安倍首相を甘やかしている装置一覧!
5月28日の「早く質問しろよ」ヤジを飛ばし6月3日メモの棒読み陳謝で一見落着した安倍首相のの「早く質問しろよ」ヤジ事件ですが、すでに明らかにしてきたように、何らの反省もしていない「事態」が、ますます浮き彫りになってきました。以下の指摘をご覧ください。
「次は到底許容できない」って容認している!
産経 枝野氏「首相は前科二犯」とやじを批判 2015.6.1 17:59更新 http://www.sankei.com/politics/news/150601/plt1506010023-n1.html
民主党の枝野幸男幹事長は1日、衆院平和安全法制特別委員会でのやじを同日謝罪した安倍晋三首相について、2月の衆院予算委員会に続き2回目の「中身のひどいやじ」だとした上で、「首相は前科二犯だ。次は到底許容できない」と激しく批判した。国会内で記者団に答えた。(引用ここまで)
尋常ではない安倍首相の挑発的言動!
また、すでに愛国者の邪論も指摘してきましたし、いくつかの社説などでも指摘されているように、この「ヤジ事件」の背景と本質には、安倍首相の人間力・性格が絡んでいることは一目瞭然です。したがって、「陳謝」したとは言え、改善されることは不可能と言えます。だからこそ、一刻も早く退陣の引導を渡すべきだと確信しているのです。
しかし、枝野幹事長もそうですが、以下の記事に視るように、テレビも新聞も、安倍首相に対して、格別の「配慮」をしていることが、一覧することで、改めて浮き彫りになるのです。
この問題は、一般的な「ヤジ事件」などという性格の問題ではなく、安倍首相の、民主主義を理解できない政治家の「資質」の問題として、極めて憂慮すべき問題なのです。そのことは安倍首相の、挑発的言動を視れば、また国会答弁や、安倍首相を批判する人間に対する人格否定まがいの発言を視れば、軽視できない問題と言えます。
くり返しますが、これは一般的な人間の起こしている「非行」ではないのです。日本国の権力の責任者を自認しているように、最高権力者であり、国際的信用にかかわる問題なのです。このことを、特に強調しておきたいと思います。
軽視することはできない問題であり、一刻も早くレッドカードを突きつけなければならない問題なのです。もはやイエローカードの段階を遥かに通り越しているのです。マンネリもいい加減にしろ!ということです。これが一般人だったら、同でしょうか!マスコミの「集中砲火」を浴びていることでしょう!
愛国者の邪論の検証をご覧ください!
以下、この問題が発生してから掲載してきた愛国者の邪論の記事です。ご覧ください。
まともな答弁もしない、またしても口汚ヤジ!そして陳謝!反省力なしの安倍首相の人間力欠陥浮き彫り! (2015-05-28 17:07:41 | 安倍内閣打倒と共産党)
志位質疑を無視してヤジに目を向けさせるTBSを視ると、安倍応援団の意図が浮き彫りになる! (2015-05-29 13:01:12 | マスコミと民主主義)
「安倍首相」を「金正恩」に置き換えて視ると、いっそう浮き彫りになる安倍応援団長的存在のFNN!(2015-05-29 13:03:19 | マスコミと民主主義)
安倍首相が敢えてヤジったのは何故か!前科を考えると用意周到に準備されたマスコミ向けの挑発だった! (2015-05-29 13:16:17 | マスコミと民主主義)
自民党幹部は「注意できる人がいない。言っても聞かない」と不安を口にするほど金正恩化している安倍首相! (2015-05-29 18:24:03 | 安倍内閣打倒と共産党)
安倍政権の不誠実な答弁批判を「泥仕合」とどっちもどっち論にスリカエ、ゴマカス産経の手口浮き彫り! (2015-05-30 09:24:04 | マスコミと民主主義)
国権の最高機関を侮辱する総理大臣を任命した国会は自浄能力を発揮すべし!教育的道徳上問題アリ! (2015-05-30 18:58:30 | 憲法を暮らしに活かす)
自分を棚にあげて他人を攻撃する首相の言動は品位と理性を欠き国会の歴史に汚点を残している!退場! (2015-05-30 18:59:34 | 安倍内閣打倒と共産党)
安倍首相のヤジは「バカヤロー」より酷い!原稿棒読み、自民党に陳謝する態度は子ども以下!退場だろ! (2015-06-03 00:05:49 | 安倍内閣打倒と共産党)
NHKは安倍首相のヤジ陳謝を小さく問題化しないように報道し憲法の議会制民主主義破壊に加担! (2015-06-03 07:19:53 | マスコミと民主主義)
NHKに続いて民放も安倍首相の非常識国民冒涜のヤジと陳謝を軽く報道!あの兵庫県議のように報道しろ! (2015-06-03 14:06:14 | マスコミと民主主義)
憲法違反の安倍晋三首相のやじは論外としながら9条違反の自衛隊の海外武力行使に説明を求めるとは (2015-06-04 08:54:38 | マスコミと民主主義)
「早く質問しろよ」ヤジの陳謝はウソだった!「同じ趣旨の質問多い」と責任転嫁の安倍首相の本質浮き彫り! (2015-06-05 15:40:02 | 安倍内閣打倒と共産党)
レッドカードを突きつけないのは何故か!
