染め初め以来逢ってゐなかった今年の紅葉、散歩先の公園でやうやく盛りに逢ふ。美事な紅。かういふ色がいちばん好きだ。誰もが足をとめる──そなたに敵ふものはおりますまい。ひとりたたずむ、妖しい紅。なるほど平維茂も惑はされやう。 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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