水道橋の能楽堂で、宝生流の「朝長」を観る。
平治の乱で敗走し、美濃国青墓宿で自害した、源頼朝の兄。
一族郎党は頼み難く、一夜の宿を頼んだ遊女宿の女主人だけが、その菩提を弔ってゐる。
人の運命と、本音と、縁(えにし)の皮肉さ。
真実は、
世の中が常ならざるとき、
姿を露わす。
もう一曲は「藤」。
北陸の湖のほとりで、
静かに咲き誇るその藤を、
これぞ“謡ひ宝生”の面 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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