迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

“劇場空間”で魅せる芝居。

2010-05-16 22:08:31 | 浮世見聞記
国立大劇場で、前進座の公演を観ました。 今年の狂言は「通し狂言 切られお富 処女翫浮名横櫛」。 本外題と通称とが本来とは逆になっているのが、ん?と思わなくはないものの、芝居自体はいかにもこの劇団らしくきっちりとよく纏まっていて、観ている側としてもごく自然体で芝居を楽しむことができました。 ただ、舞台が広すぎて幕末出来の芝居ならではの頽廃的な空気はかなり薄くなっていましたが…。  むしろ、 . . . 本文を読む
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