梅と河津桜の季節は過ぎ、いま次の季節が蕾を開かんとする。まだまだ不完全だが、鶯の聲らしきを聞く。近くの私学で卒業式があったやうで、キモノに袴姿の女のコが、正装した両親とにこやかに歩いて行く。ただ、キモノの柄が浴衣の花柄じみてゐるのを、面白く思ふ。昼下がり、鉄道敷設の飯場の窓から、面白いものが顔を覗かせてゐた。いつになったら開通するのかわからないその新線が通るやうになったとき、私はこのことを思ひ出す . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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