平成七年一月十七日に發生した阪神淡路大震災から、今日で二十七年が経った。
これまでにも何度か述べてゐるが、震災から三年後に大阪へ移住し、すぐに出かけた神戸の街で目撃した震災の爪痕、特に傾ひて海に沈んだメリケン波止場を目にした衝撃は、いまも忘れられない。
(※昔日のメリケン波止場)
或る被災者は云ふ。
「あの日を忘れることなど、それは無理だ。だから今日は生きてゐることの大切さを思ふ、さういふ一日にしたい」──
私もさう思ふ。
今月十五日に發生したトンガ諸島における火山噴火によって引き起こされた昨日の津波被害が示すごとく、人類にとって自然災害はけっして過去の記憶とはならない。
5:46、私も西を向ひて黙禱す。