なんであれ弥生となる。今日は東京都心部で駆けっこ大會を強行するとか云々。大相撲の大阪場所は無観客相撲と云ふ苦澁の決断を下したこのご時勢に、あのやうな最もやらなくてよい事はやるのか、と呆れる。用も無いのに街へ出かけ、見たくもない有象無象を見ることもなし、昼から地元を散歩して、暖かな陽を樂しむ。仄聞では、相変はらずチリ紙の買ひ占めに狂奔する者々が後を絶たないとか云々。「マスクに使ふ紙が不足してゐるので . . . 本文を読む
世田谷文学館で開催されてゐる、「六世 中村歌右衛門展」を覗く。若くして世を去った五代目中村福助の庶子に生まれ、執念と強運をその繊細さうな容姿と知性に包んで戦後の歌舞伎界に君臨した、中村歌右衛門の六代目。四十代で人間國寶になるなど、若くしてあらゆる名誉名聲を総舐めにしたこの女形役者の、晩年にその集大成として捧げられた称号が、『女帝』。それでも、六代目中村歌右衛門が舞台で女性を描く極高の歌舞伎役者であ . . . 本文を読む