように観ているのだ!と言いたくなります。何故、「憲法を活かせ‼」「9条を使った外交政策を具体化しろ!」と言わないのでしょうか!

安倍政権の「安保法制」改悪策略に対して、憲法9条を使った対案を提示しないのは何故でしょうか!全く守勢に立っているのです。全く安倍首相の土俵で相撲を取っているのです。だから全くすれ違っているのです。これでは国民を9条で団結させることはできません!皇太子の方が、よほど局面を理解していると言わなければなりません!

では、以下ご覧ください。

重要な、核心部分を新聞ではカットした朝日の姑息・正体ここにあり!

「『我が国は、戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています』と述べ、」の部分は、新聞ではカットされているのです!考えられません!朝日の姑息が浮き彫りになります。何故か、逆に朝日の「政治的立ち位置」が浮き彫りになります!

朝日 皇太子さま55歳 「謙虚に過去を振り返って」2015年2月23日05時01分http://www.asahi.com/articles/ASH2L5VB6H2LUTIL03X.html
写真・図版
笑顔で記者会見する皇太子さま=東宮御所、代表撮影
皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎え、これに先立ちお住まいの東宮御所で記者会見に臨んだ。
皇太子さま55歳 記者会見全文
戦後70年を迎えたことについて「戦争の記憶が薄れようとしている」との認識を示し、「謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」と指摘した。
また、 「我が国は、戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています」と述べ、今年1年を「平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています」と話した。
天皇陛下が即位した55歳と同年齢になったことには「身の引き締まる思いと共に、感慨もひとしおです」と述べ、常々、過去の天皇が歩んできた道に「思いを致すよう心掛けております」と明かした。
療養生活が続く雅子さまについては、公私にわたってできる限りの活動をする努力を続けており「確かに快方に向かっている」と紹介。「焦らず慎重に、少しずつ活動の幅を広げていってほしい」と思いやった。
学習院女子中等科に通う長女愛子さまについては「上級生とも交流するなど、実り多い中等科生活を楽しんでいる」と述べた。昨年8月、ご一家で全国高等学校総合体育大会の競技を観戦したことなどを例に「これからも少しずつ経験を積み、皇族の務めについての理解を深めていってくれれば」と語った。
発生から20年を迎えた阪神・淡路大震災、間もなく4年となる東日本大震災に触れ「厳しい環境の中で暮らしておられる方々の幸せとご健康をお祈りいたします」と話した。一方、国外では中東などで武力紛争が続いたとして「特に我が国国民を含め市民を巻き込むテロの事件が様々な場所で発生したことに深く心を痛めています」と述べた。(島康彦)(引用ここまで


毎日 皇太子さま:55歳の誕生日「正しい歴史伝承が大切」 2015年02月23日 05時00分(最終更新 02月23日 13時23分)http://mainichi.jp/feature/koushitsu/news/20150223k0000m040105000c.html
東宮御所でくつろがれる皇太子ご一家=宮内庁提供
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 皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち20日に東宮御所(とうぐうごしょ)で記者会見し、戦争の記憶が薄れつつあることに触れ、「謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています」と述べた。
皇太子さまは子どものころから、天皇、皇后両陛下と一緒に、沖縄戦が終結した沖縄慰霊の日(6月23日)、広島と長崎の原爆の日、終戦記念日に黙とうし、原爆や戦争の痛ましさを教わってきたことを紹介。今は長女愛子さまも両陛下から戦争の話を聞いているという。
今年、戦後70年を迎えることについては「我が国は戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています」とし、「本年が日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し、平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています」と語った。
また、この1年を振り返り、中東などで続いた武力紛争に「我が国国民を含め市民を巻き込むテロの事件がさまざまな場所で発生したことに深く心を痛めています」と言及。青色発光ダイオードの開発で日本人3人がノーベル賞を受賞したことにも触れ、「地道な研究の積み重ねと大学、民間企業をはじめ多くの方々の支援と協力から生まれた」と喜んだ。
55歳は天皇陛下が即位した年齢にあたる。「身の引き締まる思いと共に、感慨もひとしお」と語り、今後も両陛下の姿に学びながら努力していきたいとの考えを示した。療養中の雅子さまについては「焦らず慎重に、少しずつ活動の幅を広げていってほしい」と思いやった。【古関俊樹】(引用ここまで