全く理解できない! マンネリもいい加減にしろ!
首相の挑発的言動は街中の落書きと同じ
ブロークン・ウィンドウズ現象だぞ!
以下、朝日と信濃毎日の社説については、すでに記事にしてきました。これに加えて東京・中日の社説が、もっとも厳しい評価を下している「社説」と言えます。しかし、その3社についても、安倍首相に、「引導」・レッドカードを突きつけていないのです。イエローカードの程度でしょうか。国会審議中における発言、自らが提案している法案の質疑を行っている最中であること、委員長に注意されていること、自民党や公明党などからも批判があること、安倍首相の挑発的言動は目いっぱいあることなどを踏まえてもなお、その責任については、極めて甘いものと言わざるを得ません。
しかも、ここに登場しない新聞は、この「早く質問しろよ」ヤジについて、意味づけもしない、評価もしないのです。
18歳選挙権が全会一致で可決され、高校生を含めた若者に政治参加を促す社説が書かれていますが、18歳から20歳までの若者に「説教」を垂れる資格があるか、まさに、「論外」と言えます。
朝日新聞 首相のヤジ/立法府と国民への侮辱 2015/5/30 4:00
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
安全保障法制を審議している衆院特別委員会で安倍首相が飛ばしたヤジについて、改めて取り上げたい。国会における品位という問題にとどまらず、首相の立法府に対する理解や敬意が決定的に欠けているという根深い問題だからだ。おとといの特別委員会でのこと。中東で機雷掃海をすれば日本がテロリストに狙われたり、自衛隊員に死傷者が出たりしないか。民主党の辻元清美氏が3分間ほど、そんな指摘を続けているとき、「早く質問しろよ」と声があがった。このヤジを飛ばしたのが、ほかならぬ安倍首相である。紛糾すると、首相は「延々と自説を述べて私に質問をしないので、早く質問をしたらどうだと言った」と釈明。「言葉が少し強かったとすれば、おわびを申し上げたい」と謝罪した。こんな言い訳で済まされる話ではない。首相自身の答弁が長いとの指摘を受け、委員長から「簡潔な答弁」を求められてもいた。しかも辻元氏の質問は、国民や自衛隊員の命にかかわる問題だ。その最中に国会議員や審議を軽んじるような言葉を言い放ったのである。国会論戦には、与野党の対決という側面もたしかにあるだろう。だが、国会は立法府として行政府と向き合う場でもある。行政府の長である首相は、みずからの内閣が提出した安保関連法案の中身を説明する責任がある。国会議員は、国民を代表して、それを問いただす役割を負っている。口頭試問を受ける受験生と面接官のようなもの――。首相と議員の関係を、政治学者の杉田敦・法政大教授はそう例えている。受験生が面接官にヤジを飛ばすことは許されない。安倍首相のヤジによって侮辱されたのは、国会そのものであり、国会議員を送り出した国民でもある。国会全体として首相に対し、改めて強い怒りを表明すべきだ。安倍首相は2月の衆院予算委員会でも「日教組!」「日教組どうするの、日教組!」と民主党の質問者にヤジを飛ばして問題になった。反省どころか、数の力を頼んだおごりも極まれりというほかない。国会審議の前に米議会で演説し、安保法制について「戦後初めての大改革です。この夏までに成就させます」と誓った首相である。異論に耳を傾ける気は毛頭ないのかもしれない。しかし、まさにその大改革が議論されているのである。首相が国会をないがしろにする姿は二度と見たくない。(引用ここまで)
中日/東京新聞 安保法制審議/国会権威貶おとしめる不見識 2015/6/2 8:00
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015060202000132.html
