迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

熱さに黙したるや。

2018-08-04 20:24:44 | 浮世見聞記
今年も、川崎の稲毛神社例大祭で上演された間宮社中の里神楽を観る。 さりながら、七月から続く熱さに昼間は誰もが出控へてゐるやうで、祭礼に訪れる人はまばら、露店の人たちも暇を持て余し気味。 昨年までの賑はひを思ふと、さすがに寂しくなる光景だ。 かく言ふ私も、今朝の空に出かけるのを躊躇(ためら)わなくはなかったが、神楽が始まる頃には舞台前がちょうど日陰になること、そして何より、我が手猿楽をエ . . . 本文を読む
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