迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊―中山道82の1 馬籠宿→落合宿

2014-05-20 19:42:42 | 旧中山道
旧中山道“美濃路”のはじまりである「十石(じっこく)峠」の石畳↑は、部分的に残っていたものを、近年になって復元したものです。


約20分ほど下ったところで、アスファルト舗装の平坦な道に合流し、峠道は終ります。


しばらく行くと、行基が彫ったとされる薬師如来像の安置されている「医王寺」が、いかにも田舎の山寺といった風情で、左手にあります。

が、それ以上に私の目を惹いたのは、そのお向かいにあるこの崩れかけた廃屋↓。



“もののあはれ”を思わずにはいられませぬじゃ。

旧道はこの医王寺から右へ大きく曲がり、長閑な風情で落合川へむかって下って行きます。

これは1700年代半ばに拓かれた道筋で、



かつてはそのままの直進し、九十九折れの険しい山道を通る悪路だったそうです。


長い直進の急坂を下ると、かつては「大橋」、または「落合橋」と呼ばれていた下桁橋を渡り、落合川の対岸へ。

再び坂をのぼり、右へ枡形に折れた先が、“美濃十六宿”最初の宿場、落合宿です。
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