なんであれ弥生となる。
今日は東京都心部で駆けっこ大會を強行するとか云々。
大相撲の大阪場所は無観客相撲と云ふ苦澁の決断を下したこのご時勢に、あのやうな最もやらなくてよい事はやるのか、と呆れる。
用も無いのに街へ出かけ、見たくもない有象無象を見ることもなし、昼から地元を散歩して、暖かな陽を樂しむ。
仄聞では、相変はらずチリ紙の買ひ占めに狂奔する者々が後を絶たないとか云々。
「マスクに使ふ紙が不足してゐるので、チリ紙の原料が転用される“らしい”……!」
あっそう。
ならば、チリ紙を買ひ占めた者々はぜひ、それでマスクを作っておくりゃれ。
その一方で、感染者がジムやらヨガへ、確信犯でひょこひょこと出かけてゐた云々。
無自覺なのもほどがあらう!
或ひは、この支那肺病はヒトを無自覺症状にする作用があるのだらうか?
かういふ確信犯があるやうでは、この騒動の終息などはおよそあり得まい。
──ミカドが代替はりしやうが、元号を改めやうが、國土安穏はあり得まいと思ってゐたら、思ってゐた以上に浮世はイヤな方向へと流れてゐる。
忌むべし、忌むべし。
なんであれ弥生となる。
中止要請騒動であらゆる催しが中止させられ、私も先月末は急な予定変更と調整に、心落ち着かぬ思ひをさせらるる。
さりながら、稽古扇を手に取る時間はしっかりとある。
破れたところはちゃんと直して、今日より仕切り直しじゃ。
いつも通りの気持ちを保つことが、
いちばんの勝ちなのじゃよ。