東京 「憲法基礎に平和享受」 皇太子さま55歳会見 2015年2月23日 朝刊 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015022302000132.html
雅子さま、愛子さまと共に、自身の写真をご覧になる皇太子さま=11日、東京・元赤坂の東宮御所で(宮内庁提供)
写真
皇太子さまは二十三日、五十五歳の誕生日を迎えられた。これに先立って、東京・元赤坂の東宮御所で記者会見し、今年が戦後七十年になることについて「わが国は、戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています。本年が日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し、平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思います」と述べた。
◆「歴史正しく伝承を」 陛下即位の年齢「身引き締まる」
二十三日に五十五歳の誕生日を迎えた皇太子さまは会見で、戦後七十年に当たって、戦争体験を正しく継承することの大切さについて語られた。五十五歳は天皇陛下が即位した年齢で、「身の引き締まる思い」などとも述べた。
皇太子さまは「戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」との考えを示した。
戦争の記憶の継承については、長女愛子さまが天皇、皇后両陛下から直接、先の大戦について話を聞いているほか、皇太子さまも両陛下から聞いたことなどを愛子さまに伝えているという。
陛下が即位した五十五歳という年齢になったことについては「身の引き締まる思いとともに、感慨もひとしお」とした。過去の天皇が歩んだ道と天皇を象徴と定めた憲法の規定に思いを致すことを常に心がけているとし、象徴天皇のあり方を模索し続ける両陛下に学びながら「これからも努力していきたい」と語った。
療養中の雅子さまについては「体調を整えながら、引き続き焦らず、慎重に少しずつ活動の幅を広げていってほしいと思います」と気遣った。
◆記者会見要旨
-この一年を振り返って。天皇陛下が即位した年齢となった感想も。
「阪神大震災から二十年を迎え、東日本大震災より四年となります。震災を乗り越え、未来を創造する取り組みも生まれてきているように思います。昨年十一月に訪れた兵庫県では、震災の経験を地域や世代を超えて伝えようとする取り組みがなされていました。東日本大震災からの復興の取り組みとして、昨年八月にパリで行われた『東北復幸祭』に参加した高校生と先日会い、自ら企画した催しが成功を収めたことをうれしく思いました。被災地の復興に心を寄せ、防災に私ができることをやっていきたいと考えています。中東などで武力紛争が続き、わが国国民を含め市民を巻き込むテロが発生したことに深く心を痛めています。
天皇陛下が即位されたのと同じ年になったと思うと、身の引き締まる思いとともに、感慨もひとしおです。過去の天皇が歩んで来た道と、天皇は日本国、国民統合の象徴であるとの日本国憲法の規定に思いを致すよう心掛けております。象徴の在り方を求め続けてこられた天皇陛下と、そばで支えている皇后陛下に学びながら努力したいと思っています
-戦後七十年に当たり、戦争と平和への考えは。
戦争の惨禍を繰り返すことのないよう、平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないかと思います。子どもの頃から沖縄慰霊の日、広島や長崎への原爆投下の日、終戦記念日には両陛下と一緒に黙とうしており、原爆や戦争の痛ましさを伺ってきました。沖縄での地上戦の激しさも伺ったことを記憶しています。私自身、戦争を体験しておりませんが、戦争の記憶が薄れようとしている今日(こんにち)、謙虚に過去を振り返り、戦争を体験した世代から、戦争を知らない世代に悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切だと考えています。両陛下からは愛子も直接お話を聞かせていただいていますし、私も両陛下から伺ったことや自分自身が知っていることを話しております。わが国は戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています。本年が日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し、平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています
-雅子さまの体調や愛子さまの様子について。
「雅子は快方に向かっておりますが、焦らず慎重に活動の幅を広げていってほしいと思っています。愛子には少しずつ経験を積み、皇族の務めについての理解を深めていってくれればと思っています」
-昭和天皇実録の感想や、昭和天皇の思い出について。
「多くの人が昭和天皇のご事跡に関心を持ち、昭和という時代への理解を深めることになればと思います。激動の時代にあって、六十年を超える長きにわたり国民を思われ、真摯(しんし)にご公務に当たられた昭和天皇のお姿がしのばれます。昭和天皇には幼い頃から、優しくお声を掛けていただき、天皇のお仕事の大切さや大変なこともお話の節々に感じたように思います
-四月に韓国で開かれる「世界水フォーラム」への思いは。
「良い大会となることを心より願っております。私の出席は政府で検討されることですのでコメントは控えたいと思います」(引用ここまで