安全保障法制をめぐる衆院特別委員会での審議。やじを飛ばすなど、安倍晋三首相の不誠実な態度に、与党議員も苦言を呈す。国会は国権の最高機関だ。敬意を持ち、誠実に答弁すべきである。安保法制を審議するきのうの特別委は冒頭、首相の謝罪から始まった。浜田靖一委員長が「不必要な発言は厳に慎むようお願いしたい」と注意すると、首相は「重ねておわび申し上げるとともに、指示を踏まえて真摯(しんし)に対応する」と述べた。発端は先月二十八日の特別委。発言している民主党の辻元清美氏に、首相が自席から「早く質問しろよ」と挑発した。野党側は「立法府に対する冒涜(ぼうとく)だ」と反発したが、同感である。この首相発言がいかに異常か。自民党ナンバー2の高村正彦副総裁が「首相の勇み足。首相たる者、言わない方がよかった」と指摘したことからも明らかだ。全国民の代表である国会は国権の最高機関であり、唯一の立法機関である。首相は国会の議決により指名されているとはいえ、国会の権威を貶(おとし)めることは、断じて許されるはずはない。安倍首相は、この憲法規定の重さを理解する見識を欠いている。だからこそ、政府が長年の国会審議を通じて積み重ねてきた、集団的自衛権の行使を違憲とする憲法解釈を一内閣の判断で変えたり、専守防衛に変更はないと言いながら、自ら定義を変えてしまっていることに気付かないのだろう。首相は「さきの衆院選で平和安全法制の速やかな整備を明確に公約として掲げた以上、選挙直後の今通常国会でその実現を図ることは当然」とも答弁している。しかし、昨年暮れの衆院選を経済政策が争点の「アベノミクス解散」と名付けたのは首相自身だ。選挙に勝った途端、公約に書き込んだ全項目が信任されたと強弁するご都合主義に唖然(あぜん)とする。…安倍内閣の安保法制が平和主義の憲法九条に違反し、戦後日本が貫いてきた専守防衛が変質するとの危機感を、国民が広く共有する証左だろう。安倍内閣はまず、国会軽視の態度を心から改め、国民の思いに誠実に耳を傾けるべきだ。自らの誤りに気付かず、平和主義を変質させる恐れのある法案の成立を「数の力」で強行すべきではない。(引用ここまで)
信濃毎日 安保をただす/首相のやじ 国会の歴史に汚点残す 2015/5/30 10:05
http://www.shinmai.co.jp/news/20150530/KT150529ETI090004000.php
安倍晋三首相は安全保障関連法案をめぐり「丁寧な説明」をすると訴えてきた。しかし、国会での首相の言動を見ていると、丁寧さはほとんど感じられない。逆に、荒っぽさがかなり目に付く。おとといの委員会審議がそうだった。民主党の辻元清美氏が機雷掃海に伴うリスクを追及しているとき、「早く質問しろよ。演説じゃないんだから」と、耳を疑うようなやじを飛ばした。…首相のやじは初めてではない。2月にもあった。民主党議員が当時の農相の献金問題を追及していた際、「日教組はどうするの」などとやじを飛ばしている。27日の委員会では、自身へのやじに「議論の妨害はやめていただきたい。学校で習いませんでしたか」と野党議員をたしなめた。自分の言葉を棚に上げ、やじを繰り返す首相の姿は見苦しい。そもそも、首相は野党から批判されると、感情的になって強い不快感を示すことが多い。新たな安保法制も含め、強いこだわりを持っている政策に対する異論や反論に耳を傾けようとしないかたくなさと通じる。首相はリスクの高まりなどマイナス面にはほとんど言及せず、国民の安全に資するといった主張を繰り返している。丁寧という言葉を逆手に取って、持論を押し通すことで国会審議を乗り切る考えだとしたら問題だ。政府が出した法案は集団的自衛権の行使容認の基準をはじめ、曖昧な点が多い。国会はその問題点や疑問点を明らかにする場だ。首相らの答弁を聞いていると、審議は深まらずに、成立ありきで時間が過ぎる恐れがある。戦後日本の安保政策の大転換をめぐる重要な論議だ。首相の言動は品位と理性を欠き、国会の歴史に汚点を残す。(引用ここまで)
