坂を上った先の風景に、私は戸惑った。
私は、未来に生きているのか?
それとも、現在に?
いづれにせよ、過去に生きていないことだけは、確かだ。
答えなど、ありはしない?
“あるものか。
あれはね、
その時に、
自身で
つくるものさ”
アイツは私の耳もとにやって来て、そう囁く。
そして、
嘲笑ひながら、
何も見えない前へと、
走って行く。
私は微笑んで、
確かに . . . 本文を読む
goo blog お知らせ
プロフィール
-
- 自己紹介
- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
カテゴリー
最新コメント
- GS/ニッポン徘徊──旧下大崎村点景。
- Stargate/帝国の関門、のちに海の玄関、そして永遠。
- ししまる/いまさらあってもしょうがない。
- ししまる/おなじあなのむじな。
- ししまる/かがみにはうつらない。
- ししまる/ごえんとはそういうもの。
- 紫陽花/よくみねぇ。
- 紫陽花/ささやき。
- ししまる/さりながら、さりながら。
- ししまる/あきぬあじわひ。