昼過ぎ、今年中にもふ一度と願ってゐた、池上本門寺への参詣が叶ふ。
今年はいつになく祷ること、願ふ事が多いと感じる。
自分ではいつも通りに日々を過ごしてゐるつもりでも、浮世はそれだけ薄氷上の細縄を不安定に渡ってゐると云ふことか。
併せて本殿へも参詣する。
現在は大堂の裏手側にあるが、もともとは「釈迦堂」と云って大堂と隣接云々、
(※昔日の釈迦堂)
しかし第二次大戰の空襲により焼失し、戰後の昭和四十四年に現在の位置に「本殿」として移転再建云々。
戰利品など所詮は盗品にすぎないと思ふなか、今年の漢字は平成十三年いらい二度目となる、『戦』云々。
昨年の『金』の時は、「え? ナニが……?」とまったく理解出来なかったが、今年は納得。
ただ納得。
物価の便乗値上げ、そして防衞費にかこつけた便乗増税の目論見──
我々一般國民はかうした不快と戰ひ續けて、年を越さねばならぬ。