迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

東京都、国立文化施設の休業継続要請国は反論「合理的でない」

2021-05-11 09:33:00 | 浮世見聞記


けっきょく官も一枚岩ではない、といふことか。


疫病の驚異的進歩に對し、一年前からなにも変ってゐない官のタテマエ本位な予防政策が、すでに崩壊してゐることはかうした事例からも窺へる。

崩壊の發端はいつでも内輪モメからである。



いまや「○時間待ち」の新名所となった上野の國立博物館など、まう十年ちかく足を向けてゐない。

たしか定番な浮世繪展の時、入口の切符賣場でいかにもはるばる遠くから来たらしい小汚い見た目の老爺が、混雑に對し不満を口にしてゐるを見て、イヤだな……、と思ひ引き返していらい御無沙汰なのだから、浮世で騒ぐところの「大好評」など、しょせんその程度の価値(もの)でしかない。


展示物を観に来たのか、人ゴミを見にきたのかわからないあの混雑など、遠くから眺めてゐてさへもおぞましい。



文化は平和な御代にこそ榮える。


そしてさういふ御代にこそ、

観るべきものがある。





※夕方追記

結局、國立の文化施設は引き續き休館が決まった。

“人流抑制”をその目的としてゐるが、本當にさう考へてゐるならば、ヒトの集まる場所にノコノコ出てくる尻輕どもを、片っ端から粛清しなくてはなるまい。





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