北海道新聞 新安保法制/集団的自衛権 際限なき「例外」の拡大 2015/6/2 10:00
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/editorial/2-0026638.html
首相はきのうの審議冒頭、民主党議員の質問中に「早く質問しろよ」とヤジを飛ばしたことについて謝罪した。先週の審議でも、質問されていないことを延々と説明し、注意されたばかりだ。
デーリー東北 安保法制審議/政府の説明が足りない 2015/6/3 10:05
http://www.daily-tohoku.co.jp/jihyo/jihyo.html
さらに安倍晋三首相のやじは論外としても、政府側は質問に対する論点外しやはぐらかしが目立ち議論はとても深まったとはいえない状況が続いている。
秋田魁新報 安保国会審議/これでは理解が進まぬ 2015/5/30 12:05
http://www.sakigake.jp/p/akita/editorial.jsp?kc=20150530az
首相の答弁姿勢も問題だ。「かわす」「ごまかす」「質問と関係ないことを長々と説明する」と野党が批判するように、質問に正面から答えていない。これでは「国民の理解を得る」(首相)ことはできない。28日の特別委で首相は、民主党・辻元清美政調会長代理の追及に対し「早く質問しろよ。演説じゃないんだから」とやじを飛ばし、審議が一時ストップする騒ぎとなった。前日の27日には、首相が逆に野党のやじに「少し静かにしてください。学校で習いませんでしたか」と声を荒らげる一幕もあった。戦後、日本が貫いてきた平和主義を転換させるかもしれない重要な国会論戦である。このままでは議員や国民が理解できないのはもちろん、議論が一向に積み上がらないまま、時間だけが過ぎていきかねない。言論の府として見本となるような質疑に立ち返り、実りある論戦にしなければならない。
河北新報 安保法案説明不足/深まらぬ理解、無理筋を暗示 2015/6/5 8:00
http://www.kahoku.co.jp/editorial/20150605_01.html
安保法案を審議している衆院平和安全法制特別委員会で、安倍晋三首相が「早く質問しろよ」とやじを飛ばす場面があった。品位のなさにあぜんとする。誠心誠意、国会審議に臨む基本姿勢の欠如を指摘せざるを得ない。民主政治は手間を掛けて根気強く国民の納得を得る手続きだ。そうした常識を欠けば、はなから十分な説明など期待できようはずはない。数の力を背景に最後は強行採決で押し切ればいいといった、おごりも見て取れるが、ことはそう単純ではない。より根本には法案の「建て付け」の悪さが明快な説明を妨げている側面があるからだ。
茨城新聞 安保法制集中審議/国民の懸念拭えない 2015/6/2 6:05
http://ibarakinews.jp/hp/hpdetail.php?elem=ronsetu&
衆院平和安全法制特別委員会で、安全保障関連法案の集中審議が行われた。安倍晋三首相は先週の審議で野党議員に「早く質問しろよ」とやじを飛ばしたことを謝罪。集団的自衛権の法制化などで海外活動が拡大する自衛隊のリスクや、日本の安全に重要な影響を及ぼす重要影響事態で自衛隊派遣の要件などをめぐり、論戦が交わされた。
新潟日報 安保法案審議/なぜ論議がすれ違うのか2015/6/2 10:05
http://www.niigata-nippo.co.jp/opinion/editorial/20150602184587.html
政府は、真面目に説明責任を果たし各党の理解を得る努力をしなければならない。ところが政府側答弁が揺れたり、いら立った首相が質問者に対して許されないやじを飛ばし謝罪したりしている。論議の内容やその進め方には、納得することができない。責任は政府側の対応にある。野党の指摘をかわす意識を先行させ、答えないことを答えとするような態度でなく、真正面から向き合うべきだ。国民の代表を前にしているのだという緊張感を忘れてもらっては困る。
