甲州は山中湖村にて、盛りは過ぎたれど湖畔の紅葉を見る。
木々を彩りしくれないの葉は、とうに湖畔を彩る敷物となりけるが、その上に立ちて眺むる霊峰に、しばし時を忘るる。
足許を見ゆれば、白鳥が鴛鴦と静かに湖面を滑り、
観光客慣れせし数多の鯉は、いっせいにこちらへ口を開け、その間の抜けし顔を水面よりのぞかせり。
人影まばらなる湖畔の晩秋。
白鳥を模せし遊覧船を向かふに眺めつつ . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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