数年間しまったままになっていた三味線を、ふと思い出して、引っ張り出してみた。
三味線はとてもデリケートな“生き物”ゆえ、皮が破損しているのでは、と心配だったが、箱から取り出してみると、まるで中で時間が止まっていたかのように、あの時のままの姿を、わたしに見せてくれた。
かなり久しぶりに手にとるはずなのに、わたしの手は、指は、なんのためらいもなく、あの時のままの音色を、紡ぎだす。
体で覚え . . . 本文を読む
goo blog お知らせ
プロフィール
-
- 自己紹介
- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
カテゴリー
最新コメント
- GS/ニッポン徘徊──旧下大崎村点景。
- Stargate/帝国の関門、のちに海の玄関、そして永遠。
- ししまる/いまさらあってもしょうがない。
- ししまる/おなじあなのむじな。
- ししまる/かがみにはうつらない。
- ししまる/ごえんとはそういうもの。
- 紫陽花/よくみねぇ。
- 紫陽花/ささやき。
- ししまる/さりながら、さりながら。
- ししまる/あきぬあじわひ。