迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

出かける喜び、阻む天候。

2018-07-05 20:17:10 | 浮世見聞記
一尺の渋扇を、京都からやうやく取り寄せる。 一尺──約30Cmの長さは舞扇と同寸で、開き具合は仕舞扇と変はらず、手猿楽のちょっした創造にも手頃なのである。 以前に半ば間に合はせで江戸仕立ての九寸渋扇を購入したが、親骨が四角四面で持った感触が好みでなく、京都の渋扇で親骨が古風な仕立てになってゐるものが出てゐるのを見つけて、コレや! と膝を打ったのである。 さりながら、決して廉(やす)ゐ買ひ物 . . . 本文を読む
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