迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ささやき。

2011-10-16 00:22:16 | 浮世見聞記
坂を上った先の風景に、私は戸惑った。 私は、未来に生きているのか? それとも、現在に? いづれにせよ、過去に生きていないことだけは、確かだ。 答えなど、ありはしない? “あるものか。 あれはね、 その時に、 自身で つくるものさ” アイツは私の耳もとにやって来て、そう囁く。 そして、 嘲笑ひながら、 何も見えない前へと、 走って行く。 私は微笑んで、 確かに . . . 本文を読む
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