福井新聞 安保法制審議 激論の割に中身は曖昧だ (2015年5月29日午前7時30分)http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/editorial/71965.html
新たな安全保障法制に関する国会審議は、熱っぽい論戦が展開されている。国民の「法案の中身が分かりにくい」という声に答えるべく努力している点は評価したい。だが法案成立に前のめりな安倍晋三首相の答弁はあまりに独善的で、冷静さと品性を欠く。もっと丁寧、建設的に説明し、国民の理解を得ていくべきだ。やじが飛び交う衆院平和安全法制特別委員会。安倍首相は、野党側の閣僚に対する質問にも関わらず、何度も横取りするように答弁に立つ光景が目立った。質問中に自身がやじを飛ばすのも見苦しい。民主党の言い分だと、首相らの答弁に抗議したのは計30回以上。浜田靖一委員長も「簡潔に」と9回にわたって注意したとする。「国民に分かりやすく、丁寧に答弁する」と突っ走る首相の強気は、「質問に的確に答弁せず、聞かれていないことを長々と話す」と同義語。民主党ならずとも、多くの国民にもそう映ったのではないか。…曖昧さを残すのは、野党の追及をかわすための戦略だろうが、曖昧さの拡大は集団的自衛権行使の範囲拡大につながる。しっかり注視していく必要がある。
神戸新聞 安保法制審議/国民を置き去りにするな 2015/5/29 8:05
http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201505/0008071786.shtml
民主党の長妻昭、辻元清美両氏が「定義を変えたなら、はっきり言うべきだ」などと連日ただしたが、首相は「方針は全く変わらない」と繰り返すだけだった。海外派兵の歯止めに関する見解も極めて曖昧だ。首相は「一般に、海外派兵は憲法上許されない」としつつ、中東・ホルムズ海峡での機雷掃海は例外とした。「一般に」と注釈を付けることで、「例外」が政府の判断で拡大する恐れがある。自衛隊の活動範囲拡大に伴うリスクについては、国内の災害派遣でもリスクはある、などと反論した。論点のすり替えと言わざるを得ない。問題なのは、こうした安倍首相の姿勢である。長々と持論を展開して質問をはぐらかし、質問者には「早くしろ」などとやじを飛ばす。さすがに委員長から注意を受けた。まず不誠実な態度を反省し、改めるべきだ。日本は「戦争する国」になるのか。多くの国民が懸念を抱く。国会は厳しい議論を徹底的に行い、安倍政権が目指す新たな安保法制の実像を明らかにする責任がある。
山陰中央新報 安保法制集中審議/あいまいさなくす努力を 2015/6/2 12:07
http://www.sanin-chuo.co.jp/column/modules/news/article.php?storyid=552699033
衆院平和安全法制特別委員会で、安全保障関連法案の集中審議が行われた。安倍晋三首相は、先週の審議の中で野党議員にやじを飛ばしたことを謝罪。集団的自衛権の法制化などで海外活動が拡大する自衛隊のリスクや、日本の安全に重要な影響を及ぼす重要影響事態で自衛隊派遣の要件などをめぐり、論戦が交わされた。
山陽新聞 安保法制審議 建設的な議論を聞きたい(2015年05月31日 08時37分 更新)http://www.sanyonews.jp/article/181584/1/?rct=shasetsu
