東京都中央區日本橋室町の、ガラス壁の谷間に敷かれた参道。
私の背後の奥には、 なにかのお社がある。
が、惹かれない。
こゑが聞こえない。
ニンゲンが“癒し”を計算して造った空間、そこにすでに、ウソがあるからだらう。
私は自分の感覺を、信じる。
これから厳しい寒波が到来云々、日本海側は大雪に警戒云々。
たしかに夕方から都内でも、雪の前兆を思はすやうなキンキンに冷えた風が流れこんできた。
一月も正月氣分が抜けると途端に春を戀しく思ったりするが、私は雪の心配さへなければ、このままの季節でも良いと思ふ。