【共同通信】皇太子さま55歳の誕生日 戦後70年「歴史正しく伝承を」 2015/02/23 05:00   http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015022201001586.html
55歳の誕生日を前に記者会見される皇太子さま=20日、東京・元赤坂の東宮御所(代表撮影)
【関連動画】
「歴史、正しく伝承を」
 皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち宮内記者会と会見し、今年で戦後70年となることを踏まえ「私自身、戦争を体験していないが、戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返り、戦争を知らない世代に悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切だ」との考えを示した。その上で、戦後の日本を「日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受している」と位置付け「本年が平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になれば」と述べた。(引用ここまで

時事通信 皇太子さま「身引き締まる思い」=天皇陛下即位と同じ55歳に
http://www.jiji.com/jc/movie?p=mov342-movie03
2015年2月23日
 皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、お住まいの東宮御所で記者会見。天皇陛下が即位したのと同じ年齢になったことについて「身の引き締まる思いと共に、感慨もひとしおです」と述べた。
過去の天皇が歩んできた道と、象徴天皇を定めた憲法の規定に思いを致すよう常々心掛けていると説明。望ましい象徴天皇の在り方を模索し続けてきた天皇、皇后両陛下の姿に学びながら「これからも努力していきたい」と語った。
戦後70年という節目の年を迎え、「先の大戦において多くの尊い人命が失われ、多くの方々が苦しい、また、大変悲しい思いをされたことを大変痛ましく思います」と振り返った。
その上で、「謙虚に過去を振り返るとともに、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」との考えを示した。長女愛子さま(13)には戦争について皇太子さまが知っていることを話しているほか、愛子さまが両陛下から直接話を聞くこともあるという。
 昨年夏に完成した「昭和天皇実録」について、「激動の時代にあって60年を超える長きにわたり、国民を思われ、真摯(しんし)にご公務に当たられた昭和天皇のお姿がしのばれます」と感想を語った。病気療養中の雅子さま(51)については「焦らず慎重に、少しずつ活動の幅を広げていってほしい」と気遣った。
 この1年で印象に残ったことの一つに日本人を含む市民を巻き込むテロの発生を挙げ、「深く心を痛めています」と述べた。【宮内庁提供】(引用ここまで

西日本新聞 皇太子さま55歳の誕生日 戦後70年「歴史正しく伝承を」 2015年02月23日(最終更新 2015年02月23日 05時01分) http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/147314
55歳の誕生日を前に記者会見される皇太子さま=20日、東京・元赤坂の東宮御所(代表撮影)
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皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち宮内記者会と会見し、今年で戦後70年となることを踏まえ「私自身、戦争を体験していないが、戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返り、戦争を知らない世代に悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切だ」との考えを示した。
その上で、戦後の日本を「日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受している」と位置付け「本年が平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になれば」と述べた。(引用ここまで


尊皇主義の読売・産経・日経が皇太子生誕55年記者会見を正確に報道しなかったのは憲法尊重発言だったから!

