迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

見ても見飽きぬ千代八千代。

2020-03-03 10:05:00 | 浮世見聞記
驛のお手洗ひでも名称通りに手洗ひと嗽ひをするヒト──私もその一人──、つひに見かけた防塵マスクの月給鳥、いまだ呪縛の解けないチリ紙教信者、出勤時間より「マスクさま命」と、開店前のドラッグストアに行列をつくる人々──支那肺病は、人間の哀しい本性を赤裸々に暴き出す。ふだんは見たくもない有象無象が、かういふ時節には何よりも可笑しい眺めとなる。令和二年現在のこの有様を、かの『二條河原の落書』の作者が見たら . . . 本文を読む
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