「そうなんですか……」
僕はもとの宮司家のことを、いかにさりげなく訊き出すかを考えた。
ところが下鶴昌之は、妙なことを言い出した。
「近江さん、姫哭山のてっぺんまで、ハイキングしませんか」
「え?」
またあの、悪天候の山に……?
下鶴昌之は、僕のそんな心中を察したように山を見上て、
「ああ……。いまは、頂上の天気は落ち着いてますわ」
と、笑った。「あの山は、ほんまに頂上だけが、コロ . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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