2015-03-01 | 戦後70年

皇太子の憲法発言すら「政治的」として黙殺される日本の憲法状況!

皇太子が生誕55年にあたって語った内容については、すでに記事にしておきました。

生誕55年の記者会見で語った皇太子の憲法尊重擁護の義務実践への決意はこれだ! (2015-02-24 07:58:09 | 憲法を暮らしに活かす)

テレビは憲法尊重擁護の皇太子の55歳生誕記者会見を正確に伝えたか!安倍自民党を忖度し応援した! (2015-02-24 08:20:20 | 憲法を暮らしに活かす)

今回は、全国紙がどのように報道したか、検証してみることにしました。まず、憲法改悪を目論む読売・産経・日経が、皇太子発言をどのように伝えたか、検証してみます。ネットに掲載された部分です。

昨年、憲法擁護の立場から、集会を企画したり、横断幕や俳句を掲載したりする取り組みが、公的機関によって、「政治的」とされて、却下する事件が相次ぎました。その経過をみると、恐らく今回の皇太子の発言は「政治的」発言として、問題アリということだったのでしょう。以下の全国紙は、皇太子の「政治的発言」を「黙殺」しました。

まず、以下、その発言の「核心』部分をご覧ください。この「お言葉」を、三紙はどのように、読者・国民に伝えたでしょうか。

私は,今年で55歳になりますが,天皇陛下が即位されたのと同じ年になったと思うと,身の引き締まる思いと共に,感慨もひとしおです。私は,常々,過去の天皇が歩んでこられた道と,天皇は日本国,そして国民統合の象徴であるとの日本国憲法の規定に思いを致すよう心掛けております。そして,これまで,象徴とはどうあるべきか,その望ましい在り方を求め続けてこられた天皇陛下と陛下をお側(そば)でお支えになっておられる皇后陛下のお姿に学びながら,これからも努力していきたいと思っています。

私自身,戦後生まれであり,戦争を体験しておりませんが,戦争の記憶が薄れようとしている今日,謙虚に過去を振り返るとともに,戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に,悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています。両陛下からは,愛子も先の大戦について直接お話を聞かせていただいておりますし,私も両陛下から伺ったことや自分自身が知っていることについて愛子に話をしております。 我が国は,戦争の惨禍を経て,戦後,日本国憲法を基礎として築き上げられ,平和と繁栄を享受しています。戦後70年を迎える本年が,日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し,平和の尊さを心に刻み,平和への思いを新たにする機会になればと思っています。

日本最高の発行部数を誇る読売は読者に何を伝えているか!

読者は怒れ!読売・日経・産経は恥を知れ! 

「日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」とは誰に言ったか!

憲法の「憲」の字も消し去ったことの意味は深い!

新聞は商品だ!これは欠陥商品ではないのか!消費者は欠陥商品を買わされている!

読売 身の引き締まる思い…皇太子さまが55歳に 2015年02月23日 05時00分http://www.yomiuri.co.jp/national/20150222-OYT1T50087.html
特集 皇室
誕生日を前に記者会見される皇太子さま(20日、東京・元赤坂の東宮御所で)=代表撮影
皇太子さまの英国留学中の写真を見ながら談笑される皇太子ご一家(11日、東京・元赤坂の東宮御所で)=宮内庁提供
皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎え、これに先立ち東京・元赤坂の東宮御所で記者会見された。
天皇陛下が即位されたのと同じ年齢になったことに「身の引き締まる思いとともに感慨もひとしおです」と思いを語り、「象徴の望ましい在り方を求め続けてこられた天皇陛下と、そばで支える皇后陛下のお姿に学びながら、努力していきたい」と決意を新たにされた。
昨年9月に公表された「昭和天皇実録」に関し、昭和天皇の思い出にも触れられた。ともに生物学者の昭和天皇と天皇陛下が、御所の書庫で分厚い本を広げて真剣に話し合っていた幼少時代の思い出を披露し、「真理を探究する大切さ」を感じ取られたという。
後70年について、「戦争を知らない世代に悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」と述べ、自身も両陛下から聞いた戦争の話を長女、愛子さま(13)に伝えられているという。
昨年は、ご一家で伊勢神宮を参拝し、全国高校総体の競技も観戦。中学生になった愛子さまを「新しい環境で中学校生活にも慣れてきた」と見守り、「雅子も私も勉強を見ることがありますが、内容の難しさに驚くこともしばしばです」と父親らしい感想を披露された。
          ◇
皇太子さま誕生日記者会見(全文)(略)
2015年02月23日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun (引用ここまで