計11の関連法案からなる今回の安保法制はきわめて複雑で分かりにくい。例えば、新たに出てきた「存立危機事態」と、現行法にある「武力攻撃切迫事態」の「明白な危険」の違いは政府答弁を聞いてもあいまいで理解しづらい。論点を一つずつ丁寧に精査し、国民に分かるようにしていくのが国会の責務である。ところが、特別委は乱戦模様だ。首相は「早く質問しろよ」と野党議員にやじを飛ばした。答弁が長く、簡潔にするよう委員長から注意される一幕もあった。野党の協力が得られなくても、いざとなれば数の力で法案を可決できる。そんなおごりがあるのではないか。
愛媛新聞 安保法案国会審議/政府はリスク増大に向き合え 2015/6/1 2:06
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201505315783.html
国会に敬意を払わぬ首相の言動も看過できない。特別委で、自衛隊のリスクを指摘する民主党議員に「早く質問しろよ」とやじを飛ばした。自身の答弁に対するやじには気色ばんで抗議していたはず。身勝手さに驚きあきれる。2月の衆院予算委でも、民主議員に「日教組」と事実誤認のやじを飛ばし問題になった。国会軽視は国民軽視にほかならない。猛省を促したい。 法案は、集団的自衛権の行使を容認した昨年7月の閣議決定を反映させている。あらためて反対を表明しておきたい。抑止力ばかり強調し、平和国家の土台を揺るがす危うさを語らぬ政府の姿勢は、国民への背信に等しいのだ。安全保障関連法案が、衆院の特別委員会で本格審議入りした。政府答弁は野党の質問とかみ合わず、中でも安倍晋三首相の姿勢は、聞かれたことに答えなかったり長々と持論を述べたりと、国民に約束した「丁寧な説明」とはほど遠いと言わざるを得ない。
高知新聞 安保関連法案/「説明不足」の現実直視を 2015/6/2 10:07
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=338726&nwIW=1&nwVt=knd
安保関連法案は先週から、衆院の特別委員会で集中審議に入った。しかし論戦が本格化したとたんに、首相自身が長々とした答弁を委員長から注意されたり、不必要なやじで謝罪に追い込まれたりしている。こんなことでは先が思いやられる。
首相の挑発的言動は生きている教科書だ!
国会は民主主義の教材だ!
この体たらくで「主権者教育」はできるか!
いや反面教師にしなければならない!
日本海新聞 「主権者教育」を推進 選挙権年齢引き下げで県内 2015年6月5日http://www.nnn.co.jp/news/150605/20150605066.html
衆院が4日の本会議で選挙権年齢を「18歳以上」に引き下げる公選法改正案を可決、参院審議を経て来年夏の参院選から適用される見通しとなった。若者の政治離れが進む中、戦後の選挙制度の大転換。鳥取県選管と県教委は、若者に政治参加の自覚を促す「主権者教育」を加速させるが、教育現場では難しい課題もある。米子高専の授業の一環で行われた模擬選挙の様子。学生たちは実際の投票箱や投票用紙などを使い、選挙や政治の仕組みを学んだ=2月、米子市彦名町
■有権者の自覚
若者の政治離れは県内でも深刻だ。昨年12月の衆院選で、20~24歳の投票率は年代別で最低の28・83%。10人に7人が棄権したことになる。県選管は、選挙権年齢の引き下げを若者の政治への関心を呼び戻す契機にしたい考え。これからは高校生が在学中に有権者になる場合もあり、県選管は高校や高専、大学などに焦点を絞り、県教委と連携した出前授業や啓発に力を入れる。
「来年夏の参院選で選挙権を得る高校生には、まさに『目の前の話』。1票の重みを認識してもらうため、踏み込んだ話をする」
県選管の酒嶋優事務局長は、選挙に行く習慣付けは最初が肝心とばかりに、初めての選挙を棄権しないよう訴える考え。
電子メールを使った候補者への投票依頼など、公選法の禁止事項は18歳以上の高校生や大学生にも適用される。県選管は「まずは有権者としての自覚を求める」と段階的に周知する。
■政治参加促進 会員登録すると続きをお読みいただけます。(引用ここまで)