迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ごゑんきゃうげん11

2017-03-29 05:15:01 | 戯作
朝妻八幡宮は文字通り、姫哭山の麓にあった。 境内が、そのまま姫哭山のへの登り口となっていた。 ところが、そのさほど広くない境内には、インターネットの写真で見たあの独特の社殿が、見当たらなかった。 その代わりに、薄汚れたプレハブ小屋が一棟、置かれているだけだった。 それが社殿らしいとわかったのは、正面に観音開きの格子戸が嵌められ、その前には申し訳程度の粗末な賽銭箱が据えてあったからだ。 え . . . 本文を読む
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