日経 皇太子さま、55歳に 「平和願い友好確かに」 2015/2/23 5:00 http://www.nikkei.com/article/DGXLZO83530400T20C15A2CR8000/
皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、東宮御所で記者会見し、戦後70年の節目となる今年は「改めて戦争で亡くなられた多くの方々に深く思いを致し、平和を心から願い、世界各国との友好を確かなものとしていくことが大切であると考えています」と述べられた。
戦後生まれの皇太子さまは天皇、皇后両陛下から折に触れて、原爆や戦争の痛ましさについて話を聞かれてきたという。「謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」と強調し、長女の愛子さまが両陛下から直接話を聞く機会もあると明かされた。
55歳は天皇陛下が即位された年齢に当たる。「身の引き締まる思いとともに、感慨もひとしおです」との感想を示し、両陛下の姿に学びながら「これからも努力していきたい」と力を込められた。
今年で阪神大震災から20年、東日本大震災から4年となることにも言及。将来の災害に備える各地の取り組みに触れ、「これからも被災地の復興に心を寄せるとともに、防災に関して、関心を持ちつつ、私ができることをやっていきたいと考えています」と話された。
療養中の同妃雅子さまについては「体調を整えながら、引き続き、焦らず慎重に、少しずつ活動の幅を広げていってほしい」と気遣われた。昨春から中学生になった愛子さまには「これからも少しずつ経験を積み、皇族の務めについての理解を深めていってくれれば」と期待された。(引用ここまで

産経 皇太子さま55歳 戦後70年「歴史への認識、深めることが大切」2015.2.23 05:00更新 http://www.sankei.com/life/news/150223/lif1502230003-n1.html
皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち東宮御所で宮内記者会と記者会見し、今年で戦後70年を迎えたことを踏まえ、「戦争の惨禍を再び繰り返すことのないよう過去の歴史に対する認識を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないか」と述べられた。
皇太子さまは、「戦争の記憶が薄れようとしている」とした上で、「悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切である」との考えを示された。長女の敬宮(としのみや)愛子さまが天皇、皇后両陛下から直接、戦争の話を聞かれる機会もあるという。
天皇陛下が即位されたのと同じ55歳を迎えることについて、皇太子さまは「身の引き締まる思い」と感想を述べられた。天皇のあり方については、国民統合の象徴としての望ましさを求め続けられる陛下と、そばで支えられる皇后さまの姿に学ばれていくとした。
療養中の皇太子妃雅子さまは、昨年10月に11年ぶりに宮中晩餐(ばんさん)会に出席されたが、皇太子さまは「焦らず慎重に、少しずつ活動の幅を広げていってほしい」と述べられた。
昨年7月の伊勢神宮ご参拝、8月の高校総体の競技ご観戦には、愛子さまが同行された。皇太子さまは「少しずつ経験を積み、皇族の務めについての理解を深めていってくれれば」と期待を込められた。
また、発生から20年となった阪神・淡路大震災、3月で4年となる東日本大震災の被災者に思いを寄せた上で、「未来を創造するための取り組みも多く生まれてきている」とご指摘。パリで開かれた復興イベントで、東北の高校生らの企画が成功した例などを紹介された。
海外でテロが相次ぎ、日本人も巻き込まれたとされることについては「深く心を痛めています」と述べられた。(引用ここまで)