今日は街なかで、やけに振袖だのスーツだのでめかし込んだ若モンを見かけると思ったら、“成人の日”云々。
しかし、その風情が七五三の延長のやうで、あれで千歳飴を提げてゐても違和感がないナと思ったのは、それだけ私の眼と心が浮世の粉塵に晒されて濁ったからか。
「ありゃ新成人ぢゃァねぇ、新生児だな」──
嬉し樂しは今日(いま)だけ、
頑張ることだ若モン!
忘月忘日、道を複数で歩く高齢女性の一人が、
「演歌歌手はいくつになっても振袖を着られるじゃない」
するともう一人が、
「だから羨ましいのよ」
“女心の未練でせう”──
なんかそのやうな歌詞の演歌があったな、と思った。