迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

應援不讃歌。

2025-01-13 19:47:00 | 浮世見聞記


今日は街なかで、やけに振袖だのスーツだのでめかし込んだ若モンを見かけると思ったら、“成人の日”云々。

しかし、その風情が七五三の延長のやうで、あれで千歳飴を提げてゐても違和感がないナと思ったのは、それだけ私の眼と心が浮世の粉塵に晒されて濁ったからか。


「ありゃ新成人ぢゃァねぇ、新生児だな」──


嬉し樂しは今日(いま)だけ、

頑張ることだ若モン!




忘月忘日、道を複数で歩く高齢女性の一人が、

「演歌歌手はいくつになっても振袖を着られるじゃない」

するともう一人が、

「だから羨ましいのよ」

“女心の未練でせう”──

なんかそのやうな歌詞の演歌があったな、と思った。









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